それ、言っても大丈夫? ──にゃんこと学ぶ“心理的安全性”の本当の話

心理的安全性の原点ってにゃに?

心理的安全性という考え方は、1950年代に心理学者カール・ロジャーズが提唱した「評価されずに自分を出せる環境こそが、人の創造性を引き出す」という発想に始まります。
その後、1965年にScheinとBennisが「挑戦しても恐れなくてすむ環境」が組織変革に欠かせないと強調し、これが心理的安全性という概念の土台になりました。

さらに1990年代、Kahnが「従業員が安心して“自分らしさ”を発揮できる職場」が重要であると述べ、そしてAmy Edmondsonが「チーム単位」で心理的安全性を評価・研究し始めたことで、世界中の企業に注目されるようになったんです。


現代社会で注目される理由と誤解

ビジネスで注目されるわけ

今の仕事環境では、複雑な業務を複数の人で進めるのが当たり前。
だからこそ、「ミスしても大丈夫」「自由に話していい」という雰囲気があると、新しいアイデアや改善案がどんどん出やすくなります。

特に、医療やプロダクト設計、戦略会議、災害対応など、“失敗が許されない”分野では、心理的安全性の有無がパフォーマンスに直結することも多いんです。

でも、心理的安全性って誤解されがち?

最近では「心理的安全性」という言葉だけが一人歩きして、次のような誤解が広がってしまうケースも……。

  • 「心理的安全性=ただのやさしさ」
    → でも、それだけじゃ本音の議論は生まれません。
  • 「みんなと同じ意見にしなきゃ」
    → 異なる意見こそ大切なのに、空気を壊したくなくて黙ってしまう“グループシンク”が起こることも。
  • 「安全な職場=ミスOK=成果無視?」
    → いいえ。心理的安全性が高いチームほど、実は成果にも責任にも真剣なんです。
  • 「上から命令すればできるもの」
    → 実際には、日々の会話や関係性の中でじわじわと育つものなんです。

シナジーとグループシンク:両方とも知っておこう♪

集団シナジー効果って?

心理的安全性のあるチームでは、「それ、面白いかも!」「じゃあ、こうしたらどう?」というやりとりが自然に生まれます。
1人じゃ思いつかないアイデアが、みんなでブレンドされて新しい価値になる――これが「集団シナジー効果」です。

にゃんこでたとえると、1匹じゃ開けられない押入れも、2匹なら協力して開けられる!みたいな感じ♪

グループシンク(groupthink)って危険!

一方で、「仲がいいからこそ本音が言えない」ってこと、ありませんか?

  • 「反対したら嫌われそう…」
  • 「面倒になるのがイヤだから賛成しておこう…」

こうやって“全員一致っぽいけど実は違う”という状態になると、判断ミスや事故につながることもあります。
これが「グループシンク」と呼ばれる状態です。


社内での具体的な取り組み事例

① 週1回「ふりかえりミーティング」

・うまくいったことも
・うまくいかなかったことも
安心して話し合う時間をつくる。
「次どうする?」という前向きな対話がポイント。

② オンライン「アイデアポスト」

・ちょっと思いついたことを気軽に共有できるチャットスペース。
・リアクションはにゃんこのスタンプだけでもOK♪
・「誰でも意見を出していい」雰囲気が自然と育ちます。

③ 「ありがとうノート」

・感謝の気持ちをメッセージに残す習慣。
・小さな「ありがとう」がたくさん見えると、気持ちもあったかくなりますよね♡


メリット・注意点をバランスよく整理しましょう♪

観点メリット注意点(落とし穴)
意見のしやすさ自由な発言が生まれ、集団シナジー効果が起きやすい異論が出にくくなり、グループシンクが起きやすくなる
チームの雰囲気信頼が深まり、心理的な安心感が育つ過度な安心感が、議論を避ける空気につながる
ミスや失敗への対応責められず、学びに変えやすい責任感の希薄化や、だらけた空気になることも
ビジネスパフォーマンス生産性・創造性が高まり、成果にもつながることが多い“甘え”と受け取られて誤用されるリスクもある

にゃんこのエピソードでほっこりリマインド♡

ある日、うちのミルクちゃん(白くてまるまるしたにゃんこ)が、突然キーボードに乗って「にゃー!」。画面がグチャグチャになってしまって、思わず「ひゃっ」と声を出しちゃいました。
でも、「まぁ、ミルクなりの主張だったのかも」と笑いに変えたら、家の中の空気が一気にほっこりしたんです。

これって実は、心理的安全性のヒントにもなるんですよね。
ミスやハプニングを怒りじゃなく「笑いと学び」に変える――そんな余裕が、チーム全体の安心感につながるのです♪


これからの学びの指針(ビジネスにも効く実践ポイント)

・「まずは話しても大丈夫」という空気を、日常の中で少しずつ育てていく
・「違う意見も面白いね!」という価値観をチーム全体で共有する
・明確なゴールや目的を常に意識して、「安心感」と「成果意識」を両立させる
・リーダー自身が、「本音を引き出す雰囲気」をつくるための軽やかな対話を意識する


まとめにゃん♡

心理的安全性は、ただの“優しさ”ではありません。
それは、安心して意見が言えるという土台。そこに多様な意見と責任意識が加われば、チームは一気に進化します。

1+1が3にも4にもなる「集団シナジー効果」――
でも、みんなが空気を読みすぎると「グループシンク」になってしまう。
だからこそ、「違っていい」「話していい」という空気を大切にしたいですね。

ミルクちゃんのように、時にはドジしても、それを笑って許せる心の余白。
その余白があるチームこそ、強くてあたたかい。
そんな空間を、あなたの職場でも少しずつ育ててみませんか?

今日もにゃんこのスマイルとともに、素敵な1日を…(=^・ω・^=)♡

にゃー♡(ミルクより)


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投稿者プロフィール

田渕講師
田渕講師
セイ・コンサルティング・グループ株式会社専務取締役
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上
キャリアコンサルタント・産業カウンセラー
アンガーマネジメントファシリテーター、コンサルタント
ハッピーな人生を送る秘訣は「何事も楽しむ!」ことにあり。
一期一会を大切に、そして楽しく笑顔になる研修をミッションに!