「正直者とうそつきのパラドックス」を新人エンジニアに解説
こんにちは。ゆうせいです。
突然ですが、クイズです。
旅人が分かれ道にやってきた。 片方は正直村に、片方はうそつき村へと続いている。 旅人は正直村に行きたいのだが、どっちが正直村なのかがわからない。 そこに村人がやってきた。 旅人はこの村人に一回だけ質問をして 正直村に行く道を見つけだすにはなんと聞けばいいか? ただし、村人は正直村、うそつき村、どちらかの住人ではあるが、 どちらの住人かわからない。また、正直村の住人は必ず正直な答えをし、 うそつき村の住人はかならず嘘の答えをする。
ヒント 否定の否定は肯定である !(false)=true
この問題はいわゆる 「正直者とうそつきのパラドックス」 の一種ですね!論理的に考えると、どんな場合でも 必ず正直村への道を導き出せる質問 をすることがポイントになります。
なぜ「あなたの村に行く道はどちらですか?」が正解なのか?
条件整理
- 正直村の住人 は 必ず本当のことを言う。
- うそつき村の住人 は 必ず嘘をつく。
つまり、村人が どちらの住人か分からない という状況では、普通に「正直村に行く道はどっち?」と聞くと、正直者なら正しい道を教えるが、うそつきなら間違った道を教えてしまう。
そこで、否定の否定は肯定になる という論理を利用するのです。
村人が正直者だった場合
「あなたの村に行く道はどちらですか?」と聞くと、正直者は正直に 自分の村(正直村)に続く道を指す。
→ つまり、指し示された道が正直村に続く道。
村人がうそつきだった場合
うそつきは嘘をつくので、本来であれば 自分の村(うそつき村)への道を指さなければならない ところを、逆のことを言う。
つまり、嘘をつくために 「正直村に続く道」を指してしまう。
→ つまり、指し示された道が正直村に続く道。
どちらのケースでも「正直村に続く道」がわかる!
この質問のすごいところは、どちらの村人に聞いたとしても 必ず正直村への道を教えてもらえる という点です。
このように 相手が正直者かうそつきか分からない状況 でも 常に正しい道を知ることができる質問 をすることが、論理パズルの解決法として重要ですね!
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投稿者プロフィール
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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