【初心者向け】Eclipse のローカルヒストリー機能でファイルを以前の状態に戻す方法

こんにちは。ゆうせいです。
今日は「Eclipse 2022でローカルヒストリーを使ってファイルを以前の状態に戻す方法」について、まったく初めての人にもわかるように、丁寧に解説していきますね。
途中で質問も交えながら進めますので、「自分ならどうするかな?」と考えながら読んでください!
はじめに:ローカルヒストリーとは?
まず、「ローカルヒストリー」という言葉から説明しましょう。
ローカルヒストリーとは、Eclipseというプログラミングのツールが、自動的にあなたのファイルの変更履歴をパソコン内に記録してくれている仕組みのことです。
たとえば、Wordで「上書き保存」した後に「やっぱり元に戻したい!」となったこと、ありませんか?
ローカルヒストリーは、プログラムでもそれと同じように「前のバージョンに戻す」ことができる機能です。
ポイントは次の2つです。
項目 | 説明 |
---|---|
保存先 | パソコン内に自動保存される(サーバーなどではない) |
保持期間 | 通常は「7日間」または「50回の変更」など、設定による |
なぜローカルヒストリーを使うのか?
ローカルヒストリーを使うメリットはたくさんあります。
メリット
- うっかり消してしまったコードを復元できる
- 間違って上書きしてもすぐ戻せる
- コミット(Gitなど)前の小さな変更をたどれる
イメージとしては、「プログラム作成中に自動でスナップ写真を撮ってくれている」感じです!
デメリット
- ディスク容量を多少使う
- あくまで「パソコンの中」だけなので、別のパソコンでは使えない
だから、定期的にGitなどにコミットする習慣も大事ですよ!
【図解】ローカルヒストリーからファイルを戻す方法
さあ、ここから実際の操作方法を説明していきます!
ステップ1:対象ファイルを右クリック!
まず、Eclipse上で「以前の状態に戻したいファイル」を見つけましょう。
次に、そのファイルを右クリックします。
📷 例:
「HistoryKazuate」というファイルを右クリック!
ステップ2:コンテキストメニューから「ローカル・ヒストリーからの復元」を選択
ステップ3:履歴一覧から戻したいバージョンを選ぶ
すると、「選択可能なJava要素」という履歴一覧が表示されます。

- 保存された日時
- ファイルの内容の差分(違い)
を見ながら、戻したいバージョンを選択します。
ここは、写真のアルバムをめくって「これだ!」という1枚を選ぶイメージですね。
ステップ4:「復元」ボタンを押す!
最後に「Replace」ボタンを押すと、選んだ過去の状態にファイルが置き換わります!
この時点で元の内容は一旦消えるので、慎重に!
よくあるトラブルと対策
トラブル | 対策 |
---|---|
ローカルヒストリーに目的のバージョンがない | 保存から時間が経ちすぎた or 変更回数が多すぎた |
置き換えた後、やっぱり元に戻したい | 再度ローカルヒストリーから別のバージョンを選び直す |
ローカルヒストリーの保存ルールとは?
まず前提知識として、Eclipseのローカルヒストリーは次の2つのルールに基づいてデータを管理しています。
項目 | 説明 |
---|---|
保存日数 | 何日分の履歴を保持するか |
保存回数 | 1つのファイルあたり何回の履歴を持つか |
つまり、
- 「何日間」もしくは
- 「何回変更したか」
のどちらかに引っかかったら、古い履歴から自動で削除される仕組みなんです。
これを調整することで、自分にぴったりの運用ができるようになります!
設定変更の手順
では、具体的な設定方法を見ていきましょう。
ステップ1:Eclipseの設定画面を開く
- メニューバーから「Window(ウィンドウ)」をクリック
- 「Preferences(設定)」を選びます
ステップ2:「一般」→「ワークスペース」を開く
設定画面が開いたら、左側のツリーから
- 一般
- ワークスペース
を選びます。
ここが、Eclipse全体の作業設定を管理するところです。
ステップ3:ローカルヒストリーの設定項目を探す
ワークスーペースの中にローカル・ヒストリーというセクションがあります。
そこに、次の設定項目があります。

項目名 | 初期値 |
---|---|
ファイルを保持する日数 | 7日 |
ファイルあたりの最大のエントリー数 | 50回 |
最大ファイル・サイズ | 1024KB |
今後の学習の指針
ローカルヒストリーに慣れてきたら、次はぜひ「Git(ギット)」という本格的なバージョン管理システムも学んでみてください!
Gitは、ローカルだけでなく「インターネット上」に履歴を保存できるため、さらに安全でチーム開発にも必須のツールです。
「ローカルヒストリーを使いこなす」→「Gitにステップアップ!」という流れがおすすめですよ!
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投稿者プロフィール

- 代表取締役
-
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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