コミュニケーションの理論に関連する300の用語集

コミュニケーションの理論に関連する300の用語集を日本語と英語を併記し、アルファベット順に並べて解説しています。

A

  • Active Listening (積極的傾聴): 積極的傾聴 - 聞き手が話し手に対して注意を払い、理解を深めるために反応やフィードバックを提供することです。
  • Ambiguity (曖昧さ): 曖昧さ - 言葉やメッセージが複数の意味を持ち、解釈が不確かな状態のことです。
  • Analog Communication (アナログコミュニケーション): アナログコミュニケーション - 音声や視覚など、連続的な信号を使ったコミュニケーション形式です。
  • Assertiveness (自己主張): 自己主張 - 自分の意見や感情を適切に表現し、相手の権利を尊重しながら対話を進める能力です。
  • Audience Analysis (聴衆分析): 聴衆分析 - メッセージを効果的に伝えるために、聴衆の背景、興味、期待を調査するプロセスです。
  • Authority (権威): 権威 - 発言者が影響力や権限を持っていることで、そのメッセージが受け手に強い影響を与えることです。

B

  • Barriers to Communication (コミュニケーションの障壁): コミュニケーションの障壁 - 効果的なコミュニケーションを妨げる要因で、物理的、心理的、文化的なものがあります。
  • Bias (バイアス): バイアス - 特定の視点や偏見に基づいて情報やメッセージを解釈することです。
  • Body Language (ボディランゲージ): ボディランゲージ - 言葉を使わずに、身振り、姿勢、表情などを通じて感情や意図を伝えるコミュニケーション手段です。
  • Broadcast Communication (ブロードキャストコミュニケーション): ブロードキャストコミュニケーション - メッセージを一方向に多数の受け手に伝える形式で、ラジオやテレビが典型的です。
  • Burden of Proof (立証責任): 立証責任 - 主張をする者がその正当性を証明する義務を負うことです。

C

  • Channel (チャネル): チャネル - メッセージが発信者から受信者に伝わる際の媒体や手段です(例: 音声、映像、テキスト)。
  • Cognitive Dissonance (認知的不協和): 認知的不協和 - 個人の信念や態度と行動が矛盾することで生じる心理的な不快感です。
  • Communication Apprehension (コミュニケーション不安): コミュニケーション不安 - 他者とコミュニケーションを取ることに対して感じる不安や緊張です。
  • Communication Competence (コミュニケーション能力): コミュニケーション能力 - 効果的にメッセージを伝え、他者とやり取りするためのスキルや知識です。
  • Communication Context (コミュニケーションの文脈): コミュニケーションの文脈 - メッセージが伝達される状況や環境で、文化的、社会的、物理的な要素が含まれます。
  • Communication Model (コミュニケーションモデル): コミュニケーションモデル - コミュニケーションの過程を示す理論的な枠組みで、送信者、メッセージ、チャネル、受信者、フィードバックなどの要素が含まれます。
  • Communicative Intent (コミュニケーション意図): コミュニケーション意図 - メッセージの発信者が特定の目的や結果を達成するために持つ意図です。
  • Consensus (コンセンサス): コンセンサス - グループ内で合意を形成するプロセスで、全員がある程度納得することが目指されます。
  • Contextual Cues (文脈手がかり): 文脈手がかり - メッセージを理解するために重要な、文脈に基づく情報やシグナルです。

D

  • Decoding (デコーディング): デコーディング - 受信者が発信者からのメッセージを解釈し、その意味を理解するプロセスです。
  • Dialectical Tensions (弁証法的緊張): 弁証法的緊張 - 人間関係において、対立する欲求やニーズが同時に存在する状況です。
  • Dialogic Communication (対話的コミュニケーション): 対話的コミュニケーション - 双方向のコミュニケーションで、発信者と受信者が互いに応答し合いながら進行します。
  • Digital Communication (デジタルコミュニケーション): デジタルコミュニケーション - インターネットや電子機器を介して行われるコミュニケーションです。
  • Direct Communication (直接的コミュニケーション): 直接的コミュニケーション - 明確でストレートな表現を使い、意図をはっきりと伝えるコミュニケーション形式です。
  • Discourse (談話): 談話 - 言語を通じたコミュニケーションの一形態で、発話の流れや内容を指します。
  • Dyadic Communication (二者間コミュニケーション): 二者間コミュニケーション - 二人の間で行われるコミュニケーションで、親密で対面的なやり取りを特徴とします。

