新人エンジニアの皆さんに向けて「日本の年金制度」を解説
こんにちは。ゆうせいです。
今日は、日本の年金制度について、特に新人エンジニアの皆さんにもわかりやすく解説していきます。年金と聞くと、「老後のことだからまだ関係ない」と感じるかもしれません。でも、実は仕事を始めたばかりの今だからこそ、知っておくべきポイントがたくさんあります!一緒に年金制度の仕組みを学びながら、今後のライフプランに役立てましょう。
日本の年金制度とは?
日本の年金制度は、公的年金と呼ばれる仕組みで、国が運営しています。簡単に言うと、現役世代が支払う保険料を、引退世代に給付する「世代間扶養」の仕組みです。つまり、今あなたが払っているお金は、将来の自分のためではなく、現在の高齢者を支えるために使われています。
では、その基本構造を見ていきましょう。
年金制度の3階建て構造
日本の年金は、以下のように「3階建て構造」になっています。
- 国民年金(1階部分)
日本に住むすべての人が加入する基礎年金です。20歳から60歳までの間、必ず加入しなければなりません。会社員でも自営業者でも同じです。- 保険料:2025年現在、月額約17,000円(定額)。
- 受給額:40年間納めると、年間約80万円受け取れます。
- 厚生年金(2階部分)
会社員や公務員が加入します。給料に応じた保険料を支払い、その分多くの年金を受け取れます。- 保険料:給料の約18%(半分は会社が負担)。
- 受給額:国民年金に上乗せされる形で支給され、金額は収入に比例します。
- 企業年金や個人年金(3階部分)
厚生年金にさらに上乗せする形の年金です。これは企業が独自に提供する場合や、個人で保険商品を購入する場合があります。
新人エンジニアに関係する部分
エンジニアとして企業に勤める場合、基本的に厚生年金に加入します。これは会社が手続きしてくれるため、特別な手間はかかりません。給与明細を見ると「厚生年金保険料」という項目が引かれているはずです。
例を挙げると、月収25万円の場合、約22,500円が厚生年金として天引きされます。この金額の同じ分を会社も負担しています。つまり、会社はあなたの年金のために「あなたが払う分と同じ金額」を負担しているのです。これを「会社負担分」といいます。
年金制度のメリットと課題
次に、この仕組みがどのようなメリットや課題を持っているのか見ていきましょう。
メリット
- 老後の安心感
国民年金だけでも最低限の生活を支える仕組みがあります。厚生年金があればさらに余裕が生まれます。 - 仕組みがシンプル
勤め先が手続きを行うため、自分で特別な準備をしなくても自動的に年金に加入できます。 - 障害や遺族の保障も
年金は老後だけではありません。万が一の病気や事故で障害を負った場合にも「障害年金」が支給されます。また、配偶者や子どもがいる場合、加入者が亡くなった際に「遺族年金」が支給されます。
課題
- 世代間格差
少子高齢化が進む日本では、現役世代が支払う保険料の負担が年々増加しています。一方で、将来受け取れる金額は減る可能性があります。 - 未納者問題
フリーランスや自営業の方の中には、保険料を払わない人もいます。これが制度全体の不安定要因となっています。 - 生活に十分ではない可能性
年金だけでは老後の生活が難しい場合も多いため、他の資産形成を考える必要があります。
年金制度を踏まえた新人エンジニアのアクションプラン
- 給与明細を確認しよう!
自分の厚生年金保険料がいくら引かれているか確認することから始めましょう。理解することでモチベーションも変わります。 - 将来を見据えて資産形成を始める
年金だけで老後を過ごすのは難しいと言われています。そのため、早いうちから積み立てNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)などで資産形成を始めるのがオススメです。 - 情報を定期的にチェックする
年金制度は時代の流れに応じて変化します。年に一度送られてくる「ねんきん定期便」を活用して、将来受け取れる年金額を確認しましょう。
まとめ:将来の自分への投資
年金は、未来の自分への投資です。新人エンジニアとして今から少しずつ知識を蓄え、将来の安心を手に入れる準備を始めましょう。今後は、iDeCoやつみたてNISAなど、他の資産運用についても学んでいくと、さらに豊かな人生設計が可能になります。
何か疑問点や気になることがあれば、気軽に聞いてくださいね!
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投稿者プロフィール
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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