新人エンジニアが知っておきたい!Windowsのファイルとフォルダの基本と業務活用術

こんにちは。ゆうせいです。

今回は、新人エンジニアの方に向けて、Windowsの「ファイル」や「フォルダ」に関する基本知識を丁寧に解説していきます。

「え、ファイルやフォルダなんて普段から使ってるし、今さら勉強することあるの?」
そう思った方もいるかもしれません。

でも、業務の現場では――

  • フォルダ構成のルールを守らないと、プロジェクトが混乱する
  • ファイルの拡張子によって動作が変わる
  • 隠しファイルを操作しないとトラブルが解決できない

……なんてことが日常的に起きます。

個人利用とは別物として、Windowsでのファイル管理の考え方をしっかり理解しておくことがとても大切なんです!


Windowsの「ファイル」と「フォルダ」って何?

ファイル:データの容れ物

ファイルとは、テキスト・画像・プログラムなどの情報を保存する単位です。

たとえば、

  • 文書.docx:Wordの文章ファイル
  • 画像.jpg:写真などの画像データ
  • script.ps1:PowerShellスクリプト

このように、「.〇〇」という部分は拡張子(かくちょうし)と呼ばれます。これは、ファイルの中身がどんな種類かを示すラベルのようなものです。

例:拡張子の一覧

拡張子内容
.txtテキストファイル
.exe実行可能ファイル(アプリ)
.csv表形式データ
.logログファイル(記録)

フォルダ:ファイルをまとめて管理する箱

フォルダ(別名:ディレクトリ)とは、ファイルを分類して整理するための入れ物です。

机の引き出しの中に書類をまとめて入れるイメージです。

フォルダの中にフォルダを作れるので、「入れ子構造(ツリー構造)」で整理できます。

例:

C:\
 └─ Users
     └─ yusei
         ├─ Documents
         │   └─ 作業メモ.txt
         └─ Projects
             └─ App
                 └─ main.py

このように「C:\Users\yusei\Projects\App\main.py」といった形で、ファイルの「場所」を示す表現をパスと呼びます。


業務で必要なファイル・フォルダ操作の基本技術

1. 拡張子を表示する

通常のWindowsでは、拡張子が非表示になっていることがあります。でも、業務では拡張子が非常に重要です。

設定方法

  1. エクスプローラーを開く
  2. 「表示」→「表示」→「ファイル名拡張子」にチェック!

これで.txt.batなどの拡張子が見えるようになります。


2. 隠しファイル・システムファイルを表示する

トラブルシューティングなどでは、「通常見えないファイル」を操作する必要があります。

AppDataフォルダやdesktop.ini

表示手順

  • 「表示」→「表示」→「隠しファイル」にチェック!

また、さらに詳細なシステムファイルを表示するには「フォルダーオプション」で設定を変更する必要があります。


3. ファイルパスのコピー

エンジニアは「このファイルどこにあるの?」と人に聞かれる場面がよくあります。

そのとき便利なのが「ファイルパスのコピー」です。

やり方

  • Shiftキーを押しながらファイルを右クリック →「パスのコピー」

貼り付けるとこうなります:

"C:\Users\yusei\Documents\設定ファイル.txt"

4. コマンドプロンプトやPowerShellでの操作

Windowsの黒い画面(ターミナル)でも、ファイルやフォルダを操作できます。

代表的なコマンド

操作コマンド例読みかえ
カレントディレクトリの表示cd今いる場所を表示
フォルダの移動cd C:\Users\yuseiそこに移動する
ファイルの一覧表示dirフォルダの中身を見る
ファイルのコピーcopy A.txt B.txtA.txtをB.txtとしてコピー
ファイルの削除del sample.txtsample.txtを削除

ファイル管理の失敗例と対策

例1:名前のつけ方がバラバラ

→「書類1.docx」「メモ最新版(本物).docx」など、何が最新かわからなくなる!

対策

  • 命名規則を決めよう(例:yyyy-mm-dd_内容名.docx

例2:同じフォルダに全部突っ込む

→目的のファイルが見つからず、探す時間がかかる!

対策

  • プロジェクトごと、ジャンルごとにフォルダ分けしよう!

今後の学習の指針

Windowsのファイルやフォルダ操作は、エンジニアにとって「基本中の基本」です。でも、ここをしっかり押さえておくことで、トラブル対応や自動化にもスムーズに進めます。

次に学ぶべきステップは以下の通りです!

  1. バッチファイル(.bat)やPowerShellスクリプトでファイル操作を自動化してみる
  2. 「パーミッション(アクセス権限)」について理解する
  3. ファイル同期やバックアップの仕組みを知る(OneDriveやRobocopyなど)

少しずつ、「なぜこのファイルは見えないの?」「なぜこのフォルダだけ削除できないの?」といった疑問を解決しながら成長していきましょう!

また何か分からないことがあれば、いつでも聞いてくださいね!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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