JavaのMapインタフェースとJavaScriptのmap()メソッドは何が共通しているの?英語の意味からやさしく解説!

こんにちは。ゆうせいです。
今回は、新人エンジニアの方がよく戸惑うテーマ、「JavaのMapインタフェースJavaScriptのmap()メソッドの共通点」について、英単語「map」の意味に着目しながら、わかりやすく解説していきます!


英単語「map」の意味とは?

まず共通点を探る前に、「map」という英単語そのものの意味を考えてみましょう。

英語の「map」は「対応付け」

「map」と聞くと、真っ先に思い浮かぶのは地図ですね。
しかし、プログラミングにおける「map」は、

あるものを別のものに対応付ける(=マッピングする)

という意味で使われます。

たとえば、

  • 住所(キー)を地図上の場所(値)に対応付ける
  • 配列の要素(元)を何かのルールで変換して別の配列(変換後)に対応付ける

この「対応付け」がキーワードです!


JavaのMapインタフェース:キーと値の対応関係

Mapの基本

JavaのMap<K, V>インタフェースは、キー(Key)と値(Value)のペアを保持するデータ構造です。

Map<String, Integer> scores = new HashMap<>();
scores.put("Alice", 90);
scores.put("Bob", 80);

この例では、名前("Alice")を点数(90)に対応付けています。
つまり、「キー」から「値」を探す辞書のような仕組みです。

専門用語の解説

  • キー(Key):一意(ユニーク)な識別子
  • 値(Value):キーに対応するデータ
  • put():キーと値を追加
  • get():キーから値を取得

例えで理解!

図書館の貸出管理を想像してください。
会員番号(キー)と借りている本(値)を対応させたリスト、それが「Map」です!


JavaScriptのmap()メソッド:配列の要素を変換

map()の基本

JavaScriptのmap()は、配列の各要素に対して関数を適用し、その結果を新しい配列として返します。

const numbers = [1, 2, 3];
const doubled = numbers.map(x => x * 2); // [2, 4, 6]

この場合、元の数字(1, 2, 3)を、ルール(×2)に従って別の数字(2, 4, 6)に対応付けています。

専門用語の解説

  • 高階関数(Higher-order function):関数を引数に取ったり、返したりできる関数
  • コールバック関数(Callback function):map()の中で使われる関数
  • 純粋関数(Pure function):外部に影響を与えない関数。map()に適している。

例えで理解!

プリンターの例を考えてみてください。
原稿の束(配列)を1枚ずつスキャンし、2倍のサイズにコピー(変換)して新しい束を作る、そんな作業が「map」です!


共通点まとめ:対応付ける構造と動作

観点JavaのMapJavaScriptのmap()
概念的な意味キーと値の「対応」値と変換結果の「対応」
データの形コレクション(辞書型)配列(リスト)
動作の性質データ構造データ処理(関数)
英語的な意味map = 対応付けるmap = 対応付ける

どちらも、「あるものを別のものに変換・対応付ける」という共通した考え方で設計されています。
言語は違っても、"map"という単語の意味がヒントになるというわけですね!


おわりに:今後の学習のヒント

プログラミングでは、「英単語の意味」をしっかり意識すると、APIや関数の意図がぐっと理解しやすくなります

例えば、

  • filterは「ふるいにかける」
  • reduceは「まとめる、集約する」
  • joinは「つなげる」

など、英語の意味と機能が直結しているものがとても多いです。

ぜひ、「英語からの直感」も学習に取り入れていきましょう!
疑問が出たら、まず「単語の意味から考える」習慣を身につけてくださいね。

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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