PPAPとは? 新人エンジニアの方にもわかりやすく解説
こんにちは。ゆうせいです。
今日は、新人エンジニアの皆さんに「PPAP」についてわかりやすく解説します!といっても、「ペンパイナッポーアッポーペン」ではありませんよ(笑)。ここでのPPAPは、IT業界やセキュリティ分野で使われる重要なルールの一つです。
もしかすると、「名前は聞いたことがあるけど意味がよくわからない」という人もいるかもしれません。安心してください。丁寧に、そしてわかりやすく説明していきますね!
PPAPとは何か?
PPAPは、「メールでファイルを送信する際の一連の方法」の略称です。日本企業で広く使われてきた手法ですが、近年ではセキュリティ上の問題点が指摘されています。
PPAPの構成は以下の4ステップです:
- P:Password付きZIPファイルをメールで送る
- P:別メールでPassword(パスワード)を送る
- A:暗号化して送っているつもり
- P:プロテクト(保護)されているつもり
この手順は、表面上はセキュリティ対策をしているように見えるのですが、実際には大きな弱点があります。なぜなのか、詳しく解説していきましょう。
PPAPのメリットとデメリット
メリット
- 一見、セキュリティが向上しているように見える
- ZIPファイルにパスワードをかけることで、内容が第三者に漏れないように感じます。
- 企業間の慣例として定着していた
- 特に日本の大企業では、「PPAPを使うこと」が暗黙のルールになっていました。
デメリット
- パスワードとファイルが同じ経路で送られる
- 仮に悪意のある攻撃者があなたのメールを傍受した場合、ファイルとパスワードをセットで入手できてしまいます。これは、玄関の鍵と家の住所を一緒に渡すようなものです。
- 受け取る側の負担が大きい
- ZIPファイルを解凍し、別メールで送られてきたパスワードを入力する手間がかかります。
- 現在のセキュリティ基準に合わない
- 近年では、より安全なファイル送信方法が推奨されており、PPAPは時代遅れとされています。
代わりにどのような方法を使うべき?
PPAPの代替として、以下の方法が推奨されています:
1. ファイル転送サービスの利用
セキュアなクラウドサービスを使うことで、ファイルを安全に送ることができます。例えば:
- Google DriveやOneDrive
- 専用のファイル転送サービス(例:GigaFile便、FilePost)
これらのサービスは、暗号化や認証機能が充実しており、パスワードを別送する手間が不要です。
2. メールの添付ファイルを暗号化したうえで送る
専用の暗号化ツールを使い、ファイル自体を高いセキュリティで保護します。ただし、この方法もパスワード管理の問題を解決できるわけではないので、完全ではありません。
3. ゼロトラストモデルの採用
ゼロトラストとは、「誰も信用しない」を基本としたセキュリティモデルです。PPAPのように手順に頼るのではなく、送信元や受信先を常に検証する仕組みを整えることが求められます。
今後の学び方
新人エンジニアとして、まずはPPAPの背景をしっかり理解することが大切です。「なぜ問題なのか」「何が代わりに使われているのか」を調べてみてください。また、セキュリティ分野は技術の進歩が速いので、最新の情報を定期的に追うことが重要です。
最後に、ファイル送信やセキュリティの基本的な知識を学び、PPAP以外の安全な選択肢を考える癖をつけましょう。これが、エンジニアとしての成長につながります!
何か他にわからないことがあれば、気軽に聞いてくださいね。
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投稿者プロフィール
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-
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
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