ITエンジニアの朝会で話すべき3つのポイントとは?【実践例つき解説】

こんにちは。ゆうせいです。

ITエンジニアの朝会(あさかい)——つまり、朝の短いミーティングで「何を話せばいいのか分からない」と感じたことはありませんか?

特に新入社員やプロジェクトに途中参加したエンジニアにとって、朝会は「一体何を話せば評価されるんだろう?」と緊張する場面になりがちです。

でも大丈夫。朝会で話す内容はある程度パターンがありますし、ちょっとしたコツをおさえるだけで、効率的に・的確に報告できるようになります!

それでは、朝会で話すべき「3つのこと」を、例を交えてわかりやすく解説していきますね。


朝会とは?なぜ必要なのか

まずは「朝会」そのものについて簡単におさらいしましょう。

朝会とは

朝会とは、業務開始前にチーム全体で集まって、その日の作業内容や課題を共有する短時間のミーティングです。英語では「Daily Stand-up」や「Scrum Meeting」とも呼ばれます。

多くのIT企業ではアジャイル開発を採用しており、その一環としてこの朝会が組み込まれているのです。


話すべき3つのこと

それでは本題です。ITエンジニアが朝会で話すべき内容は、基本的に以下の3つです。

1. 昨日やったこと(進捗報告)

昨日、自分がどんな作業をして、どんな成果を得たかを簡潔に報告します。

例:

昨日はユーザー認証機能のバグ修正に取り組みました。原因はJWTトークンの有効期限チェックにあり、修正してステージング環境にデプロイ済みです。

ポイント:

  • 「何をやったか」だけでなく「何が原因だったか」「どう解決したか」まで話すと◎
  • 作業時間の報告は不要。アウトカム(成果)に集中しましょう。

2. 今日やること(作業予定)

次に、今日どのタスクに取り組むのかを明確に伝えます。

例:

本日は決済処理の単体テストコードを追加していきます。午後からはコードレビュー対応も予定しています。

ポイント:

  • タスク名だけでなく、「なぜそれをやるのか(目的)」を補足すると理解が深まります。
  • 複数タスクがある場合は、優先順位を明示するとより信頼されます。

3. 困っていること・助けてほしいこと(障害の共有)

チームで協力する上で最も大切なポイントがここです。

例:

現在、外部APIの仕様変更による影響調査で時間がかかっています。もし同様の対応をされた方がいれば、ナレッジを共有いただきたいです。

ポイント:

  • 小さな「つまずき」でも共有することで、リスクを早期に共有できます。
  • 相談が早ければ早いほど、チーム全体の生産性も高まります。

図解:朝会の発言構造

以下は、3つのポイントを整理した図です。

┌─────────────┐
│ 昨日やったこと     │ 例:バグ修正、レビュー対応など
├─────────────┤
│ 今日やること       │ 例:機能開発、テスト実装、調査など
├─────────────┤
│ 困っていること     │ 例:仕様が不明、環境が動かないなど
└─────────────┘

この3点セットを1〜2分程度でサクッと話すのが理想です!


よくあるNG発言と改善例

NG発言改善ポイント改善例
昨日は特にありません作業内容がなかった日も何か報告できることを探す進捗はありませんが、〇〇の調査をしていました
今日もがんばります具体性がない今日はログ出力処理のリファクタリングを行います
話すことは特にないです困りごとや不明点がなくても小さな進展を共有問題はありませんが、XXに着手予定です

朝会が変わるとチームが変わる!

この3点を意識して話すだけで、「あの人はしっかり状況を把握しているな」と周囲からの信頼度がグッと上がります。

しかも、自分の中でもタスク整理ができて、1日の仕事がはかどるんです!


まとめ

朝会で話す3つのこと

  1. 昨日やったこと(進捗)
  2. 今日やること(予定)
  3. 困っていること(課題・障害)

どれも「手短に・具体的に・目的を添えて」話すのがポイントです。


今後の学習の指針

朝会での報告力をさらに高めるために、次のステップとして以下をおすすめします。

  • タスク管理ツール(Jira、Backlogなど)を活用し、自分の進捗を客観的に見える化しておく
  • チームメンバーの発言をメモし、良い例を真似してみる
  • 朝会以外でも、1分で状況を説明する訓練(エレベーターピッチ)を行ってみる

それでは、明日からの朝会もスムーズに話せるように、しっかり準備していきましょう!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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