初心者にもわかる!グラフ理論とは何か?】

こんにちは。ゆうせいです。
今回は「グラフ理論(Graph Theory)」について、数学が苦手な方でも理解できるように、丁寧に噛み砕いて解説します!


ざっくり言うと?

グラフ理論とは、「点」と「線」を使ってモノとモノの関係を表す数学の分野です。

これを使うと、人間関係、道路網、インターネット、SNS、配送経路、分子構造など、
「モノ同士のつながり」をモデル化・分析できます。


図で見るとわかりやすい!

  • 点(ノード、頂点):人、都市、ウェブページなど
  • 線(エッジ、辺):関係、道、リンクなど

次のような形になります:

A --- B --- C
 \         /
  \       /
   \     /
     D

このような構造をグラフ(graph)と呼びます!


グラフ理論で扱う基本用語

用語意味
頂点(vertex)点、ノード(人や場所など)
辺(edge)頂点同士のつながり、リンク、線など
有向グラフ辺に方向がある(例:A → B)
無向グラフ辺に方向がない(例:A — B)
重み(weight)各辺に付けられた値(距離、コストなど)
次数(degree)各頂点につながっている辺の数

たとえ話で理解しよう!

例①:友だち関係(SNS)

  • 各人が「頂点」
  • 友だち登録が「辺」

→ 誰と誰がつながっているかをグラフで表すと、コミュニティの構造が見えてきます!

例②:道路ネットワーク

  • 都市が「頂点」
  • 道路が「辺」
  • 距離が「重み」

→ 最短経路を探すアルゴリズム(ナビ)に応用!


どんなことができるの?

応用シーン内容例
最短経路探索地図アプリ、配達ルートの最適化
ネットワーク分析SNSの影響力分析、ウイルスの感染経路解析
クラスタリングコミュニティ検出、話題のグループ分け
巡回セールスマン問題最も効率的に都市を回るルートを求める
電気回路・交通・通信網インフラ設計やリスク管理など多分野で活用されている

有名な問題例

● オイラー路問題(橋を一筆書きできるか?)

18世紀、ケーニヒスベルクの7つの橋を「一度だけ渡ってすべての橋を通ることは可能か?」
→ グラフ理論の原点!

● ダイクストラ法

最短経路を求めるアルゴリズム。今のGoogleマップにも応用されています。


数学的にはどう表される?

グラフは以下のように定義されます:

G = (V, E)

  • $V$:頂点の集合(Vertices)
  • $E$:辺の集合(Edges)

場合によっては「重み」も含めて G = (V, E, w) と書かれることもあります


まとめ

グラフ理論とは?点と線で「関係性」を表す数学モデル
扱うもの頂点、辺、重み、有向/無向など
できること最短経路、ネットワーク解析、構造分析など

今後の学習のヒント

グラフ理論をさらに深く学ぶためには、以下のトピックがオススメです!

  • 有向グラフとDAG(有向非巡回グラフ)
  • 探索アルゴリズム(DFS、BFS)
  • 最短経路(ダイクストラ法、ベルマンフォード法)
  • グラフ構造と行列(隣接行列、ラプラシアン行列)
  • 現代応用:知識グラフ、グラフニューラルネットワーク(GNN)

興味のあるテーマがあれば、ぜひ教えてください!一緒に学びましょう!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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