【新人エンジニア必読】「入りを量りて出を制す」の考え方を仕事に活かす

こんにちは。ゆうせいです。

「入りを量りて出を制す」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、日本の商人の心得のひとつで、「収入(入り)を把握したうえで、支出(出)をコントロールする」という意味です。
要するに、「使えるお金を知ったうえで、無駄遣いしないようにしよう!」という考え方ですね。

この考え方は、実はエンジニアの仕事にも活かせるんです。特に新人のうちは、タスクの見積もりやリソースの管理に苦戦することが多いですよね。そんなとき、「入りを量りて出を制す」の考え方が役に立ちます。

では、具体的にどう活かせばいいのでしょうか?


1. 「入りを量る」とは?

自分のリソースを正しく把握しよう

エンジニアにとって「入り」とは、主に 時間・スキル・知識 です。

新人エンジニアが最初にぶつかる壁のひとつが、時間配分のミス です。
「思ったより時間がかかった」「他の作業と並行したら手が回らなくなった」――こうした経験は誰しも通る道です。

まずは、自分のリソースを正確に把握することが重要です。

具体的な方法

  • 作業時間を測る: どのタスクにどれくらい時間がかかるか、記録を取る(例:TogglやClockifyなどのツールを活用)。
  • スキルの棚卸しをする: できること・できないことを明確にし、どこに時間を使うべきか判断する。
  • 学習リソースを確保する: 知識が不足している場合、どの程度学習に時間を割くべきか考える。

2. 「出を制す」とは?

無理なく、効果的にアウトプットしよう

「出を制す」とは、無理に仕事を引き受けたり、時間を浪費しない ということです。

新人のうちは「とにかくがんばらなきゃ!」と考えがちですが、やみくもにタスクを増やすと、結果的にクオリティが下がり、ミスが増えてしまいます。

実践のポイント

  • タスクの優先順位をつける: 緊急度と重要度を考え、今やるべきことを明確にする(例:Eisenhowerマトリクスを活用)。
  • 時間の使い方を最適化する: 長時間の作業よりも、適切な休憩を挟んで集中力を維持する(例:ポモドーロ・テクニック)。
  • 「やらないこと」を決める: 無駄な会議や過剰なドキュメント作成など、業務の中で削減できるものを見極める。

3. 「入りを量りて出を制す」を仕事に活かすには?

ケーススタディ:新人エンジニアの1日の時間管理

例えば、新人エンジニアの1日が以下のようになっていたとします。

時間帯タスク問題点
9:00-10:00朝会・メールチェック返信に時間をかけすぎる
10:00-12:00コーディング予想以上に時間がかかる
12:00-13:00昼休み(適切に休憩できている)
13:00-15:00コードレビュー指摘を受けすぎて修正に時間がかかる
15:00-17:00ドキュメント作成重要ではない部分に時間をかけすぎる

この場合、「入りを量る」ことで以下の改善ができます。

  • 朝会・メールチェック → 返信にかかる時間を15分と決める
  • コーディング → 事前に調査時間を確保し、詰まりそうな部分を明確にしておく
  • コードレビュー → レビューのポイントをリスト化し、指摘される部分を減らす
  • ドキュメント作成 → 本当に必要な情報だけを書き、時間を制限する

4. 「入りを量りて出を制す」を習慣化しよう!

最後に、この考え方を習慣にするためのコツを紹介します。

1. 1日の終わりに振り返る

「今日の作業時間は適切だったか?」と振り返ることで、少しずつ精度を上げていきましょう。

2. 週ごとに調整する

週ごとに「やるべきこと」と「やらなくてよかったこと」を整理し、より効率的な働き方を模索しましょう。

3. 先輩エンジニアの時間管理を学ぶ

経験者のタイムマネジメントを観察し、良い部分を取り入れていくのも有効です。


まとめ

「入りを量りて出を制す」は、エンジニアにとって 時間・スキル・知識 の管理に応用できる考え方です。

  • 自分のリソース(入り)を正しく把握する
  • 無理なく、最適なアウトプット(出)を心がける
  • 日々の振り返りを通じて、仕事の質を向上させる

この考え方を身につければ、仕事の効率がぐんと上がります!
ぜひ、明日から意識してみてくださいね。

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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