初心者でもわかるReact入門ガイド：Reactとは何か？なぜ使うのか？

2025年6月10日 2025年6月10日山崎講師

山崎講師

初心者でもわかるReact入門ガイド：Reactとは何か？なぜ使うのか？ - — icon8

こんにちは。ゆうせいです。

今日は、Webフロントエンド開発の現場でよく耳にする「React（リアクト）」について、エンジニアとしてキャリアを始めたばかりのあなたにもわかるように、優しく丁寧に解説します。

「Reactって名前は聞いたことあるけど、正直よくわからない…」
「JavaScriptと何が違うの？」

そんな疑問にお答えしながら、Reactの基本、メリット・デメリット、そしてReactを学ぶ上でのポイントを整理してお伝えします！

Reactとは？簡単に言うと「部品でつくるWebサイト」

Reactの正体

Reactは、Facebook（現在のMeta社）が開発したJavaScriptライブラリです。

JavaScriptライブラリとは、ざっくり言えば「Webページを作るための便利な道具セット」のようなもの。Reactを使うと、ユーザーの操作に反応して画面をサクサク切り替えるような、動きのあるWebアプリケーションを簡単に作ることができます。

たとえば、TwitterやInstagramの「いいね」ボタンを押したとき、その場でハートが赤くなったり数字が増えたりしますよね？
あれを実現するのがReactです。

Reactがすごい3つの理由

1. コンポーネント志向：パーツを組み立てる考え方

Reactでは、「ボタン」「ナビゲーション」「投稿」「コメント」など、一つ一つの部品（＝コンポーネント）を作って、組み合わせて画面を構成します。

例えるなら、レゴブロックで家を組み立てるようなもの。
一つの大きなHTMLを書かなくても、小さなパーツごとに分けて管理できるのが特徴です。

function Hello() {
  return <h1>こんにちは、React！</h1>;
}

これは「Hello」という部品（コンポーネント）を定義している例です。

2. 宣言的UI：どう見せたいかを書くスタイル

Reactは「宣言的（せんげんてき）」なスタイルを取ります。

たとえば、命令的スタイルでは「このときに、こう動かして、これを消して…」と細かく指示します。
対してReactでは、「こういう状態のときは、こういう見た目にしてね」と書くだけ。

これは、「見た目の設計書」を書いているようなイメージに近いです。

3. 仮想DOM：画面更新が爆速

Reactは「仮想DOM（Virtual DOM）」という技術を使って、画面の差分だけを効率的に更新します。

DOM（ドム）とはWebページの構造のことで、普通に書くと画面全体を毎回描き直す必要があります。
でもReactは「どこが変わったか」だけを見て、そこだけ変えてくれます。

このおかげで、大きくて複雑なページでも、サクサク動くUIが作れるんですね。

Reactの全体像を図で理解しよう

[ ユーザーの操作 ]
        ↓
[ 状態（State）の変更 ]
        ↓
[ 再レンダリング（見た目の再描画） ]
        ↓
[ Reactが仮想DOMで変更点を検出 ]
        ↓
[ 実際の画面だけ差分更新 ]

よく出てくる用語とその意味

用語	意味
JSX	JavaScript内にHTML風のコードを書ける文法
コンポーネント	UIの部品単位。関数やクラスで定義
State（状態）	ボタンが押されたか、入力された文字など、UIに影響する情報の保持
Props（プロップス）	コンポーネントに外から渡す「データの引数」
useState	React Hooksの一つ。状態を定義・更新するための関数
useEffect	副作用（データ取得など）を扱うReact Hooksの一種

メリットとデメリットを整理しよう

メリット	デメリット
コンポーネントで再利用性が高い	学習コストがやや高め
高速なUI描画が可能	初期設定や構築が少し複雑
エコシステムが豊富（Next.jsなど）	過剰に使うと複雑になりやすい

よくある質問に答えます！

Q. ReactってJavaScriptじゃないの？

はい、ReactはJavaScript「の上に作られた」ライブラリです。つまり、JavaScriptの力を借りて動いているということ。
Reactを学ぶには、まずJavaScriptの基本をしっかり押さえるのが大前提です。

Q. VueやAngularとどう違うの？

簡単に比較すると次のようになります：

ライブラリ/フレームワーク	特徴
React	UIライブラリ。柔軟だが設計の自由度が高い
Vue	学習しやすく、中小規模のアプリに向いている
Angular	ガチガチのフレームワーク。企業向けの大規模向き

数式っぽい表現でReactの構造をイメージ

Reactの画面構成を次のように見立てることもできます：

数式風に表現

画面 = コンポーネントA + コンポーネントB + ... + コンポーネントN

つまり、

UI = 部品1 + 部品2 + 部品3（状態 × データ × イベント）

これからReactを学ぶなら？

まずは次の順番で学ぶのがおすすめです！

ステップ1：JavaScriptの基礎を押さえる

変数、関数、配列、オブジェクト
DOM操作やイベント処理

ステップ2：Reactの基本文法と概念を学ぶ

JSXの書き方
関数コンポーネントとHooks（useState, useEffect）
PropsとStateの違い

ステップ3：簡単なTodoアプリを作る

「入力欄 + リスト + 削除ボタン」などの小さなアプリを作って、実践的に理解を深めましょう。

まとめ：Reactは「Webをパーツで考える」力をくれる

Reactを学ぶと、画面を「ひとまとまりのHTML」ではなく「部品の集合体」として捉える力が身につきます。これは、これからのモダンWeb開発には必須のスキルです。

難しそうに感じるかもしれませんが、一歩一歩、小さなパーツから組み立てていけば必ず理解できます！

次に学ぶべきステップ

useContextやuseReducerなどのHooksの深掘り
状態管理ライブラリ（Recoil、Zustand、Reduxなど）
Next.js（Reactのフレームワーク）への拡張
TypeScriptとの組み合わせで堅牢なコードを書く

Reactは奥が深いですが、学べば学ぶほど面白くなってきます。焦らず、自分のペースで進んでいきましょう！

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投稿者プロフィール

山崎講師代表取締役

セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します！
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