【チューリングマシンとは?コンピューターの原型をつくった理論上の機械】

こんにちは。ゆうせいです。
今回は「チューリングマシン(Turing Machine)」という、コンピューターの原理を理論的に説明するために考案されたモデルについて、たとえ話を交えながらわかりやすく解説します!


結論から言うと?

チューリングマシンとは、「紙テープと鉛筆」だけで計算を行う、究極にシンプルな理論上の計算機です。
現代のすべてのコンピューター(パソコン、スマホ、AI)は、このアイデアに基づいて動いているとも言えます。


たとえ話で理解しよう!

イメージ:

小人が1本の長い紙テープとルール帳だけを持って計算を続ける様子です。

  • 小人は一度に1マスしか見えません
  • テープには 0 や 1 などの記号が書かれています
  • 小人はルールに従って記号を書き換えたり、テープを左右に動かしたりします

これだけのルールで、計算機ができてしまう!というのがチューリングの発見です。


構成要素(図と一緒に理解しよう)

チューリングマシンは次のような構成です:

要素説明
テープ無限に長く、記号(0や1など)を並べて記録できる
読み書きヘッドテープの上を移動して、1文字ずつ読み書きする
状態(ステート)小人が今どんな状況にあるかを記録する
ルール表状態と読んだ記号に応じて、次の動作が決まる

動作の例(1ステップ)

  1. 今の状態とテープ上の記号を読む
  2. 指定された新しい記号を書き込む
  3. テープを「左」または「右」に1マス動かす
  4. 次の状態に遷移する
  5. 上記を繰り返す(計算が終わるまで)

どんな計算ができるの?

チューリングマシンは、コンピューターができるすべての計算を理論的に可能にするとされています。

たとえば:

  • 足し算、引き算、掛け算、割り算
  • 文字列処理(検索、置換)
  • 条件分岐、ループ

つまり、今あなたが使っているコンピューターのすべての処理を、チューリングマシンは表現できるのです。


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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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