あなたの論理力、試してみませんか?思考の罠「ウェイソン選択課題」に挑戦!

こんにちは。ゆうせいです。

「自分は論理的に物事を考えられる方だ」と思っていますか?もしそうなら、ぜひ挑戦していただきたい、とても有名な思考実験があります。その名も「ウェイソン選択課題」です。

この課題、実は多くの人が直感的に間違った答えを選んでしまう、人間の思考の「クセ」が浮き彫りになる、非常に興味深いパズルなのです。

今回は、この不思議な思考の罠を、あなたのPCやスマートフォンから手軽に体感できるシミュレータを作成しましたので、そのご紹介をさせてください!

https://www.saycon.co.jp/yuu/wason-selection-task.html


ウェイソン選択課題とは?

まずは、この課題がどのようなものか、少しだけ体験してみましょう。

ここに4枚のカードがあります。カードの片面にはアルファベット、もう片面には数字が書かれているとします。そして、目の前には「A」「B」「2」「3」と書かれた4枚のカードが置かれています。

さて、ここであなたに確かめてもらいたいルールがあります。

ルール:「母音が書かれているカードの裏側には、偶数が書かれている」

このルールが本当に正しいかどうかを確かめるために、裏返す必要のあるカードはどれでしょうか?ただし、裏返すカードは最小限の枚数にしてください。

多くの人は、迷わず「A」のカードを選ぶでしょう。そして、次に「2」のカードを選びがちです。しかし、残念ながらそれは不正解なのです。

なぜ間違えてしまうのか?それは、人間が「ルールに合っている証拠」を無意識に探してしまう「確証バイアス」という心の働きが関係していると言われています。


不思議!文脈が変わると、とたんに簡単になる

この課題の本当に面白いところは、ここからです。先ほどと全く同じ論理構造の問題を、私たちの身近な社会的ルールに置き換えてみましょう。

ここに4枚のカードがあり、片面には「飲み物」、もう片面には「年齢」が書かれています。目の前には「ビール」「コーラ」「25歳」「16歳」の4枚のカードがあります。

では、確かめてもらいたいルールはこちら。

ルール:「お酒を飲んでいる人は、20歳以上でなければならない」

さあ、このルールが守られているか確かめるために、どのカードを裏返しますか?

どうでしょうか?今度は「ビール」を飲んでいる人が20歳以上か、そして「16歳」の人がお酒を飲んでいないかを確認すれば良い、とすぐに分かったのではないでしょうか。

抽象的なルールではあれほど難しかったのに、具体的な社会的ルールに置き換えた途端、私たちの脳は驚くほど正確に論理的な判断を下せるようになります。これは、私たちの思考が「社会的な契約」や「裏切り者の検知」といった文脈で進化してきたからではないか、と考えられています。


「ウェイソン選択課題シミュレータ」で体感しよう!

この不思議な思考のスイッチングを、あなた自身で体験してほしくて、ブラウザ上で動くシミュレータを開発しました!

特徴

  • インストール不要!PC、スマホ、タブレットのブラウザからすぐに試せます。
  • クリック操作だけで、直感的に課題に挑戦できます。
  • なぜその答えになるのか、詳しい解説付きでスッキリ理解できます。

このシミュレータを通して、自分の思考のクセを客観的に見つめることができます。心理学に興味がある方はもちろん、「ちょっと面白いクイズを解いてみたい」という方にも楽しんでいただけるはずです。

ぜひ下のリンクから、あなたの「論理」を試してみてください。そして、抽象的な問題で多くの人が陥る「罠」に、あなたはハマらずにいられるでしょうか?挑戦をお待ちしています!

https://www.saycon.co.jp/yuu/wason-selection-task.html


まとめ

今回は、人間の思考の奥深さを垣間見ることができる「ウェイソン選択課題」と、それを体験できるシミュレータをご紹介しました。

私たちは自分では気づかないうちに、さまざまな思考のクセの影響を受けています。こうしたクセを知ることは、より客観的で、より良い判断を下すための第一歩になるかもしれません。

ぜひ、このシミュレータで遊んでみて、友人や家族にも試してみてください。きっと面白い発見がありますよ!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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