営業マンが見ると参考になる映画10選

営業マンにとって、仕事の中で様々なスキルが必要です。顧客とのコミュニケーション能力、プレゼン力、交渉力、そして何よりも「諦めない心」が成功の鍵となります。こうしたスキルを学ぶうえで、映画は素晴らしい教材となることがあります。ここでは、営業マンとしての成長に役立つ、参考になる映画を5本紹介します。映画を通して、営業に必要なスキルや心構えを楽しく学んでみましょう。

1. ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013)

内容紹介

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は、実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの成功と堕落を描いた作品です。レオナルド・ディカプリオが演じる主人公が、どん底からのし上がり、ウォールストリートで巨万の富を得るまでの物語が描かれます。

営業マンにとってのポイント

この映画で注目すべきは、主人公の圧倒的な「説得力」と「モチベーション管理術」です。彼はどんな状況でも自信を持ち、顧客を説得する力に長けていました。この姿勢は、営業において非常に重要です。顧客に対して自信を持ってプレゼンすることで、信頼を勝ち取ることができるでしょう。

メリット

  • 顧客に対する説得力とプレゼン力の重要性が学べる
  • 高い目標に向かってモチベーションを維持する方法が分かる

デメリット

  • 主人公の成功は違法行為による部分もあるため、倫理観の観点では注意が必要

2. 幸せのちから(2006)

内容紹介

ウィル・スミスが演じる主人公クリス・ガードナーは、貧困に苦しむシングルファーザー。彼が無職からトップ営業マンにのし上がるまでの実話に基づく感動作です。彼の努力と信念が、数々の困難を乗り越え、最終的に成功を収める姿が描かれています。

営業マンにとってのポイント

この映画は、「諦めない心」の重要性を教えてくれます。クリスは厳しい状況でも決して希望を捨てず、地道な努力を続けました。営業では、思い通りにいかないことも多いですが、このような忍耐力が成功に結びつくことを教えてくれます。

メリット

  • 辛い時期でも前向きに行動する姿勢が学べる
  • 目標を達成するための粘り強さが強調されている

デメリット

  • 映画全体がシリアスなトーンで進行するため、重い気持ちになる場面も多い

3. ジェリー・マグワイア(1996)

内容紹介

トム・クルーズ主演の『ジェリー・マグワイア』は、スポーツエージェントである主人公が、自分の信念に従って独立し、成功を追い求める物語です。営業マンとしての「信頼関係」の重要性が随所に描かれています。

営業マンにとってのポイント

ジェリーが顧客との関係を築く際に大切にしていたのは、誠実さと信頼です。営業においても、短期的な利益を追うだけでなく、長期的な信頼関係を構築することが成功への鍵となります。クライアントのニーズに真摯に向き合うことで、持続的な関係が築かれるのです。

メリット

  • 顧客との信頼関係を重視することの大切さが学べる
  • 長期的なビジョンを持つことの重要性が強調されている

デメリット

  • 主人公の苦悩が描かれるため、自己反省する場面が多く、ストーリーがややスローに感じることも

4. グレンガリー・グレン・ロス(1992)

内容紹介

『グレンガリー・グレン・ロス』は、不動産会社で働くセールスマンたちが、営業成績を競い合い、最後に残るのは誰かというストーリーです。アレック・ボールドウィンやアル・パチーノなど名優たちが迫真の演技を見せる名作です。

営業マンにとってのポイント

この映画では、営業における「競争」と「プレッシャー」がリアルに描かれています。日常的に営業職が直面するプレッシャーと、そこでどう自分をコントロールするかが見どころです。また、営業スキルの差が成績にどれほど大きな影響を与えるかも学べます。

メリット

  • 営業の厳しい現実と、それに対処する方法が学べる
  • 成績を上げるための戦略や心理戦が描かれている

デメリット

  • ストーリー全体が非常にシリアスで、登場人物の多くが苦しむため、モチベーション維持にはやや注意が必要

5. マネー・ショート 華麗なる大逆転(2015)

内容紹介

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』は、2008年のリーマンショックを引き起こしたサブプライムローン危機を題材にした実話ベースの映画です。主人公たちは、世界中が住宅バブルに踊らされている中で、その裏に潜む危機を見抜き、賭けに出ます。

営業マンにとってのポイント

この映画が示すのは「リスクを見極める力」です。営業の現場でも、目の前の利益に飛びつくのではなく、長期的なリスクを考慮し、冷静な判断を下すことが求められます。また、顧客にリスクについてしっかりと説明できるスキルも重要です。

メリット

  • リスク管理の重要性を学べる
  • データに基づいた判断の大切さが強調されている

デメリット

  • 金融の専門用語が多く、やや難解な場面もある

6. インサイド・セールス(2016)

