世界のITエンジニアに贈る、日本の名言15日目 “Teams Exist to Work—Not to Be Worshipped”

こんにちは。ゆうせいです。

「組織のために働くな」:チームは目的の“手段”であることを忘れない
Day 15 of Japanese Wisdom for Global Engineers
Teams Exist to Work—Not to Be Worshipped


🗣️ 名言

「常に、組織は仕事をするためにあって、組織のための仕事というのはない。」
“Organizations exist to get work done—there’s no such thing as work that exists for the sake of the organization.”


👤 出典

この言葉も、柳井正氏(ファーストリテイリング会長)が再三語っている「目的起点での仕事観」を表したものです。
形だけが残った会議や、自己保存のための組織構造への違和感が込められています。

This quote by Tadashi Yanai highlights his belief that organizations are tools, not destinations.
When people start serving the structure instead of the mission, true value creation stops.


💡 解釈(組織文化・プロダクト志向・自己目的化への警告)

エンジニアの現場でも、こんな場面ありませんか?

  • ドキュメントを更新するための会議
  • レビューの形式だけ守って中身がないPR
  • 目的を見失ったワークフローの維持作業

These are examples of organizational self-preservation
Work done just to keep the wheels spinning, not to move the car forward.

本来、組織=成果を出すための手段です。
「顧客に価値を届ける」「問題を解決する」という本来の目的に立ち返らなければ、
活動が内向きになり、スピードも創造性も失われていくのです。


🧠 目的と手段が逆転していないか?

状況問題の兆候
ドキュメントを書くために会議を開く会議が目的化している
誰も見ないダッシュボードを更新し続ける指標ではなく“作業”が目的になっている
プロセス遵守がチームの主な評価基準実際の価値提供が見失われている

Ask: “Does this task help us deliver value—or just preserve procedure?”


🔍 例え話

工事現場の足場は、建物を作るためのもの。
でも、足場を維持するために職人が働き出したら、本末転倒です。
組織は“足場”であり、目的を支えるフレームでしかないのです。

A scaffold helps build a building.
But if workers spend all day maintaining the scaffold instead of building?
The real work stops.


❓ 今日の問い

「いま行っている仕事のうち、“成果ではなく組織維持”が目的化しているものはないか?」

"Is any of today’s work serving the organization—
instead of the actual goal or customer?"


🌱 まとめと小さなアクション

柳井氏のこの言葉は、自己目的化した組織活動への鋭い警告です。
私たちのチーム、プロジェクト、ルールはすべて、価値を届けるための手段でしかありません

今日ひとつ、「これ、本当にやる意味ある?」と感じていたルーチン作業やミーティングを問い直してみてください。
本来の目的に立ち返るきっかけになるかもしれません。

Build organizations that serve the mission—
not missions that serve the organization.
Step back. Reconnect with the “why.”

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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