E

  • Effective Communication (効果的なコミュニケーション): 効果的なコミュニケーション - 送信者が意図したメッセージが受信者によって正確に理解されるコミュニケーションです。
  • Elaboration Likelihood Model (ELM) (精緻化見込みモデル): 精緻化見込みモデル - 説得過程において、個人がメッセージを精査する可能性を説明する理論です。
  • Emotional Intelligence (EI) (感情知能): 感情知能 - 自分や他者の感情を認識し、適切に管理する能力です。
  • Empathy (共感): 共感 - 他者の感情や視点を理解し、共感する能力です。
  • Encoding (エンコーディング): エンコーディング - 発信者が自分の考えや感情をメッセージに変換し、それを受信者に伝えるプロセスです。
  • Ethical Communication (倫理的コミュニケーション): 倫理的コミュニケーション - 誠実さ、尊重、公正さに基づいたコミュニケーションの実践です。

F

  • Feedback (フィードバック): フィードバック - 受信者から発信者への応答で、コミュニケーションの効果を確認し、次のステップを決定するために重要です。
  • Framing (フレーミング): フレーミング - メッセージを伝える際に、特定の視点や観点を強調することで、受信者の解釈や反応に影響を与えることです。
  • Function of Communication (コミュニケーションの機能): コミュニケーションの機能 - コミュニケーションが果たす役割で、情報の伝達、関係の形成、感情の表現などがあります。

G

  • Gatekeeping (ゲートキーピング): ゲートキーピング - 情報が公に出る前に、それを選別し、制御するプロセスです。メディアにおける編集者の役割が典型的です。
  • Gestures (ジェスチャー): ジェスチャー - 手や体の動きを使って、言葉以外でメッセージを伝える方法です。
  • Groupthink (グループシンク): グループシンク - グループ内での合意形成の過程で、異なる意見が抑制され、全員が一致しているかのように見える状況です。

H

  • High-Context Communication (高文脈コミュニケーション): 高文脈コミュニケーション - メッセージの意味が文脈や非言語的要素に強く依存するコミュニケーション形式です。
  • Horizontal Communication (水平的コミュニケーション): 水平的コミュニケーション - 組織内の同じ階層や同等の立場にある人々の間で行われるコミュニケーションです。

I

  • Identity Management (アイデンティティ管理): アイデンティティ管理 - 他者とのやり取りの中で、自分のアイデンティティを形成し、維持するプロセスです。
  • Immediacy (親近感): 親近感 - コミュニケーションにおいて、物理的または心理的な距離を縮めるための行動や言動です。
  • Implicit Communication (暗黙のコミュニケーション): 暗黙のコミュニケーション - 直接的に言葉で表現されないが、文脈や非言語的要素を通じて伝わるコミュニケーションです。
  • Information Overload (情報過多): 情報過多 - 処理しきれないほどの情報が一度に提供され、理解や意思決定が難しくなる状態です。
  • In-group Communication (イングループコミュニケーション): イングループコミュニケーション - 同じグループやコミュニティのメンバー間で行われるコミュニケーションです。
  • Intercultural Communication (異文化コミュニケーション): 異文化コミュニケーション - 異なる文化的背景を持つ人々の間で行われるコミュニケーションで、文化的な違いを考慮する必要があります。
  • Interpersonal Communication (対人コミュニケーション): 対人コミュニケーション - 二人または少人数の間で行われる直接的なコミュニケーションで、親密なやり取りを含むことが多いです。
  • Interpretation (解釈): 解釈 - メッセージを受け取った側が、その意味や意図を理解するプロセスです。
  • Intrapersonal Communication (内的コミュニケーション): 内的コミュニケーション - 自分自身との対話で、考えや感情を整理するために行われます。
  • Irony (アイロニー): アイロニー - 言葉の表面上の意味とは逆の意味を含ませることで、特定の効果を狙う表現技法です。

J

  • Jargon (ジャーゴン): ジャーゴン - 特定の専門分野やグループ内で使われる専門用語や言い回しで、外部の人には理解しにくいことがあります。
  • Johari Window (ジョハリの窓): ジョハリの窓 - 自己開示とフィードバックを通じて自己理解と対人関係を改善するためのモデルです。

K

  • Kinesics (キネシクス): キネシクス - 身体の動きや表情を通じた非言語的コミュニケーションの研究分野です。
  • Knowledge Sharing (知識共有): 知識共有 - 個人やグループが持つ知識を他者と共有し、組織やコミュニティの学習を促進するプロセスです。

