【MySQL入門】新人エンジニアのための記号の読み方と使い方まとめ

こんにちは。ゆうせいです。
今回は、MySQLでよく使われる記号(シンボル)の読み方と、その使い方をやさしく解説していきます。
SQL(エスキューエル)を使ってデータベースに指示を出すとき、*
や =
、<>
、%
などの記号がたくさん出てきますよね。
慣れないうちは「どれが何の意味か」混乱してしまうと思います。
そこで今回は、新人エンジニアの方向けに、MySQLに登場する記号たちの意味・使い方・注意点を、表や例文とともに整理しました!
MySQLでよく使う記号の一覧(早見表)
記号 | 読み方 | 主な用途 |
---|---|---|
* | アスタリスク | すべての列を指定 |
= | イコール | 値の一致を比較 |
<> , != | ノットイコール | 値が等しくないかの比較 |
< , > , <= , >= | 小なり・大なり | 数値の大小比較 |
, | カンマ | 複数項目の区切り |
' | シングルクオート | 文字列リテラル |
" | ダブルクオート | 識別子(※MySQLでは非推奨の場合あり) |
` | バッククオート | テーブル名・列名の囲い(予約語対策) |
() | 丸かっこ | 関数・サブクエリ・IN句など |
% | パーセント | ワイルドカード(LIKE句) |
_ | アンダースコア | 任意の1文字(LIKE句) |
; | セミコロン | SQL文の終了 |
-- | ダッシュ2つ | コメント(1行) |
/* */ | スラッシュ・アスタリスク | コメント(複数行) |
. | ドット | テーブルとカラムの区切り |
よく使う記号の意味と使い方を解説!
*
(アスタリスク):すべての列を選ぶ
SELECT * FROM users;
→ users
テーブルのすべての列を取得します。
例えるなら「お弁当の中身を全部ちょうだい!」という感じ。
=
(イコール):値の一致を比較する
SELECT * FROM users WHERE age = 20;
→ age
が 20
のレコードを選びます。
<>
や !=
(ノットイコール):一致しないことを表す
SELECT * FROM users WHERE age <> 20;
SELECT * FROM users WHERE age != 20;
どちらも「年齢が20ではない人」を意味します。両方使えますが、<>
が標準的です。
<
, >
, <=
, >=
:大小比較
SELECT * FROM users WHERE age > 18;
記号 | 意味 |
---|---|
< | より小さい |
> | より大きい |
<= | 以下 |
>= | 以上 |
,
(カンマ):複数の列や値を区切る
SELECT name, age FROM users;
複数の列を取り出したいときに使います。
' '
(シングルクオート):文字列リテラル
SELECT * FROM users WHERE name = '田中';
→ テキストは ' '
で囲むのがSQLのルールです。数字には不要です。
()
(丸かっこ):関数や条件のグループ化
SELECT COUNT(*) FROM users;
SELECT * FROM users WHERE id IN (1, 2, 3);
関数呼び出し、リスト指定、サブクエリなどで使用されます。
%
と _
:ワイルドカード(LIKE句)
SELECT * FROM users WHERE name LIKE '田%';
SELECT * FROM users WHERE name LIKE '_田';
%
:任意の文字列(0文字以上)_
:任意の1文字
;
(セミコロン):SQL文の終わり
SELECT * FROM users;
1つのSQL命令の区切りを示します。複数文を続けて書くときに必須です。
--
(ダッシュ2つ):1行コメント
-- このSQLは全件取得する
SELECT * FROM users;
/* */
:複数行コメント
/*
ユーザーの年齢が20歳以上の
レコードを取得する
*/
SELECT * FROM users WHERE age >= 20;
.
(ドット):テーブルと列の区切り
SELECT users.name FROM users;
→ users
テーブルの name
列を指定しています。JOIN時にも頻出。
` `
(バッククオート):識別子の囲い
SELECT `select`, `order` FROM `table`;
- SQLの予約語(例:
order
,select
)を列名・テーブル名として使う場合に囲む。 - 通常は不要ですが、予約語を使うときや特殊な文字を含む名前には必要です。
AS
(エイリアス):列やテーブルの別名を定義する
SELECT name AS 名前 FROM users;
→ 表示時に name
列を「名前」として扱うことができます。
使い方の違いを表にして比較!
機能 | 記号 | 使い方の例 | 意味 |
---|---|---|---|
全列指定 | * | SELECT * FROM table | すべての列を取得 |
比較 | = | age = 20 | ageが20と等しい |
不一致 | != , <> | age != 20 | ageが20と異なる |
あいまい検索 | LIKE , % | name LIKE '田%' | 田で始まる名前を探す |
コメント | -- , /* */ | -- コメント | SQL内の説明・メモ |
エイリアス | AS | name AS 名前 | 表示用の別名を定義する |
識別子囲い | ` ` | SELECT `order` FROM `user`; | 予約語や特殊文字の名前対策 |
注意ポイント
- 文字列には必ず
' '
(シングルクオート) を使いましょう。"
は識別子扱いです。 =
と==
は別物!MySQLでは==
は使用しません。%
や_
は LIKE句専用 の記号です。- バッククオート
` `
は通常不要ですが、予約語や日本語名を使うときには必要です。
今後の学習の指針
- まずは
SELECT
文とWHERE
句 に出てくる記号に慣れましょう! - 次のステップでは、
JOIN
でのテーブル名指定(.
やエイリアス)や、GROUP BY
HAVING
を学ぶと、実務に一気に近づきます。 - 実際に
MySQL Workbench
やphpMyAdmin
で動かしてみると、理解が深まります。
記号の意味を理解することは、SQLを読み書きする第一歩です。
怖がらずに、どんどん試してみてくださいね!
セイ・コンサルティング・グループの新人エンジニア研修のメニューへのリンク
投稿者プロフィール

- 代表取締役
-
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
この記事に間違い等ありましたらぜひお知らせください。