【初心者向け】Javaの基本ルール総まとめ:クラスから例外処理まで体系的に学ぼう!

こんにちは。ゆうせいです。

今回は、Java言語をこれから学び始める方のために、「Javaの主なルール」をカテゴリ別に整理しながら、やさしく丁寧に解説していきます。
Javaはプログラミング言語の中でも特に人気があり、システム開発、アプリ開発、Webサービスなど、幅広い分野で使われています。

ですが、最初は「クラスって何?」「型を宣言するってどういうこと?」と戸惑ってしまう方も多いはず。
そこで今回は、すでに箇条書きで整理されていたJavaのルールをベースに、初心者向けのガイドとして、例えや図解も交えながら解説していきます!


Javaの構文ルールとプログラムの基本構造

クラスはJavaの”家”のようなもの

Javaのすべてのコードは「クラス」の中に書かなければなりません。
クラスとは、機能やデータをまとめた「設計図」のようなものです。

public class Hello {
    public static void main(String[] args) {
        System.out.println("こんにちは!");
    }
}

このように、クラスの中にmainメソッドを作って、そこがプログラムの「スタート地点」となります。
このmainメソッドは、次のように書くのがルールです。

public static void main(String[] args)

この部分、最初は覚えるしかないですが、慣れれば自然と手が動くようになります!

セミコロンと波かっこ

  • セミコロン( ; ):文の終わりには必ずつけます。英語で言えば「ピリオド」のような役割ですね。
  • 波かっこ( { } ):複数の文(=ブロック)をまとめるときに使います。

データ型と変数:箱に何を入れるかをはっきりさせる!

Javaは「静的型付け言語」と呼ばれています。
つまり、変数を使うときに「どんな種類のデータなのか」を必ず指定する必要があります。

たとえば:

int age = 18;

この場合、ageは「int型(整数)」です。
これは「整数専用の箱」を用意しているということになります。

主なデータ型一覧(表)

型名説明
int整数1, 100, -5
double小数3.14, -0.5
char1文字'A', 'あ'
boolean真偽値(true/false)true, false
String文字列(参照型)"Hello"

定数を使う場合は、finalキーワードを使います。

final int MAX_SCORE = 100;


制御構文と演算子:プログラムに選択肢や繰り返しを与える

条件分岐:if文とswitch文

if (score >= 60) {
    System.out.println("合格!");
} else {
    System.out.println("不合格…");
}

switch文は複数の選択肢を効率的に書けます。

ループ:for文やwhile文

for (int i = 0; i < 5; i++) {
    System.out.println(i);
}

ループとは「同じことを何度も繰り返す」処理です。

演算子一覧(図)

種類記号例意味
比較演算子==, !=, <比べる
論理演算子&&, ||, !AND, OR, NOT
代入演算子=, +=, -=値を入れる、足し込むなど

オブジェクト指向の基本:クラスとインスタンス

Javaはオブジェクト指向言語です。

ちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、たとえば「設計図(クラス)」を元に「実体(オブジェクト)」を作るイメージです。

Car myCar = new Car();

このように、newを使ってインスタンス(実体)を作成します。

コンストラクタとは?

public class Car {
    Car() {
        System.out.println("車を作成!");
    }
}

コンストラクタは「作るときに自動で呼ばれる特別なメソッド」です。


継承とポリモーフィズム(多態性)

Javaではクラスの機能を引き継ぐ「継承」が可能です。

class Animal {}
class Dog extends Animal {}

これにより、DogクラスはAnimalの機能をそのまま使うことができます。

ポリモーフィズムって?

親クラスの変数で子クラスのオブジェクトを操作する考え方です。

Animal a = new Dog();

これにより、柔軟なコードを書くことができるようになります。


抽象クラスとインターフェース

抽象クラス

抽象クラスは「中身のないメソッド」を含められるクラスです。

abstract class Shape {
    abstract void draw();
}

このように、子クラスに「このメソッドは必ず実装しなさい」と命令できます。

インターフェース

インターフェースは、機能の約束事を定義する仕組みです。

interface Movable {
    void move();
}

クラスはこれをimplementsして、実際の処理を実装します。


パッケージとインポート

パッケージ:クラスの収納棚

package myapp.util;

ファイルの一番上に書きます。クラスの整理に役立ちます。

インポート

他のクラスを使いたいときに使います。

import java.util.Scanner;


例外処理:エラーが起きてもプログラムを止めない工夫

try-catch構文

try {
    int x = 10 / 0;
} catch (ArithmeticException e) {
    System.out.println("エラー発生!");
}

このように、エラーを捕まえて、落ち着いて処理を続けることができます。

finally

処理の最後に必ず実行されるブロックです。


オーバーライドとオーバーロード

種類説明
オーバーライド親クラスのメソッドを子クラスで上書きする
オーバーロード同じ名前のメソッドを引数違いで複数定義する

@Override
void run() {
    System.out.println("走る!");
}


そのほかの注意点

  • ==は「同じ物(参照)か?」の比較、文字列は.equals()で比べる
  • toString()equals()などは、よくオーバーライドされる
  • 配列はサイズ固定 → 柔軟に扱いたいならArrayListを使おう

今後の学習のステップ

ここまで理解できたら、Javaの土台はかなりできあがっています!

次のステップとしては:

  • 実際に小さなアプリを作ってみる(電卓やメモ帳など)
  • JavaのAPI(標準ライブラリ)を調べながら使ってみる
  • EclipseやIntelliJ IDEAなどの開発環境にも慣れておく
  • オブジェクト指向の考え方をもっと深めていく

「学んだことを使ってみること」が一番の近道です。焦らず、一歩ずつ実力をつけていきましょう!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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