L

  • Language Acquisition (言語習得): 言語習得 - 人が言語を学び、使いこなせるようになる過程を指します。
  • Listening Comprehension (聴解力): 聴解力 - 他者が話す内容を理解し、適切に反応する能力です。
  • Linguistic Relativity (言語的相対性): 言語的相対性 - 人の認知や思考が、その人が使用する言語によって影響を受けるという理論です。
  • Logos (ロゴス): ロゴス - 説得において論理や理性を基盤とする訴求方法で、論証や証拠を重視します。

M

  • Mass Communication (マスコミュニケーション): マスコミュニケーション - 一般大衆に向けて大量のメッセージを発信することを指し、新聞、テレビ、インターネットなどが含まれます。
  • Mediated Communication (メディエイトコミュニケーション): メディエイトコミュニケーション - メディアを介して行われるコミュニケーションで、直接的な対話とは異なり、技術やツールが介在します。
  • Metacommunication (メタコミュニケーション): メタコミュニケーション - コミュニケーションそのものに関するコミュニケーションで、発話の意図や態度を表します。
  • Message (メッセージ): メッセージ - 発信者から受信者に伝えられる情報、考え、感情を指します。
  • Mindfulness (マインドフルネス): マインドフルネス - 現在の瞬間に意識を集中させ、無批判的に受け入れる姿勢でコミュニケーションに臨むことです。
  • Monologic Communication (独白的コミュニケーション): 独白的コミュニケーション - 一方的なコミュニケーションで、相手の反応や意見を重視しない形式です。
  • Multimodal Communication (マルチモーダルコミュニケーション): マルチモーダルコミュニケーション - 複数のモード(視覚、聴覚、触覚など)を使って行われるコミュニケーションです。

N

  • Narrative (ナラティブ): ナラティブ - 物語やストーリーテリングを通じてメッセージを伝える方法です。
  • Negotiation (交渉): 交渉 - 異なる意見や利益を持つ当事者が、合意に達するために対話を行うプロセスです。
  • Noise (ノイズ): ノイズ - コミュニケーションの過程でメッセージの伝達を妨げる要因で、物理的、心理的、意味的ノイズがあります。
  • Nonverbal Communication (非言語コミュニケーション): 非言語コミュニケーション - 言葉を使わずに、ジェスチャー、表情、身体の動き、視線などでメッセージを伝える方法です。
  • Norms (規範): 規範 - 社会やグループ内で受け入れられている行動の基準や期待です。

O

  • One-way Communication (一方向コミュニケーション): 一方向コミュニケーション - 発信者が受信者にメッセージを送り、受信者からのフィードバックがないコミュニケーションです。
  • Open-ended Questions (オープンエンドクエスチョン): オープンエンドクエスチョン - 回答が自由形式であり、受信者に考えを深めさせる質問形式です。
  • Opinion Leader (オピニオンリーダー): オピニオンリーダー - 特定の分野で影響力を持ち、他者の意見や行動に影響を与える人物です。

P

  • Paralanguage (パラランゲージ): パラランゲージ - 音声コミュニケーションにおける声のトーン、速さ、強弱など、言語そのものではないがメッセージに影響を与える要素です。
  • Paraphrasing (言い換え): 言い換え - 他者が言ったことを自分の言葉で繰り返すことで、理解を確認するコミュニケーション技法です。
  • Pathos (パトス): パトス - 感情や情緒に訴えることで、相手を説得する方法です。
  • Perception (知覚): 知覚 - 外部からの刺激を受け取り、意味を持たせて解釈するプロセスです。
  • Persuasion (説得): 説得 - 他者の態度や行動を変えるために、メッセージを効果的に伝えるプロセスです。
  • Politeness Strategy (ポライトネスストラテジー): ポライトネスストラテジー - コミュニケーションにおいて相手に対して礼儀正しさや配慮を示すための戦略です。
  • Proxemics (プロクセミクス): プロクセミクス - 人々が空間的に距離を取ることで、社会的・心理的な関係を表現する非言語的コミュニケーションの研究です。

Q

  • Questioning (質問): 質問 - 情報を引き出し、対話を深めるために行うコミュニケーションの技法です。
  • Quoting (引用): 引用 - 他者の言葉や文章を取り入れ、自分の主張を補強する方法です。

