ログインなしでMiroを使うための手順と注意点

Miroでは、アカウントを持っていないユーザーやログインしていないユーザーも「ゲスト」としてボードにアクセスし、編集やコメントが可能です。研修やワークショップなどで一時的に参加する場合には、この機能を活用すると便利です。以下に、ログインなしでMiroを使うための手順と注意点をまとめます。


1. ゲストとしてMiroに参加するための手順

ボードのリンクを共有してもらう

ログインしていないゲストがMiroに参加するためには、事前に「ボードへのアクセスリンク」を主催者から共有してもらう必要があります。主催者がボードを「ゲスト編集可能」に設定していれば、リンクをクリックするだけで参加可能です。

  • 主催者側の設定方法
  • ボードを開き、右上の「共有(Share)」ボタンをクリック。
  • 「Anyone with the link can edit(リンクを持っている人は編集可能)」を選択。
  • 表示されたリンクをコピーし、参加者に共有します。

ボードにアクセスする

主催者から共有されたリンクをクリックすると、ブラウザ上でMiroボードが開きます。ログインやアカウント作成は不要で、そのままゲストとしてボードにアクセスできます。

  • アクセス手順
  1. 共有リンクをクリック。
  2. ブラウザが開き、Miroボードが表示されます。
  3. 「ゲストとして参加しますか?」といった確認が出た場合、「ゲストとして参加」を選択。

2. ゲストとしての機能制限とできること

ログインなしで参加した場合でも、基本的な操作はほとんど利用できますが、一部制限があるため注意が必要です。

利用できる機能

  • スティッキーノートの追加:付箋を使ってアイデアを出す、意見を共有するなど、スティッキーノートの追加は可能です。
  • テキスト入力:テキストボックスを使って、メモや意見を記述できます。
  • 図形の挿入:簡単な図形を使って、構造やアイデアを視覚化できます。
  • コメント:コメント機能で、他の参加者へのフィードバックや質問を追加できます。

制限される機能

  • ボードの保存:ゲストユーザーは、ボード自体の保存や後から再度アクセスするためのリンクの保存ができません(再度アクセスにはリンクが必要)。
  • 変更の追跡:ゲストはログインしていないため、変更履歴などには反映されません。名前の代わりに「Guest(ゲスト)」などの表示となります。
  • ファイルのアップロード:画像やファイルのアップロードは一部制限がかかる場合があります。

3. ゲストユーザー向けの基本操作

スティッキーノートの使い方

ゲストユーザーが付箋に意見をまとめたり、アイデアを出したりする際は、簡単な手順で操作可能です。

  • 手順
  1. 左側のツールバーから「スティッキーノート」を選択します。
  2. ボード上の任意の場所をクリックし、メモを入力。
  3. 必要に応じて、色やサイズを変更して、他の参加者に見やすくします。

コメントの追加方法

フィードバックを求めるときや、他の参加者に質問したい場合には、コメント機能を使いましょう。

  • 手順
  1. コメントを付けたい要素にカーソルを合わせ、右クリック。
  2. 表示されたメニューから「コメントを追加」を選択。
  3. コメント内容を入力し、「完了」をクリックします。

テキストの入力

ボード内で情報を整理したり説明文を追加する際は、テキストツールが便利です。

  • 手順
  1. 左側のツールバーから「テキスト」を選択。
  2. ボード上の任意の場所をクリックし、テキストを入力します。
  3. 必要に応じて文字の大きさや色を調整し、見やすく配置します。

4. 研修参加者へのアドバイスと注意点

Miroでの研修参加をスムーズに進めるため、以下のポイントに気をつけましょう。

  • 共有リンクの保存:ログインしていない場合、ボードに再アクセスするためには、主催者から共有されたリンクが必要です。リンクをすぐに参照できるようにしておきましょう。
  • 記名を心がける:他の参加者がゲストの書き込みを識別しやすいように、付箋やコメントに自分のイニシャルや名前を記載するとスムーズです。
  • ボード上でのマナー:他の参加者の作業を邪魔しないよう、移動や編集には注意を払いましょう。意図せずにボード全体を操作しないよう心がけます。

5. ゲスト利用のメリットとデメリット

メリット

  • すぐに参加可能:アカウント作成が不要で、誰でもリンクからアクセスできます。
  • 簡単な操作でコラボレーション:基本的な機能はほぼ利用できるため、ブレインストーミングや意見共有には十分です。

デメリット

  • 変更内容の記録が残らない:誰がどの意見を出したかが後で追跡できないため、研修後のフィードバックが難しくなることがあります。
  • ファイル管理が難しい:ファイルや画像のアップロードには一部制限があるため、情報が限られることがあります。

6. 今後の活用方法

Miroをログインせずに使う方法は、短期間の研修やワークショップに最適です。もっと継続的に利用したい場合は、アカウントを作成し、自分専用のボードを活用すると良いでしょう。また、研修後にアイデアを引き続き活用したい場合や、ボードの保存や履歴管理をしたい場合もアカウント登録を検討してみてください。

Miroはオンラインでのコラボレーションを促進し、チームの生産性向上に役立つツールです。ログインの有無にかかわらず活用できる機能を使いこなし、研修の時間をより実りあるものにしていきましょう。

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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