新入エンジニア研修で最初に作るのはゲームプロジェクトが最適な理由

2024年11月28日 最終更新日時 : 2024年11月28日 山崎講師山崎講師

こんにちは。ゆうせいです。

新入社員が最初に取り組むべきプロジェクトとして「ゲーム開発」が挙げられることがあります。ゲームと聞くと「遊び」のイメージが強いかもしれませんが、実はこのプロジェクトには多くの学びの要素が詰まっています。では、なぜゲームプロジェクトが新入社員に最適なのか、詳しくお話ししていきますね。

ゲームプロジェクトが新入社員に向いている理由

1. 複数のスキルを総合的に学べる

ゲーム開発では、プログラミングだけでなく、設計、デザイン、サウンド、UI（ユーザーインターフェース）など、さまざまな分野の知識が必要です。例えば、キャラクターの動きをプログラムするには、「条件分岐」や「ループ」などの基本的なコード技術が使われます。また、画面のボタン配置などを考える際には、ユーザー目線の設計力が問われます。

これにより、一つのプロジェクトで複数のスキルを同時に磨くことが可能です。こうした総合的な経験は、後々のプロジェクトでも役立ちます。

2. フィードバックが得やすい

ゲームは作って終わりではありません。テストプレイを通じて、すぐにユーザー（プレイヤー）からフィードバックが得られるのが特徴です。たとえば「この敵、強すぎる」「操作が分かりづらい」といった意見が出るでしょう。

このようなフィードバックを受け取ることで、問題解決力や改善力が鍛えられます。実際のビジネス現場でも「顧客の声」を基にサービスを改善することが重要なので、このスキルは大いに役立ちます。

3. チームワークの練習に最適

ゲーム開発は、複数人で進めるのが一般的です。プログラマー、デザイナー、企画担当など、異なる役割を持つメンバーが協力しないと完成しません。

例えば、プログラマーが勝手に仕様を変更すれば、デザイナーの作業が狂ってしまうことがあります。このようなトラブルを防ぐために「コミュニケーション」と「調整」が必要です。ゲームプロジェクトを通じて、自然とチームで働く力が身につきます。

4. モチベーションが保ちやすい

新しい環境では緊張や疲れでモチベーションが下がることもあります。しかし、ゲーム開発には「完成したら遊べる」という魅力があります。この「達成感」は、仕事に取り組むエネルギーを保つための大切な要素です。

また、ゲームは新入社員自身が「楽しい」と思えることが多く、取り組む意欲が高まりやすい点もメリットです。

具体的なゲームプロジェクトの例

では、新入社員が取り組むゲームの例を挙げてみます。

1. シンプルな2Dゲーム

たとえば、「ボールを跳ねさせてゴールに導くゲーム」などが良いでしょう。このプロジェクトでは、以下の要素が学べます。

  • 物理シミュレーション：重力や跳ね返りの再現
  • 衝突判定：壁や障害物に当たったときの処理
  • スコア計算：達成感を与える要素の設計

2. テキストベースのアドベンチャー

キャラクターと会話しながらストーリーを進める形式のゲームです。これにはシンプルなプログラミングロジックが活用されます。

  • 分岐シナリオ：選択肢によって異なる結果が出る
  • データ管理：プレイヤーの進行状況を保存・ロードする機能

ゲームプロジェクトを選ぶ際の注意点

難しすぎる目標は避ける

いきなり3Dグラフィックや複雑なオンライン要素を含むゲームを作ろうとすると、挫折しやすくなります。まずは小規模でシンプルなプロジェクトから始めましょう。

チーム内で役割分担を明確にする

「誰が何を担当するか」を明確にしないと、作業が重複したり抜け漏れが発生します。役割を整理することで効率が上がります。

ゲーム以外のプロジェクトとの比較

もちろん、他のプロジェクトでも学べることはたくさんあります。しかし、たとえば「システム構築」や「データ分析」のようなプロジェクトは、どうしても一部のスキルに特化しがちです。一方、ゲーム開発は「幅広いスキル」と「楽しさ」を同時に提供してくれる点で、新入社員向きと言えるのです。

今後の学習の指針

ゲーム開発の経験を通じて、「プロジェクトを最後までやり抜く力」や「問題を解決する力」を養ったら、次はより複雑なプロジェクトに挑戦してみましょう。システム設計やデータベース管理、AIを使った応用技術など、新しいテーマを学ぶ際にもゲーム開発での学びが役立ちます。

「楽しい」を原動力に、しっかりスキルを伸ばしていきましょう！

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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