R

  • Rapport (ラポール): ラポール - 相互理解や信頼に基づく良好な人間関係のことです。
  • Receiver (受信者): 受信者 - メッセージを受け取る側の人やグループのことです。
  • Reinforcement (強化): 強化 - 受信者の行動や反応を維持または促進するために、肯定的なフィードバックや報酬を与えることです。
  • Relational Communication (関係的コミュニケーション): 関係的コミュニケーション - 個人間の関係性に焦点を当てたコミュニケーションで、関係を形成し、維持するために行われます。
  • Rhetoric (修辞学): 修辞学 - 効果的な説得や表現のために言葉を選び、組み立てる技術や理論のことです。

S

  • Schema (スキーマ): スキーマ - 経験や知識に基づいて構築された、情報を整理し理解するための枠組みです。
  • Self-disclosure (自己開示): 自己開示 - 自分の感情、考え、経験を他者に伝える行為です。
  • Semantic Noise (意味的ノイズ): 意味的ノイズ - 言葉の意味や解釈の違いから生じるコミュニケーションの障害です。
  • Sender (送信者): 送信者 - メッセージを発信する側の人やグループのことです。
  • Sign Language (手話): 手話 - 聴覚障害者などが手の動きで行う言語コミュニケーションです。
  • Small Group Communication (小集団コミュニケーション): 小集団コミュニケーション - 少人数のグループ内で行われる対話ややり取りのことです。
  • Social Media (ソーシャルメディア): ソーシャルメディア - インターネットを介して人々が情報を共有し、交流するためのプラットフォームです。
  • Social Proof (社会的証明): 社会的証明 - 他者が行動していることを基に、自分の行動を決定する心理的傾向です。
  • Speech Act Theory (スピーチアクト理論): スピーチアクト理論 - 言葉の発話が単なる情報の伝達以上に、行為としての意味を持つという理論です。
  • Stereotyping (ステレオタイプ化): ステレオタイプ化 - 特定のグループや個人について、一般化されたイメージや固定観念を持つことです。
  • Symbolic Interactionism (シンボリック相互作用主義): シンボリック相互作用主義 - 人々が社会的相互作用を通じてシンボルに意味を与え、現実を構築するという社会学的理論です。
  • Symmetry in Communication (対称性コミュニケーション): 対称性コミュニケーション - コミュニケーションにおいて、発信者と受信者が同等の立場でやり取りすることです。

T

  • Transactional Model of Communication (トランザクショナルモデル): トランザクショナルモデル - コミュニケーションを一方向ではなく、双方向の動的なやり取りとして捉えるモデルです。
  • Trust (信頼): 信頼 - 他者が正直であることや、約束を守ることを期待する感情や態度です。

U

  • Uncertainty Reduction Theory (不確実性低減理論): 不確実性低減理論 - 人々が初対面時の不確実性を減らすために、情報を収集し、予測しようとする理論です。
  • Upward Communication (上向きのコミュニケーション): 上向きのコミュニケーション - 組織内で下位のメンバーから上位のメンバーに向けて行われるコミュニケーションです。

V

  • Verbal Communication (言語コミュニケーション): 言語コミュニケーション - 言葉を用いてメッセージを伝えるコミュニケーション方法です。
  • Vocalics (ボーカリクス): ボーカリクス - 声のトーン、音量、ピッチなど、発話の質を通じて意味を伝える非言語的要素です。

W

  • Workplace Communication (職場コミュニケーション): 職場コミュニケーション - 職場環境における情報の交換や対話のプロセスです。
  • Written Communication (書面コミュニケーション): 書面コミュニケーション - 文章を使ってメッセージを伝える方法です。

X

  • Xenophobia (外国人恐怖症): 外国人恐怖症 - 外国人や異文化に対する恐怖や偏見を持つことです。

Y

  • Yale Attitude Change Approach (イェール態度変容アプローチ): イェール態度変容アプローチ - 説得の過程を理解するために、発信者、メッセージ、受信者、状況に焦点を当てる理論です。

Z

  • Zero-sum Communication (ゼロサムコミュニケーション): ゼロサムコミュニケーション - ある一方が得をすれば、他方が必ず損をするという視点でのコミュニケーションです。

セイ・コンサルティング・グループのコミュニケーション研修

1.1 IT技術者のためのコミュニケーション研修

キーワード:論理思考、ノンバーバルコミュニケーション、プレゼンテーション