e-Statを使ってどのような分析が可能か?

こんにちは。ゆうせいです。

今回は「e-Statを使ってどのような分析が可能か?」についてお話しします。e-Statはただのデータ提供サイトではなく、さまざまな統計情報を活用して分析を行うための貴重なツールです。どんなことができるのか、具体例を交えながら見ていきましょう!


e-Statを使った分析でできること

e-Statでは、国や地方自治体が提供する膨大な統計データを活用して、さまざまな視点で分析が可能です。以下に主な分析の例を挙げて説明します。

1. 人口動態の分析

e-Statでは国勢調査や住民基本台帳のデータを用いて、地域ごとの人口や世帯数の変化を調べることができます。

具体例:

  • 少子高齢化の傾向を把握 都市部と地方の人口の推移を比較し、高齢化率の違いを分析。
  • 人口密度と地域の課題の特定 人口密度が低い地域でインフラ整備の状況を調査。

使えるデータ:

  • 国勢調査
  • 人口動態調査

2. 経済動向の分析

e-Statでは産業別のGDPや企業活動、失業率など経済に関連する多くのデータが公開されています。これらを活用すれば、産業や地域の経済状況を深く理解できます。

具体例:

  • 産業別の成長率の比較 農業、製造業、サービス業の成長率を比較し、地域経済の強みを特定。
  • 失業率の分析 年齢層ごとの失業率を調べ、若年層や高齢層の就業課題を検討。

使えるデータ:

  • GDP統計
  • 労働力調査
  • 経済センサス

3. 地域の社会課題の分析

教育や福祉、医療に関連するデータも豊富です。これらを活用することで、地域ごとの社会課題を明らかにできます。

具体例:

  • 子どもの学力と教育環境の分析 都市部と地方での教育予算や教員数の違いを比較し、教育格差を探る。
  • 医療サービスの充足度の検討 地域別の病院数や医師数を調査し、医療格差の実態を分析。

使えるデータ:

  • 学校基本調査
  • 医療施設調査
  • 社会保障統計

4. 観光や地域活性化の分析

観光客の動向や施設利用率のデータを使って、地域の観光資源や活性化施策の効果を分析できます。

具体例:

  • 訪日外国人観光客の動向分析 国籍別の訪問数や滞在地域を調べ、観光施策の改善案を検討。
  • 地方の観光資源の活用法の提案 宿泊施設や観光施設の利用率を調査し、課題を明らかにする。

使えるデータ:

  • 観光統計
  • 旅行・観光消費動向調査

5. 長期的なトレンド分析

e-Statでは過去にさかのぼったデータも入手できるため、数十年単位でのトレンド分析が可能です。これにより、未来の予測や政策提言に役立てることができます。

具体例:

  • 気候変動の影響分析 気温や降水量データを用いて、環境変化が産業や農業に与える影響を調べる。
  • 都市の拡大とインフラ整備の歴史 過去の人口データと都市開発の進行を照らし合わせ、今後の課題を予測。

使えるデータ:

  • 気象データ
  • 土地利用調査

e-Statを使ったデータ分析の流れ

e-Statを活用する際は、以下の流れで進めると効果的です。

1. テーマの設定

まず、何を調べたいのか明確にします。たとえば「地方の人口減少の原因」や「教育の地域格差」など、具体的なテーマを決めましょう。

2. 関連データを探す

e-Statの検索機能やカテゴリから、テーマに関連する統計データを探します。複数のデータを組み合わせることも視野に入れましょう。

3. データの分析

Excelや分析ツール(例えばPythonやRなど)を使ってデータを可視化します。グラフや地図を活用すると分かりやすくなります。

4. 考察と結論

データをもとに傾向や課題を考察し、必要であれば解決策や予測を提案します。


具体的な分析事例:グラフで考える

たとえば、以下のグラフを作成すると、データの傾向が一目で分かります。

人口動態の比較グラフ

  • 縦軸:人口(万人)
  • 横軸:年(2000年~2020年)
  • 都市部と地方部を比較する折れ線グラフ

経済成長率の棒グラフ

  • 縦軸:GDP成長率(%)
  • 横軸:産業(農業、製造業、サービス業)

このように、データをビジュアル化することで、分析結果を説得力のある形で伝えられます。


まとめ

e-Statを使えば、社会課題から経済動向、地域活性化まで幅広い分野で分析が可能です。特に、長期的なトレンドや地域間の比較といった視点での活用は強力な武器になります。

次に、実際に興味のあるテーマを設定して、e-Statでデータを調べてみましょう。データを使ってグラフを作成し、気になる疑問を解決することで、統計分析の楽しさが実感できるはずです!

何か具体的なテーマがあれば一緒に考えてみませんか?

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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