新人エンジニア必見!英語によく使われる語根(語幹)を理解して、ドキュメント読解力を飛躍的にアップさせよう
こんにちは。ゆうせいです。
エンジニアとして働き始めたばかりの方にとって、英語のドキュメントやエラーメッセージが読めないという悩みは非常に多いと思います。
専門用語も多いし、直訳しても意味がよくわからない…。そんなとき、ぜひ知っておいてほしいのが**語根(ごこん)=語幹(ごかん)**の知識です。
語根とは、単語の中心となる部分で、「その単語の意味の核」を持っています。
この語根を理解しておくと、知らない単語にもビビらなくなります!
たとえば「transmit」や「inject」、「compile」など、日常的にエンジニアが目にする単語は、語根の知識で構造から意味を推測できるようになります。
今回は、新人エンジニアの方が英語を「読める言語」にする第一歩として、よく使われる語根を8つに絞って、わかりやすく解説します!
よく出る語根①:mit / miss(送る)
基本イメージ:「何かを送る・渡す」
| 単語 | 意味 | 分解 |
|---|---|---|
| transmit | 送信する | trans(越えて)+ mit(送る) |
| submit | 提出する | sub(下に)+ mit(送る) |
| emit | 放出する | e(外へ)+ mit(送る) |
エンジニア的に重要な使いどころ:
- transmit → 通信プロトコル、データ送信
- submit → フォーム送信、APIリクエスト送信
例:フォームの「Submit」ボタンは、「データをサーバーに送るボタン」です!
よく出る語根②:port(運ぶ)
基本イメージ:「持ち運ぶ」
| 単語 | 意味 | 分解 |
|---|---|---|
| import | 輸入する、取り込む | in(中に)+ port(運ぶ) |
| export | 輸出する、出力する | ex(外に)+ port(運ぶ) |
| transport | 輸送する | trans(越えて)+ port(運ぶ) |
エンジニア的な活用:
- import 文:コードやモジュールを「取り込む」
- export:関数や変数を「外部に渡す」
たとえば
import React from 'react';は「Reactを運んでくる」イメージです。
よく出る語根③:script / scribe(書く)
基本イメージ:「記録する、書く」
| 単語 | 意味 | 分解 |
|---|---|---|
| script | スクリプト、台本 | 書かれたもの |
| describe | 描写する | de(下に)+ scribe(書く) |
| subscribe | 購読する | sub(下に)+ scribe(署名する) |
エンジニア的な文脈:
- script → 自動化、シェルスクリプト
- describe → テストコード(describeブロック)
describe("ログイン機能", () => {...})は、「この機能を記述する」意味です!
よく出る語根④:log(言葉・話す・記録)
基本イメージ:「話す・記録する」
| 単語 | 意味 | 分解 |
|---|---|---|
| logic | 論理 | log(言葉)+ ic(形容詞) |
| dialogue | 対話 | dia(通して)+ log(話す) |
| log | 記録、ログ | システムでの出来事の記録 |
エンジニア視点:
- console.log():デバッグに使うログ出力
- logファイル:トラブル解析の第一歩
よく出る語根⑤:ject(投げる)
基本イメージ:「投げる、放つ」
| 単語 | 意味 | 分解 |
|---|---|---|
| inject | 注入する | in(中に)+ ject(投げる) |
| eject | 排出する | e(外に)+ ject(投げる) |
| project | 計画・投影 | pro(前に)+ ject(投げる) |
エンジニア的活用:
- Dependency Injection(依存性注入)
- project構成(プロジェクト構造)
よく出る語根⑥:form(形)
基本イメージ:「形、構造」
| 単語 | 意味 | 分解 |
|---|---|---|
| form | フォーム、形 | 単独語 |
| format | 形式、フォーマット | form(形)+ at(名詞化) |
| transform | 変形する | trans(越えて)+ form(形) |
開発現場での使用例:
- form → 入力フォーム、フォームデータ
- transform → CSSの
transformプロパティ
よく出る語根⑦:struct(組み立てる)
基本イメージ:「構造を作る、組む」
| 単語 | 意味 | 分解 |
|---|---|---|
| structure | 構造 | struct(組み立て)+ ure(名詞化) |
| construct | 建てる、構築する | con(共に)+ struct(組む) |
| instruct | 指示する | in(中へ)+ struct(組む) |
プログラミングでの使用:
- データ構造(data structure)
- 構文構造(syntax structure)
よく出る語根⑧:pend / pens(吊るす、重さ)
基本イメージ:「ぶら下げる、保留にする」
| 単語 | 意味 | 分解 |
|---|---|---|
| append | 追加する | ap(~に)+ pend(吊るす) |
| suspend | 一時停止する | sus(下に)+ pend(吊るす) |
| dependency | 依存関係 | de(下に)+ pend(ぶら下がる)+ ency(名詞化) |
開発中の意味合い:
- append():データや要素を「付け足す」
- dependency:パッケージが他のパッケージに「ぶら下がる」
まとめ:語根で「意味の見える化」しよう!
新人エンジニアにとって、英語は「壁」に見えるかもしれません。
でも、語根を知っていれば、英語の単語がまるでレゴブロックのように構造で理解できるようになります。
以下のように学習を進めていくと、より実践的に力がつきますよ!
今後の学習のすすめ
- よく出てくる英単語を語根に分解してみる
- ドキュメント中の単語の構造を調べてノートにまとめる
- 専門語根を一覧化して、自分専用の辞書を作る
「読めない英語」から、「意味が見える英語」へ。
一緒にレベルアップしていきましょう!
わからない単語があれば、語根で分解してみますので、気軽に聞いてください!
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投稿者プロフィール
- 代表取締役
-
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
この記事に間違い等ありましたらぜひお知らせください。
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