【Java入門】新人エンジニアのための記号の読み方と使い方まとめ

こんにちは。ゆうせいです。

今回は、Javaのコードに頻出する記号(シンボル)の読み方と使い方を徹底的に解説します。
「記号ってたくさんあってややこしい…」と感じたこと、ありませんか?

特に新人エンジニアの方にとって、記号の使い方が曖昧だと、コードの意味が読み取れなかったり、思わぬバグを招いたりしてしまいます。

ですので、「なぜその記号を使うのか」も含めて、しっかり理解しておきましょう!


Javaでよく使う記号一覧(早見表)

記号読み方主な用途
=イコール値の代入
==ダブルイコール値の比較
+ - * /足す・引く・かける・割る算術演算
%パーセント・モジュロ割り算の余り
++ --インクリメント・デクリメント値を1つ増減
!=ノットイコール等しくないことの判定
> < >= <=大なり・小なりなど大小比較
&& ||アンド・オア論理積・論理和
!ノット否定
[]かぎかっこ配列、インデックスアクセス
{}波かっこブロック(処理のまとまり)
()丸かっこメソッド、条件文など
;セミコロン命令の終わりを示す
" 'ダブルクオート・シングルクオート文字列、文字のリテラル
// /* */スラッシュ、コメントコメントの記述
@アットマークアノテーションに使う
.ドットメソッドやプロパティの呼び出し

代入と比較:===

=(イコール)代入演算子

Javaでは、右側の値を左側の変数に「代入」するという意味です。

int x = 10;

「xに10を入れる」と読みます。


==(ダブルイコール)等価演算子

これは2つの値が「等しいか」を判定します。

if (x == 10) {
    System.out.println("10です");
}

= と間違いやすいので注意!
代入は =, 比較は == です。


算術記号:+ - * / %

四則演算の使い方:

int a = 5;
int b = 2;

System.out.println(a + b); // 7
System.out.println(a - b); // 3
System.out.println(a * b); // 10
System.out.println(a / b); // 2(整数同士は整数の結果)
System.out.println(a % b); // 1(余り)

%余り を求める「剰余演算子」です。
お菓子を何個ずつ配って余るか…そんな時に便利ですね!


インクリメント・デクリメント:++--

変数の値を1つずつ増やしたり減らしたりできます。

int i = 0;
i++;  // iは1になる
i--;  // iは0に戻る

注意:

int a = 5;
System.out.println(a++); // 出力: 5 (出力後に+1)
System.out.println(++a); // 出力: 7 (+1してから出力)


論理演算子:&&, ||, !

&&(アンド)と ||(オア)

if (x > 0 && x < 10) {
    // xは0より大きく10未満
}

if (x == 0 || x == 10) {
    // xが0または10
}

!(ノット)

論理を逆にします。

boolean flag = false;
System.out.println(!flag); // true


配列とインデックス:[]

int[] nums = {1, 2, 3};
System.out.println(nums[0]); // 1

配列の要素にアクセスするために使います。


ブロック:{} と 命令区切り:;

{}:複数の処理をまとめる

if (x > 0) {
    System.out.println("正の数");
    System.out.println("以上!");
}

;:文の終わりを示す

int a = 10;  // セミコロンで1つの命令が完了


丸かっこ:()

メソッドや条件式に必須です

System.out.println("Hello");

if (x == 5) {
    // 条件分岐
}

クオート:"'

  • " "(ダブルクオート):文字列
  • ' '(シングルクオート):1文字
String name = "Java";
char initial = 'J';

コメント:///* */

行コメント:

// これは1行コメント

複数行コメント:

/* 
これは
複数行コメントです 
*/

アノテーション:@

例:

@Override
public String toString() {
    return "説明文";
}

アノテーションはメタ情報として使われ、コンパイルや実行時に特別な意味を持ちます。


ドット:.

クラスやオブジェクトの機能や情報にアクセスするために使います。

String name = "java";
System.out.println(name.toUpperCase()); // "JAVA"


まとめ:記号を制する者がJavaを制す!

Javaにおいて記号は「文法そのもの」です。
文法が曖昧だと、エラーの原因にも、可読性の低下にもつながってしまいます。


今後の学習の指針

  • 小さなプログラムをたくさん書いて、記号に慣れることが第一歩です!
  • iffor など、制御構文に出てくる記号を重点的に復習してみましょう。
  • IDE(統合開発環境)の自動補完も活用しながら、正しい書き方を体で覚えてください。

次は、「Javaの構文エラーあるある」や、「クラスとメソッドに出てくる記号の深掘り」*を学ぶと、より理解が深まりますよ!

自信を持って一歩ずついきましょう!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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