「Jitsi Meetとは?」 研修講師向けにわかりやすく解説

こんにちは。ゆうせいです。
今回は Jitsi Meetについて、新人エンジニア向けにわかりやすく解説します!
ZoomやGoogle Meetのように オンライン会議ができるツール ですが、Jitsi Meetは オープンソース であり、自分でサーバーを立てて運用できるのが特徴です。


Jitsi Meetとは?

Jitsi Meetは、オープンソースのビデオ会議システムです。
WebRTC(Web Real-Time Communication)という技術を使って、ブラウザだけでビデオ通話ができる のが特徴です。

アカウント不要:ブラウザを開くだけで会議開始
オープンソース:自分でサーバーを立てて運用可能
無料で使える:ライセンス費用なし
WebRTCベース:追加ソフト不要で高品質なビデオ通話

例えば、ZoomやGoogle Meetは企業が提供するサービスですが、Jitsi Meetは 誰でも自由に使えて、カスタマイズも可能 です。
企業内のプライベート会議やセキュリティが必要な通話でも、自社サーバーに設置して運用できるのが大きなメリットです。


なぜJitsi Meetを使うのか?

「ビデオ会議ならZoomやGoogle Meetでいいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、Jitsi Meetには 他のサービスにはないメリット があります。

1. 完全無料で使える

Zoomは基本無料ですが、40分の時間制限 があります。
Google Meetも無料版は 会議の時間制限 があります。

一方、Jitsi Meetは 完全無料
公式の Jitsi Meetのサーバー(meet.jit.si) で使う分には、費用は一切かかりません。


2. アカウント不要&URLを送るだけで参加できる

Jitsi Meetは、アカウント登録が不要です。
会議URLを作成し、リンクを送るだけで誰でも参加できます。

例:会議を開始する手順

  1. 公式サイト にアクセス
  2. 会議の名前を入力して「Go」ボタンを押す
  3. 生成されたURLを参加者に送る
  4. 参加者はURLをクリックするだけで会議に参加できる

シンプルで分かりやすいですね。


3. 自社サーバーに導入できる

Jitsi Meetの最大の特徴は、自社のサーバーにインストールできる ことです。

例えば、「社内の機密情報を扱う会議はクラウドに置きたくない」という場合でも、Jitsi Meetなら 自社サーバー上に構築し、プライベートな環境で運用 できます。

サーバーにインストールすれば、社内向けの専用Web会議システムとして使えます。


4. WebRTCを使用し、ブラウザだけで動作

Jitsi Meetは WebRTC(Web Real-Time Communication) を利用しています。
これにより、追加のソフトウェアなし でブラウザ上で動作します。

ビデオ会議ツールインストール要否追加ソフト
Jitsi Meet不要なし(ブラウザで動作)
Zoom必要クライアントアプリ
Google Meet不要なし(ブラウザ対応)

追加ソフト不要なので、初心者でも簡単に使えます。


Jitsi Meetの主な機能

Jitsi Meetは、一般的なビデオ会議ツールと同じように多くの機能を備えています。

基本機能

  • ビデオ通話・音声通話
  • 画面共有
  • チャット
  • バーチャル背景
  • YouTubeライブストリーミング
  • 会議の録画

高度な機能

  • プライベートサーバー構築(独自環境で運用可能)
  • エンドツーエンド暗号化(通信を安全に保護)
  • LDAP認証やSAML連携(社内システムと統合)
  • 負荷分散対応(大規模会議も可能)

これらの機能を自由にカスタマイズできるのが、Jitsi Meetの強みです。


Jitsi Meetの基本用語

Jitsi Meetを使う際に覚えておくと便利な用語を紹介します。

用語説明
WebRTCブラウザ上でリアルタイム通信を可能にする技術
Jitsi Videobridge(JVB)複数人のビデオ会議を処理するためのサーバー
ProsodyJitsi Meetのユーザー管理を行うXMPPサーバー
Jicofo会議の管理を担当するコンポーネント
Turnサーバーファイアウォール越えの通信をサポートする中継サーバー

これらの仕組みが組み合わさって、Jitsi Meetのビデオ会議が成り立っています。


Jitsi Meetの導入方法(自社サーバー構築)

Jitsi Meetを 自社サーバーに導入する手順 を簡単に紹介します。

1. サーバーの準備

Ubuntu 20.04(推奨)のサーバーを用意します。

2. Jitsi Meetのインストール

sudo apt update
sudo apt install -y jitsi-meet

3. SSL証明書の設定(Let’s Encryptを利用)

sudo /usr/share/jitsi-meet/scripts/install-letsencrypt-cert.sh

4. Jitsi Meetの起動

インストールが完了すると、自動でサービスが起動します。
あとは、ブラウザで https://your-server.com にアクセスすれば会議を開始できます。


Jitsi Meetの活用例

Jitsi Meetは、さまざまな場面で活用できます。

リモートワーク(社内向けのWeb会議)
学校・教育機関(オンライン授業)
企業のプライベート会議(Zoomを使いたくない企業向け)
イベント・ウェビナー(YouTube連携でライブ配信)


まとめ:Jitsi Meetを学ぶべき理由

Jitsi Meetの魅力

✅ 完全無料&アカウント不要
✅ 自社サーバーに構築でき、プライバシーを守れる
✅ WebRTC対応でブラウザだけで動作
✅ Zoomの代替として使えるオープンソース

エンジニアとして、Jitsi Meetを扱えれば、企業のプライベートWeb会議環境の構築 など、価値のあるスキルになります。
「オープンソースのWeb会議システムを構築してみたい!」という人は、ぜひJitsi Meetを触ってみてください!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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