新人エンジニアのための「営業なければ経営なし」入門

こんにちは。ゆうせいです。

みなさんは「営業なければ経営なし」という言葉を聞いたことがありますか?

この言葉、少し怖い響きに聞こえるかもしれませんが、実は会社の経営や、そして私たちエンジニアの仕事にも深く関わる、とても大切な考え方なのです。

今回は、この「営業なければ経営なし」という格言について、みなさんと一緒に掘り下げていきましょう。

「営業なければ経営なし」とはどういう意味?


結論から言うと、この言葉は「会社の売上や利益は、お客様とのつながり、つまり営業活動から生まれる」ということを表しています。

みなさんは、会社が何のために存在しているか考えたことはありますか?

もちろん、良いサービスや製品を作るため、社会に貢献するため、色々な理由がありますよね。

でも、会社が存続していくためには、お金が必要です。

このお金は、誰が払ってくれるのでしょうか。

そう、お客様ですよね。

営業活動とは、お客様に会社のサービスや製品を知ってもらい、その価値を伝え、購入してもらうための一連の活動を指します。

もし、いくら素晴らしい製品を開発しても、その存在を誰も知らなければ、誰も買ってくれませんよね。

これは、どれだけ美味しい料理を作っても、お店の場所が分からなければ、誰も食べに来てくれないのと同じです。

そして、お客様がいなければ、売上も利益も発生しません。

つまり、会社の経営が成り立たないのです。

だからこそ、「営業なければ経営なし」という言葉は、会社の心臓部を表していると言えるでしょう。

なぜエンジニアにも関係があるの?


「私はエンジニアだから、営業は関係ない」と思っていませんか?

実は、そんなことはないのです。

みなさんの仕事は、お客様の課題を解決するためのサービスや製品を開発することですよね。

つまり、みなさんの仕事は、営業活動の一環として、お客様に価値を提供するための活動そのものなのです。

例えば、新しい機能を開発するとしましょう。

なぜその機能が必要なのでしょうか?

それは、お客様が抱える課題を解決するためだったり、お客様がもっと便利に使えるようにするためだったりしますよね。

そのお客様の声を最初に聞くのは、営業担当者である場合が多いです。

営業担当者がお客様のニーズを正確に把握し、それをエンジニアに伝えることで、私たちはより良いサービスを開発することができます。

そして、私たちが開発したサービスがお客様に喜んでもらえれば、それは会社の売上につながり、結果的に会社の経営を支えることになります。

つまり、営業とエンジニアは、会社の価値を生み出すための「両輪」なのです。

営業がお客様という目的地を見つけ、エンジニアがそこへ向かうための素晴らしい乗り物を作る、というイメージで捉えてみてください。

どちらか片方が欠けても、目的地にたどり着くことはできませんよね。

新人エンジニアが意識すべきこと


では、新人エンジニアとして、私たちはこの言葉から何を学べば良いのでしょうか?

私が思うに、大きく分けて二つのポイントがあります。

1. 開発の背景を理解する


まずは、自分が関わるプロジェクトや開発している機能の「背景」を理解しようと努力することです。

「この機能は、どんなお客様のために、どんな課題を解決するために作られているのか?」

「なぜ、この技術を使う必要があるのか?」

こうした疑問を常に持ち、積極的に周りの人に質問してみましょう。

例えば、会議で営業担当者が話している内容に耳を傾けるだけでも、新しい発見があるかもしれません。

もし、開発の背景を理解できれば、開発中の課題に直面したときでも、お客様の視点に立って、より良い解決策を考えられるようになりますよ。

2. コミュニケーションを大切にする


次に、営業担当者や他の部署の人々と積極的にコミュニケーションを取ることです。

「いやいや、話すのが苦手で…」と思うかもしれませんが、心配ありません。

例えば、ランチを一緒に取ったり、休憩中に少し雑談したりするだけでも大丈夫です。

こうした何気ない会話から、お客様の生の声や、現場の状況を知ることができるかもしれません。

また、営業担当者は、私たちが開発したサービスについて、誰よりもお客様に詳しく説明してくれます。

彼らの意見を聞くことで、よりユーザーフレンドリーなサービスを開発するためのヒントを得られることもあるでしょう。

まとめ


今回は「営業なければ経営なし」という格言について、新人エンジニアのみなさんに向けて解説してみました。

この言葉は、会社の経営を支える営業活動が、私たちエンジニアの仕事と密接に関わっていることを教えてくれます。

優れた製品を開発するためには、技術力だけでなく、お客様のニーズを理解し、それを形にするという「営業的な視点」も大切なのです。

ぜひ、日々の業務の中で、今回お話しした二つのポイントを意識してみてください。

そうすることで、みなさんは単なる開発者ではなく、会社の未来を創造する、より価値のある存在になれるはずです。

これからも、技術の学習はもちろんのこと、会社全体の動きにも目を向けてみてくださいね。

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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