【新人エンジニア向け】SQLとJavaの共通点と相違点を初心者向けにわかりやすく解説!
こんにちは。ゆうせいです。
今回は、新人エンジニアがよく迷いやすい「SQLとJavaの違いと共通点」について、やさしく、そして丁寧に説明していきます!
「SQLもJavaもプログラミング言語なの?」
「一体なにが違って、どこが似てるの?」
そんな疑問をスッキリ解消しましょう!
SQLとJavaの基本的な特徴とは?
まずは、それぞれの言語の役割や特徴を簡単に確認しておきましょう。
項目 | SQL(エスキューエル) | Java(ジャバ) |
---|---|---|
種類 | データベース言語(宣言型言語) | 汎用プログラミング言語(命令型・オブジェクト指向) |
主な用途 | データの操作(検索・追加・更新・削除) | アプリ開発、システム開発、Webサーバーなど |
実行環境 | RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム) | JVM(Java Virtual Machine) |
文のスタイル | 「何をしたいか」を宣言 | 「どうやって実行するか」を記述 |
例 | SELECT * FROM users; | System.out.println("Hello"); |
共通点:SQLとJavaにも意外と似ているところがある!
意外かもしれませんが、まったく異なるように見えるこの2つにも共通点は存在します。
1. どちらも「構文(文法)」がある
たとえば、SQLではこんな書き方をします。
SELECT name FROM employees WHERE age > 30;
これは「employeesテーブルから、30歳より年上の人の名前を選んで表示せよ」という命令です。
一方、Javaではこう書きます。
if (age > 30) {
System.out.println(name);
}
どちらも「条件(age > 30)」を使って処理を分けているという点で共通していますね。
2. 書く順番や構文を間違えるとエラーになる
SQLもJavaも、厳格な文法ルールに従わないと正しく動きません。
たとえば、セミコロン(;
)の付け忘れや、キーワードのスペルミスなどがエラーの原因になります。
これは日本語でいうと「てにをは」を間違えると意味が通じないのと似ています。
3. データを扱う場面が多い
Javaを使ってデータベースとやり取りする場面では、Javaコードの中にSQLを書くこともよくあります。
String sql = "SELECT * FROM users WHERE id = ?";
PreparedStatement stmt = connection.prepareStatement(sql);
このように、JavaとSQLが連携する場面も多いのです!
相違点:本質的な違いは「目的」と「考え方」にある!
では次に、2つの言語の決定的な違いを見ていきましょう。
違い①:目的がまったく違う
- SQLの目的:データを「操作・抽出」すること
→ 例えるなら「図書館で本を探すための質問」 - Javaの目的:アプリケーションを「構築・実行」すること
→ 例えるなら「ゲームやアプリそのものを作る作業」
つまり、SQLは「データにアクセスする道具」、Javaは「その道具を使って何かを作るプラットフォーム」です。
違い②:「宣言型」と「命令型」
- SQLは宣言型:
「こういう結果がほしい!」と目的だけを伝えるスタイル
→ 例:「全社員の名前を表示して」 - Javaは命令型:
「どうやってそれをやるか」も含めて手順を書くスタイル
→ 例:「for文を使って、1人ずつ名前を取り出して表示」
つまり、SQLは「何をしたいか」にフォーカス、Javaは「どうやってやるか」が大事になります。
違い③:実行される環境
- SQLはデータベース(MySQLやPostgreSQLなど)の中で動きます。
- JavaはJVM(Java Virtual Machine)という仮想マシン上で動きます。
それぞれが異なる「舞台」で動いているということですね。
よくある疑問:SQLはプログラミング言語なの?
実は、SQLは「プログラミング言語」というよりは問い合わせ言語(Query Language)です。
ただし、処理の流れを記述できる拡張SQL(PL/SQLやT-SQLなど)も存在し、「ちょっとしたプログラムのように動かすこともできる」のが特徴です。
おすすめの学習ステップ!
Javaを先に学ぶべき?SQLを先に学ぶべき?
- アプリ開発やWeb開発を目指すなら、Javaから始めてそのあとにSQLを学ぶとスムーズ!
- データ分析やDB運用に興味があるなら、SQLから学ぶのもOK!
どちらにせよ、この順番がオススメ!
- Javaで「変数・条件分岐・繰り返し・クラス」の基礎を理解
- SQLで「SELECT・INSERT・UPDATE・DELETE」の基本操作を習得
- JavaからSQLにアクセスする「JDBC」のしくみを学ぶ
まとめ
SQLとJavaは、一見まったく別物ですが、「データを扱う」という点で連携し合う重要な関係にあります。
- SQLはデータを操作するための言語
- Javaはアプリ全体を制御・構築するための言語
- 両者は構文やエラーの概念など共通点もある
- 違いは「目的」と「考え方(宣言型/命令型)」にある
両方の言語をマスターすることで、バックエンドエンジニアとして大きく成長できます!
わからないことがあれば、いつでも質問してくださいね。
セイ・コンサルティング・グループの新人エンジニア研修のメニューへのリンク
投稿者プロフィール

- 代表取締役
-
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
この記事に間違い等ありましたらぜひお知らせください。