【新人向け】@RequestParamが必要な理由をやさしく解説!
こんにちは。ゆうせいです。
Spring Frameworkを使ったWebアプリケーションの開発で、@RequestParam
というアノテーション(特別なマーク)を見たことがあるかもしれませんね。
「これって、なんで書かなきゃいけないの?書かなくても動く時があるし…」と疑問に感じたことはありませんか?
今回は、新人エンジニアでも理解できるように、@RequestParamがなぜ必要なのかを、具体的な例や比喩を交えながら解説していきます!
@RequestParamとは何か?
リクエストパラメータって?
まず、「リクエストパラメータ」って何でしょうか。
Webの世界では、ブラウザからサーバーに情報を送る方法として、「クエリパラメータ」というものがあります。
たとえば、以下のようなURLを見たことはありますか?
この中の ?keyword=spring&sort=desc
という部分が「リクエストパラメータ」です。
意味としては「keyword
にspring
、sort
にdesc
を指定して検索してね」という指示になります。
Springでリクエストパラメータを受け取るには?
このパラメータをSpring側で受け取るには、次のように書きます。
@GetMapping("/search")
public String search(@RequestParam String keyword, @RequestParam String sort) {
// 処理
}
ここで登場するのが @RequestParam
です。
@RequestParamが必要な理由
理由1:どのパラメータをどの変数に入れるかを明示できる
もし@RequestParam
を書かずに、ただの引数だけ書いたらSpringは混乱してしまいます。
public String search(String keyword, String sort) {
...
}
一見これでも動きそうですが、「どこから値を取ってくるのか」が明示されていません。
@なしだとSpringは、「リクエストボディから?」それとも「パスの中から?」と迷ってしまうのです。
理由2:オプションを指定できる
@RequestParam
を使うと、以下のようなオプションが使えます。
@RequestParam(required = false, defaultValue = "asc") String sort
これにより、「sortが指定されなかったらasc
にしてね」といった柔軟な書き方ができます。
理由3:例外処理が明確になる
パラメータが来なかった時にエラーにするかどうかも、required=true/false
で制御できます。
たとえば、required=true
にしておけば、URLにそのパラメータがない場合はエラーになります。
これにより、入力ミスや不正なリクエストを防ぎやすくなります。
たとえ話で理解しよう!
@RequestParam
は、宅配便の「宛名ラベル」のようなものです。
荷物がたくさん届いたときに、宛名がなかったら誰宛のものかわかりませんよね?
同じように、サーバーにたくさんの情報が送られてきたときに、「どの情報をどの変数に入れるか」を指定しないと処理できないのです。
よくある誤解と注意点
「書かなくても動くことがある」ってどういうこと?
実は、メソッドの引数名とパラメータ名が完全に一致していて、かつSpringの設定で許可されていれば、@RequestParamを省略しても動くことがあります。
でも、これはあくまで“省略可能”なだけ。将来的に変数名が変わったり、設定が変わったりすると、バグのもとになります。
明示的に書いたほうが安全で可読性も高いんです!
まとめ:@RequestParamを使うメリット
メリット | 内容 |
---|---|
明示性 | どのパラメータがどの変数に入るかが明確になる |
柔軟性 | デフォルト値や必須/任意の設定ができる |
保守性 | コードの可読性が上がり、他の人が見ても理解しやすい |
今後の学習の指針
@RequestParam
の他にも使われるアノテーション(@PathVariable
や@RequestBody
)を学んでみましょう。- 実際にSpring Bootの小さなアプリを作って、URLと引数の関係を試してみると理解が深まります!
- 「このURLはどんなデータを送ってる?」「この引数はどこから来てる?」と毎回意識するクセをつけておくと、成長が早くなります。
気になるところがあれば、遠慮なく質問してね!
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