【初心者でもわかる!悲観主義バイアスとは?エンジニアが陥りがちな思考の罠】
こんにちは。ゆうせいです。
今日は「悲観主義バイアス」という心のクセについて、新人エンジニアの皆さんにもわかりやすくお話しします。
もしかすると、あなたも気づかないうちにこのバイアスに引っかかっているかもしれません。「もう無理かも…」「どうせ失敗するだろう…」そんな気持ちになったこと、ありませんか?
悲観主義バイアスとは?
H3:まずは言葉の意味から押さえよう
悲観主義バイアス(Pessimism Bias)とは、「現実よりも物事を悪く見積もってしまう思考のクセ」のことです。
つまり、「将来に対して過度にネガティブに考えてしまう傾向」のことです。
たとえば、
- 「バグが出た。きっともう直せない…」
- 「先輩にコードレビューで何か言われたら、全部ダメ出しされる気がする…」
- 「技術のキャッチアップができない。自分は向いてないのかも…」
こうした思考は、悲観主義バイアスによって生まれている可能性があります。
H3:なぜ人間はネガティブに考えるの?
実はこれ、人間の進化の過程で身についた安全装置なんです。
昔の人間は自然の中で生きていて、「ちょっとでも危険なもの」を避けて生き延びる必要がありました。たとえば、見たことない草を「毒かもしれない」と疑って避けた人の方が生き残りやすかったんです。
このような「最悪の事態を想定する力」は、生存に有利な本能でした。
でも、現代のエンジニアリングの世界では、これはちょっと過剰に働きすぎてしまうことがあるんですね。
新人エンジニアが陥りやすい例
H3:エラーに過剰反応してしまう
初心者の頃は特に、エラーを見るたびに「終わった…」と思いがちです。
でも、エラーはただのメッセージであって、あなたを攻撃しているわけではありません。
たとえば、NullPointerException
(ヌルポ)というエラーが出たら、それは「nullの値にアクセスしようとしてるよ」というだけ。
落ち着いて調べれば、対処法が必ずあります。
H3:他人と比較して自己否定する
「同期のあの子はもうReact触ってるのに、自分はまだHTMLとCSSしか…」と落ち込むこともありますよね。
でも、それぞれスタート地点も進み方も違うんです。
比較するなら「昨日の自分」としましょう。
数式で理解する「悲観主義バイアスの作用」
心理的なストレス =(現実の難しさ)×(思考のネガティブ度)
心理的なストレス = (現実の難しさ)×(悲観的に考える度合い)
この「ネガティブ度」が高すぎると、実際の問題よりも何倍にも重く感じてしまうんですね。
どうすれば抜け出せる?
H3:思考のリフレーミングを使おう!
「失敗するかも…」→「うまくいかないなら、学べるチャンス!」
こんなふうに、物の見方を少し変えるだけでも大きく違います。
これを「リフレーミング」と言います。
H3:データや事実に注目する
「自分は向いてない」と感じるときは、実際にやってきたことを数えてみてください。
- 学んだ技術の数
- 解決したエラーの数
- 書いたコードの行数
感情ではなく事実ベースで考える習慣をつけましょう。
図でイメージしよう!
「同じ出来事」に対して、楽観的と悲観的ではこう見え方が変わります。
[出来事]──→【フィルター:悲観主義】──→「最悪だ」
└─→【フィルター:事実思考】──→「これも経験」
「出来事」は中立なんです。
それをどう解釈するかは、自分次第。
まとめ:エンジニアにこそ、悲観主義バイアスの理解が大事!
エンジニアの仕事には問題解決がつきもの。
バグ、設計、レビュー、期限…さまざまなストレスに囲まれています。
だからこそ、自分の思考が無意識に「悲観」に寄っていないか、常にチェックしておくことが大切なんです。
今後の学習の指針
- 「認知バイアス」全般について学んでみよう
- リフレーミングのトレーニングを少しずつ始めよう
- 自分の感情と思考を日記やメモで客観視してみよう
- チームでの振り返りで「感じたこと」と「事実」を分けて話す習慣をつけよう
考え方が変われば、毎日の学びもぐんと楽しくなります!
何か心配なことがあったら、「もしかしてこれは悲観主義バイアスかも?」と立ち止まってみてくださいね。
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投稿者プロフィール

- 代表取締役
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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