内容紹介

『インサイド・セールス』は、IT業界での営業を描いたドキュメンタリー映画です。営業の最前線に立つセールスマンたちが、どのように顧客を獲得し、成績を上げているのか、リアルな現場を追った作品です。

営業マンにとってのポイント

この映画の中で特に学べるのは、データに基づいた営業新しい技術の活用です。デジタル時代では、単に感覚に頼るのではなく、データを活用し、効率的に営業を行うことが求められます。また、顧客管理システムやCRM(Customer Relationship Management)ツールなどを使った営業手法も学べます。

メリット

  • 最新の営業ツールやテクニックを学ぶことができる
  • デジタルマーケティングと連携したセールスの重要性が強調されている

デメリット

  • 特にIT業界に特化しているため、他業界の営業マンには一部参考にならない場合がある

7. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002)

内容紹介

実在の詐欺師フランク・アバグネイルの半生を描いた『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』は、レオナルド・ディカプリオ演じるフランクが、驚異的な話術と頭脳で各国を欺き、FBIから逃亡を続けるストーリーです。

営業マンにとってのポイント

フランクの卓越したコミュニケーションスキルや、相手の心理を瞬時に読み取る能力は、営業の現場でも大いに役立つ技術です。特に、相手の信頼を得るためのスピード感ある対応や、状況に応じたフレキシブルなアプローチが学べます。

メリット

  • 相手に信頼されるためのコミュニケーションテクニックが学べる
  • 難しい状況でも即座に対応できる柔軟な思考を養える

デメリット

  • フランクの行為は詐欺であるため、倫理的には反面教師として見る必要がある

8. ザ・ファウンダー(2016)

内容紹介

『ザ・ファウンダー』は、世界的なファストフードチェーン「マクドナルド」を世界規模に拡大した実業家レイ・クロックの実話を描いた映画です。彼がいかにして一つの小さなハンバーガー店を、グローバルなビジネスに変えたかが描かれています。

営業マンにとってのポイント

この映画のポイントは、ビジョンを持ち続けること顧客ニーズに合わせた柔軟なビジネスモデルの構築です。営業マンとして、単に商品を売るだけでなく、どのようにその商品が市場に受け入れられるかを考え、独自の戦略を練る力が求められます。また、粘り強さや競争心も強く描かれており、長期的な視点での成功のための努力が学べます。

メリット

  • 長期的なビジョンを持つことの大切さが強調されている
  • 市場のニーズに応じたビジネス戦略を学べる

デメリット

  • 主人公の手法が一部で批判されるため、ビジネス倫理について考える必要がある

9. トップガン(1986)

内容紹介

トム・クルーズ主演の『トップガン』は、アメリカ海軍のエリートパイロットたちの競争と友情を描いたアクション映画です。一見、営業とは関係のない映画のように見えますが、競争心やチームワークの大切さが非常に強調されています。

営業マンにとってのポイント

この映画で学べるのは、厳しい競争環境でのメンタルコントロールリーダーシップです。営業の現場では、しばしば他の営業マンとの成績競争やチームとしての連携が求められます。トップガンのパイロットたちが見せる、自分の限界を突破する姿勢や、チームとの協力関係は営業マンにとっても非常に参考になるでしょう。

メリット

  • 競争心とチームワークの大切さが学べる
  • 自分の能力を高めるための努力が強調されている

デメリット

  • アクション映画のため、営業に直結する具体的なシーンは少ない

10. ウォール街(1987)

内容紹介

『ウォール街』は、金融業界を舞台に、強欲な投資家ゴードン・ゲッコーと、彼に憧れる若い証券マン、バド・フォックスの物語を描いています。成功と堕落、倫理の狭間で揺れ動く主人公たちの姿が印象的な映画です。

営業マンにとってのポイント

この映画の中で学べるのは、野心とリスク管理のバランスです。営業マンとして高い目標を持つことは大切ですが、同時にその目標に向かう過程で、どのようにリスクを評価し、バランスを取るかも重要です。また、短期的な利益よりも、長期的な信頼を築くことの大切さも示唆されています。

メリット

  • 野心的な目標を持つことの大切さが学べる
  • リスク管理の重要性が描かれている

デメリット

  • 主人公の手法が倫理的に問題があるため、営業における倫理観も合わせて考える必要がある

まとめ

これらの映画は、単にエンターテインメントとして楽しめるだけでなく、営業マンとしてのスキルや考え方を養う良い手助けとなります。営業の仕事は、時には厳しい競争にさらされることもありますが、自分の信念や努力を貫くことが成功への鍵です。映画を通じて、実際の営業シーンでどのように振る舞うべきかを学んでみてください。

今後の学習として、これらの映画で得た教訓を実際の営業活動にどう活かすか、自分なりに考えてみることが大切です。例えば、顧客との会話での信頼関係の構築や、プレッシャーに打ち勝つ方法など、日々の営業活動の中で具体的に実践できる点を見つけてみてください。

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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