世界のITエンジニアに贈る、日本の名言24日目 “Praise Strengths—and Especially the Process”
こんにちは。ゆうせいです。
「人は“過程”で育つ」:非凡なリーダーは、結果より努力を見ている
Day 24 of Japanese Wisdom for Global Engineers
Praise Strengths—and Especially the Process
🗣️ 名言
「欠点を指摘するのではなく、長所をほめること。それも結果ではなく、プロセスをほめることだ。」
“Don't point out weaknesses—praise strengths.
And not just results—praise the process.”
— 堀紘一(ほり・こういち)/経営コンサルタント・元ボストンコンサルティンググループ日本代表
👤 出典
この名言は、堀紘一氏が「人を育てるリーダー」の心得として語った非常に示唆に富む言葉です。
成果ではなくプロセス=思考・工夫・粘り強さに注目することで、人は本当の意味で伸びるという考え方が根底にあります。
Hori teaches us that true leadership is not in giving judgment—but in recognizing effort.
Praise for the how builds far more than praise for the what.
💡 解釈(エンジニア育成・チームビルディング・フィードバック文化に向けて)
この名言は、とくに「成果が出にくい時期」や「成長途中のメンバー」に対しての接し方に革命をもたらします。
- コードレビューで、「完成度」よりも思考のプロセスを評価できているか?
- 目に見える成果だけでなく、見えにくい努力や挑戦に気づけているか?
- 指摘ばかりになっていないか?そもそも、良かったところを言語化して伝えているか?
Developers don’t grow from praise of perfection.
They grow when their thinking, improvement, and resilience are noticed.
🧠「結果中心のフィードバック」 vs. 「プロセス称賛のフィードバック」
フィードバックの種類 | 伝わるメッセージ | メンバーの反応 |
---|---|---|
成果だけをほめる | 「成功しなければ意味がない」 | 萎縮・失敗回避型になる |
欠点ばかりを指摘する | 「できてないところにしか注目していない」 | 自信をなくし、改善意欲が減る |
プロセスをほめる | 「頑張った姿勢を見てくれている」 | 継続意欲・信頼感・自己効力感が高まる |
Praise the journey, not just the destination.
🔍 例え話
マラソンのゴールで拍手するのは誰でもできる。
でも、25km地点の給水所で「ここまでよく来たね」と声をかける人こそ、
伴走者であり、育てるリーダーなのです。
Anyone can cheer at the finish line.
But the leader runs alongside, cheering at the mile markers that no one else notices.
❓ 今日の問い
「あなたは最近、誰かの“過程”を見て、それを言葉にして伝えただろうか?」
"When was the last time you praised someone—not for succeeding,
but for how they were trying?"
🌱 まとめと小さなアクション
「できているところ」に注目し、「どうやって取り組んだか」を見抜き、言葉にして返す。
それができるリーダーは、メンバーの自己肯定感と挑戦意欲を爆発的に高めます。
今日、チームの誰かひとりに対して、“プロセス”を観察して具体的にほめる言葉を送ってみてください。
それは相手の糧になるだけでなく、自分自身の“見る力”と“育てる力”の成長にもつながります。
Results tell what happened.
But process tells who they’re becoming.
And your praise shapes that becoming.