【小規模企業共済 vs iDeCo vs 国民年金基金】フリーランス講師の「最強の老後セット」はどれ?
こんにちは。ゆうせいです。
フリーランスの研修講師として働いていると、ふとした瞬間に「老後」の二文字が頭をよぎることはありませんか。
会社員時代は、厚生年金という強力な「2階建て」の守りがありましたが、独立した今は国民年金だけの「平屋建て」です。満額でも月6万円ちょっと。これでは老後に優雅な旅行どころか、日々の食費すら心配になってしまいますよね。
そこで登場するのが、国が用意してくれた「節税しながら年金を増やす3つの武器」です。
- 小規模企業共済
- iDeCo(イデコ)
- 国民年金基金
「名前は聞くけど、結局どれに入ればいいの? 全部入るべき?」
そんな疑問をお持ちのあなたへ。実はこれ、全部に入る必要はありません。むしろ、組み合わせには「相性」があるのです。
きょうは、この3つをどう組み合わせれば、私たち研修講師にとって最強のセーフティネットになるのか、パズルのように組み立てながら解説していきます。
まずは「枠」のルールを知ろう
どれを選ぶか考える前に、絶対に知っておかなければならない「ルール」があります。それは、税金の優遇を受けられる「枠(上限額)」の決まりです。
ここが一番ややこしいので、シンプルに整理しますね。
実は、この3つは「2つのグループ」に分かれています。
- グループA: 小規模企業共済
- グループB: iDeCo と 国民年金基金
ここが今日のハイライトです。
グループA(小規模企業共済)は、単独で「月額7万円」までの枠を持っています。
一方で、グループB(iDeCoと国民年金基金)は、2つ合わせて「月額6万8000円」という枠をシェアしなければなりません。
つまり、計算式はこうなります。
控除できる最大額 小規模企業共済
( iDeCo
国民年金基金 )
小規模企業共済は「独立した別枠」なので、他の制度とケンカしません。しかし、iDeCoと国民年金基金は「同じ財布を取り合うライバル」なのです。
だからこそ、基本戦略はこうなります。
「小規模企業共済は確定。その上で、iDeCoにするか、国民年金基金にするかを選ぶ」
組み合わせパターン1:小規模企業共済 + iDeCo
私がフリーランス講師の皆さんに最もおすすめしたいのが、この「攻めと守りのハイブリッド」セットです。
どんな組み合わせ?
- 小規模企業共済: 退職金の代わり(安全資産)
- iDeCo: 投資信託で運用して増やす(運用資産)
メリット
最大のメリットは「インフレ(物価上昇)に強い」ことです。
iDeCoは、自分で選んだ投資信託で運用します。世界経済が成長すれば、それ以上に資産が増える可能性があります。最近のように物価が上がっていく時代には、現金の価値は目減りしてしまいますが、投資をすることでそのリスクをカバーできるのです。
また、小規模企業共済には「貸付制度」があり、iDeCoにはありません。この2つを組み合わせることで、「いざという時は小規模企業共済から借りる」「老後の楽しみはiDeCoで増やす」という、隙のない布陣が完成します。
デメリット
iDeCoは原則60歳まで1円も引き出せません。また、運用成績によっては元本を割るリスクもあります。
組み合わせパターン2:小規模企業共済 + 国民年金基金
こちらは「石橋を叩いて渡りたい」慎重派のためのセットです。
どんな組み合わせ?
- 小規模企業共済: 退職金の代わり
- 国民年金基金: 終身年金の上乗せ(固定資産)
メリット
国民年金基金の最大の特徴は、「将来もらえる金額が決まっている」ことです。
iDeCoのように「運用に失敗して減っちゃった」ということがありません。また、生きている限りずっと受け取れる「終身年金」を設計できるので、長生きすればするほどお得になります。「投資なんて怖いチャートは見たくない」という方には、精神的な安定剤になります。
デメリット
現在の日本は超低金利なので、国民年金基金の予定利率(利回り)は非常に低く設定されています。つまり、iDeCoほどうま味(増える可能性)がありません。また、一度加入すると自己都合でやめるのが難しく、iDeCoのような柔軟性に欠けます。
結論:研修講師ならどっちを選ぶ?
ズバリ言います。
これから始めるなら、「小規模企業共済 + iDeCo」の組み合わせが最強です。
理由は3つあります。
- インフレ対策: 私たちが引退する20年後、30年後、物価がどうなっているかわかりません。固定された金額しか受け取れない国民年金基金では、実質的な価値が下がってしまうリスクがあります。
- 利回り: 長期で見れば、iDeCoでの世界株式運用の方が、国民年金基金の固定金利を上回る可能性が高いです。
- コスト管理: iDeCoは掛金の変更や停止が比較的容易です。売上の変動が激しいフリーランス講師にとって、この柔軟性は重要です。
まとめ
最後に、最強の布陣を作るための手順をまとめます。
- まず、「小規模企業共済」に加入する。これは「退職金」であり「貯金箱」であり「緊急時の銀行」です。まずはここを埋めましょう。
- 次に、余力があれば「iDeCo」に加入する。ここで「老後資金」を育てます。月額5000円からでもOKです。
- 「国民年金基金」は、よほど投資アレルギーがある場合のみ検討する。iDeCoと枠を取り合うので、両方やる場合は「iDeCo 2万 + 基金 4万」のように調整が必要で、管理が複雑になります。
まずは「小規模企業共済」という土台を固め、その上に「iDeCo」という柱を建てる。
これが、不安定な時代を生き抜くフリーランス講師の「黄金のポートフォリオ」です。
あなたも、未来の自分への仕送り、今日から始めてみませんか?
次のステップとして、今の年齢でiDeCoを始めたらどれくらい節税できるか、証券会社のサイトで「シミュレーション」をしてみませんか?
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投稿者プロフィール
- 代表取締役
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
この記事に間違い等ありましたらぜひお知らせください。
学生時代は趣味と実益を兼ねてリゾートバイトにいそしむ。長野県白馬村に始まり、志賀高原でのスキーインストラクター、沖縄石垣島、北海道トマム。高じてオーストラリアのゴールドコーストでツアーガイドなど。現在は野菜作りにはまっている。
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