【確率と確率分布の違いをわかりやすく解説!】

こんにちは。ゆうせいです。
今回は、「確率と確率分布って何が違うの?」という疑問に、初学者でもスッと理解できるように説明します!


まずはざっくり結論!

用語意味
確率ある1つの事象が起こる「可能性」のこと
確率分布すべての事象に対して「確率を割り当てた全体のルール」

たとえ話で理解しよう!

確率は「1点」

あなたがサイコロを振って「3が出る確率」は 1/6 です。
この「1/6」という1つの数値が「確率」です。


確率分布は「全体の一覧表」

サイコロの出目すべてに確率を割り当てたもの:

出目確率
11/6
21/6
31/6
41/6
51/6
61/6

これが「確率分布」です。
つまり、確率は1つの事象に注目した数字、確率分布は全体のルールやマップと思ってください。


数学的にも見てみよう!

確率(Probability)

ある事象Aの確率を $P(A)$ と書きます。
例えば:

P(X = 3) = \frac{1}{6}


確率分布(Probability Distribution)

離散的な場合:
P(X = x) の形で、xの取り得る全ての値に対応する確率の関数や表のこと。

連続的な場合:
確率密度関数 $f(x)$ を使って、次のように表します。

\int_{-\infty}^{\infty} f(x) dx = 1


図で見てみよう!

実際にサイコロの確率分布を棒グラフで描いてみましょう。
「確率」はその中の1本の棒(例えば3の棒)に相当します。
少々お待ちください。

ご覧の通り、オレンジ色の棒が「3が出る確率(P(3) = 1/6)」を表しています。
これは「確率」です。
そして、この6本の棒すべてを合わせたものが「確率分布」です!


まとめ:確率と確率分布の違い

項目確率確率分布
意味1つの事象が起こる可能性全ての事象とその確率の対応関係
サイコロで「3が出る」 → 1/6サイコロの出目すべてとその確率の一覧
数学的表現P(X=3) = \frac{1}{6}P(X=x) = \frac{1}{6} \quad (\forall x)
ビジュアル棒グラフの1本棒グラフ全体

今後の学習の指針

さらに理解を深めたい方は、次のテーマに取り組んでみてください:

  • 確率質量関数(PMF)と確率密度関数(PDF)の違い
  • 累積分布関数(CDF)とは何か?
  • 期待値と分散の計算方法
  • 正規分布、ベルカーブとは?

これらを理解することで、統計や機械学習の世界がぐっと身近になります!
引き続き、わかりにくい用語があればいつでも聞いてください!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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