【フリーランス講師必読】代わりはいない!?「3大疾病」のリスクと備えを徹底解説

こんにちは。ゆうせいです。

フリーランスの研修講師として活躍されている皆さん、毎日の登壇お疲れ様です。受講生の目の前で熱弁を振るい、気づきを与える仕事、本当にやりがいがありますよね。

でも、ふと立ち止まって考えたことはありますか?

「もし明日、病気で声が出せなくなったら? 立ち上がれなくなったら、誰が代わりに登壇してくれるのだろう?」

会社員時代なら、有給休暇や休職制度があり、同僚が代わりに対応してくれたかもしれません。しかし、フリーランスは「体が資本」であり、かつ「代わりがいない」という厳しい世界です。

今日は、日本人の死因の上位を占め、かつ働き盛りの世代をも襲う「3大疾病」について解説します。

医療の専門的な話? と難しく構える必要はありません。あなたのビジネスを守るためのリスクマネジメントとして、ぜひ知っておいてほしい基礎知識です。

そもそも「3大疾病」とは何か?

3大疾病とは、日本人の命を脅かす最も主要な3つの病気の総称です。具体的には以下の3つを指します。

  1. がん(悪性新生物)
  2. 急性心筋梗塞(心疾患)
  3. 脳卒中(脳血管疾患)

これらは、日本人の死因の約半数を占めると言われています。しかし、フリーランス講師にとって恐ろしいのは「死」だけではありません。「長期間働けなくなること」や「後遺症が残ること」こそが、事業継続の最大のリスクとなるのです。

ひとつずつ、高校生でもわかるように噛み砕いて見ていきましょう。

1. がん(悪性新生物)

まずは、誰もが一度は耳にしたことがある「がん」です。

人間の体は、約37兆個の細胞でできています。これらの細胞は、ルールに従って分裂し、古いものは死んで新しいものと入れ替わります。

しかし、遺伝子に傷がつくことで、ルールを無視して勝手に増え続ける「不良グループ」のような細胞が生まれることがあります。これが、がんです。

例えるなら、整然と並んで行進していたパレードの中に、突然暴れだす集団が現れ、周りの正常な人たちを押しのけて場所を占領してしまうような状態です。

がんは体のあらゆる場所にできますが、発見が早ければ治る可能性も高くなっています。しかし、治療には手術や抗がん剤治療などが必要で、入退院を繰り返したり、通院が長引いたりすることがあります。

2. 急性心筋梗塞(心疾患)

次は心臓の病気です。よく「心疾患」と言われますが、3大疾病として扱われる場合、主に「急性心筋梗塞」を指すことが一般的です。

心臓は、全身に血液を送るポンプの役割をしています。このポンプ自体も動くために酸素や栄養が必要です。そのエネルギーを運んでいるのが「冠動脈」という血管です。

急性心筋梗塞とは、この冠動脈が動脈硬化などで詰まってしまい、心臓の筋肉に血液が届かなくなる状態です。

例えるなら、車のエンジンにガソリンを送るパイプが突然詰まってしまい、エンジンが焼き付いて停止してしまうようなものです。

突然の激しい胸の痛みに襲われ、一刻を争う事態になります。命を取り留めても、心臓の機能が低下し、以前のように激しい動きができなくなることもあります。

3. 脳卒中(脳血管疾患)

最後は脳の病気です。「脳卒中」というのは病名ではなく、脳の血管にトラブルが起きる病気の総称です。大きく分けて2つのタイプがあります。

  • 脳梗塞:脳の血管が詰まるタイプ
  • 脳出血・くも膜下出血:脳の血管が破れるタイプ

脳は、体の司令塔です。司令塔への血流が途絶えたり、出血で神経が圧迫されたりすると、その部分が司っていた機能が失われます。

例えるなら、工場のコントロールセンターで停電が起きたり、配線がショートしたりして、ラインへの指示が出せなくなる状態です。

講師業にとって特に怖いのは、この病気の後遺症です。言葉がうまく出なくなる「言語障害」や、手足が麻痺する「運動障害」が残る可能性があります。「喋ること」「立つこと」が商売道具である皆さんにとっては、致命的なリスクになり得ます。

フリーランスにとってのメリット・デメリット(備えの視点)

これらの病気に対して、保険などで備える場合のメリットとデメリットを整理しましょう。

メリット:経済的な「命綱」になる

最大のメリットは、治療に専念できる環境を買えることです。

会社員と違い、フリーランスには傷病手当金がありません(国民健康保険の場合)。働けない期間=収入ゼロです。

3大疾病に備える保険に入っていれば、診断された時点でまとまったお金(一時金)が受け取れるタイプが多くあります。このお金があれば、当面の生活費や治療費を心配せず、しっかりと静養することができます。

デメリット:認定のハードルとコスト

デメリットは、保険料のコストがかかることと、支払い条件が複雑なことです。

例えば、「心疾患」なら何でもお金が出るわけではなく、「急性心筋梗塞で入院した場合に限る」といった細かい条件がついていることがよくあります。「狭心症」では対象外になるケースもあるのです。

また、年齢が上がるにつれてリスクも高まるため、保険料も高額になりがちです。

今後の学習の指針

ここまで、3大疾病の正体とフリーランスにとってのリスクについてお話ししました。

怖がらせるつもりはありませんが、知識として知っておくことが、自分を守る第一歩です。

まずは、ご自身が加入している保険の証券を確認してみてください。「3大疾病」の特約がついているか、ついている場合は「どのような条件で支払われるか」をチェックしてみましょう。

特に「上皮内新生物(初期のがん)」が対象か、「急性心筋梗塞」以外の心疾患もカバーしているか、といった細かい文字こそが重要です。

次に、「就業不能保険」というキーワードについても調べてみてください。病気の種類に関わらず、働けない状態が続いた場合に毎月お給料のように給付金が出る保険です。

健康である今だからこそ、冷静にリスクと向き合えます。皆さんが長く、元気に登壇し続けられることを心から願っています!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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学生時代は趣味と実益を兼ねてリゾートバイトにいそしむ。長野県白馬村に始まり、志賀高原でのスキーインストラクター、沖縄石垣島、北海道トマム。高じてオーストラリアのゴールドコーストでツアーガイドなど。現在は野菜作りにはまっている。