丁寧なのにイラッとする言葉
こんにちは。ゆうせいです。
研修講師向けの解説記事をお届けしています。
ビジネスの場面で、言葉遣いはとても大切ですよね。特に研修講師や営業担当者など、人に何かを伝える立場の方は、丁寧な言葉遣いを意識していることでしょう。しかし、言葉自体は丁寧なのに、なぜか相手に不快感を与えてしまうことがあります。
丁寧なのに「なんだか感じが悪い」
これは、ある商品を購入した際に担当者から説明を受けた人の話です。
対応はとても親切で、誠意も感じられたものの、話が進むにつれて内容が頭に入ってこなくなったそうです。その理由は、説明の合間に挟まれる「理解を確認する言葉」にありました。
例えば、
- 「ここまでは、おわかりになりましたでしょうか?」
- 「ここまでは、ご理解いただけましたでしょうか?」
担当者は何度も確認をしてくれたので、配慮があるのは理解できたものの、こうした表現に違和感を覚えたのだそうです。
「まるで自分の理解能力を試されているようで、少し身構えてしまった」「わかるのが当然というニュアンスを感じてしまった」と、その人は話していました。
このように、言葉の選び方によっては、意図しない不快感を相手に与えてしまうことがあるのです。
「感じのいい確認」とは?
ビジネスの現場では、プレゼンや営業、研修の際に相手の理解度を確認する場面が多くあります。では、どのような言葉なら、感じよく理解を確認できるでしょうか?
シンプルに「ここまではよろしいでしょうか?」でも十分ですが、ある接客担当者がこんなふうに聞いてくれたことがありました。
- 「ここまでで、私の説明に足りないところはありませんか?」
- 「今のところで、何か補足が必要なところはありますか?」
このように、「相手の理解度」ではなく、「自分の説明に不足がないか」を確認する表現に変えることで、相手にプレッシャーを与えず、むしろ親しみやすい印象を与えます。
研修や指導でも使える
研修の場面やオフィスでの若手指導でも、このような表現は役立ちます。
例えば、
- 「わかった?」や「理解した?」ではなく、
- 「もっと説明したほうがいいところある?」
- 「補足が必要なところある?」
と聞いたほうが、相手も具体的なリクエストをしやすくなります。
「相手にしっかり理解してもらいたい」という誠実さを伝えるために、こうした言葉選びを意識してみてはいかがでしょうか。
研修講師として、より伝わりやすい言葉を選ぶことで、受講者の理解を深めることができます。ぜひ、今日から実践してみてください!
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投稿者プロフィール
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- 代表取締役
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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