【初心者向け】binSort(ビンソート)とは?仕組み・メリット・注意点までやさしく解説!

こんにちは。ゆうせいです。

今回は「binSort(ビンソート)」というちょっと耳慣れないソート(並び替え)手法について、初心者にもわかりやすく解説します!

「バブルソート」や「クイックソート」は聞いたことがあっても、「binSortって何?」という人が多いと思います。

でも心配いりません。この記事では、

  • binSortの考え方
  • 動きのイメージ
  • 実際に使うときの注意点
    などを、図や例を使って丁寧に説明していきます!

binSortとは何か?ざっくり一言で!

binSort(ビンソート)は、値の範囲が決まっている数値データを高速に並び替えるためのソートアルゴリズムです。

バケツに分けて、それぞれを並び替える」という考え方から、バケットソート(Bucket Sort)とも呼ばれることがあります。


まずは「ソート」って何だっけ?

「ソート(sort)」とは、データを昇順(小さい順)や降順(大きい順)に並び替えることです。

例えば、次のような数の並びがあったとします。

[8, 3, 1, 5, 4]

これを昇順に並び替えると、

[1, 3, 4, 5, 8]

となります。binSortはこのような並び替えを、特定の条件のときにものすごく効率よくやってくれるのです。


binSortの仕組みを図でイメージ!

たとえばこんなデータがあるとします

[3, 1, 4, 3, 2]

これを「1~5の範囲の整数」だとわかっている場合、次のような“ビン(箱)”を使って分類します。

Bin1: []
Bin2: []
Bin3: []
Bin4: []
Bin5: []

ステップ1:ビンに振り分ける!

データをそれぞれの値に応じてビンに入れていきます。

Bin1: [1]
Bin2: [2]
Bin3: [3, 3]
Bin4: [4]
Bin5: []

ステップ2:順番にビンを読み出す!

ビンの中身を1番から順番に読み出していくと、

[1, 2, 3, 3, 4]

はい、これでソート完了です!


数式でbinSortの動きを表すと?

各データ x をビン番号 bin[x] に格納すると考えると、こう表せます。

  • 英語の記号表記: bins[x].append(x)
  • 日本語表記に直すと: 「値 x のデータを、x 番目のビンに追加する」

その後、ビンを小さい順に並べて取り出します。


binSortが向いているケース・向いていないケース

✅ 向いているのはこんな場合!

  • 値の範囲が決まっていて狭い(たとえば「1〜100」など)
  • 重複が少ない or バランスよく分布している
  • ソートの精度より速さが重要

❌ 向いていない場合は?

  • 値の範囲が極端に広い(例:0〜1,000,000など)
  • 文字列や浮動小数点数のように、整数で明確に分類できないデータ
  • 各ビンに均等にデータが入らない(=偏っている)

binSortのメリット・デメリットを表で整理!

項目内容
メリット- ソートが非常に速い(O(n)の時間)- 比較操作が不要
デメリット- 値の範囲を事前に知っておく必要がある- メモリ消費が多くなりがち

計算量って何?

ソートアルゴリズムの性能は「計算量(けいさんりょう)」という形で表されます。
binSortは平均して O(n)(オーエヌ)です。

これは「データ数がn個あるとき、処理回数がnに比例するよ」という意味です。

比較してみましょう:

アルゴリズム計算量速さの目安
バブルソートO(n²)遅い
クイックソートO(n log n)速い
binSortO(n)超高速

まとめ:binSortは「条件が合えば最強」なソート!

binSortは、一見するとニッチなソートに見えますが、実は条件が合うとものすごく速いアルゴリズムなんです。

ポイントをおさらい!

  • 「ビン(バケツ)」を使って分類 → 順番に取り出す
  • 値の範囲が決まっている場合にとても速い
  • メリット:O(n)で並び替えが可能
  • デメリット:用途が限定される

今後の学習の指針

次のようなテーマにステップアップすると、ソートに対する理解がさらに深まります!

  1. 他のソートアルゴリズム(選択・挿入・マージ・ヒープ・クイックなど)と比較
  2. 計算量(Big-O記法)の理解
  3. 安定ソートと不安定ソートの違い
  4. 実際のプログラムへの適用方法(JavaやPythonで実装してみる)

そして、binSortのような特殊なアルゴリズムを使いこなせると、エンジニアとしての設計力・実装力が一段とレベルアップしますよ!

気になるソートアルゴリズムがあれば、ぜひリクエストしてくださいね!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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