エフェクチュエーション「許容可能な損失の原則」とは? 〜“失敗しない”より、“失っても大丈夫”を考える〜
「失敗しない方法を考えましょう」
…と言われると、ちょっと苦しくなりませんか?(;´∀`)
特に新しい挑戦をするとき、多くの人はこう考えます。
「成功確率は何%だろう?」
「損したらどうしよう」
「意味がなかったら嫌だな…」
でも、優れた起業家たちは少し違う視点で考えています。
「最悪どうなっても、自分は耐えられるか?」
実はこの考え方こそが、エフェクチュエーションの第3原則「許容可能な損失(Affordable Loss)」なのです。
今回は、この原則をできるだけわかりやすく、一緒に考えていきましょう!
許容可能な損失の原則とは?
エフェクチュエーションでは、未来は予測するものではなく、「作っていくもの」と考えます。
そのため、「どれだけ儲かるか?」よりも、「どれだけ失っても大丈夫か?」を先に考えるのです。
普通の意思決定との違い
| 一般的な考え方 | エフェクチュエーション |
|---|---|
| 期待利益を最大化する | 損失を限定する |
| 成功確率を予測する | 失っても耐えられる範囲を決める |
| 失敗を避ける | 小さく試す |
| 完璧な準備を目指す | まず動いて学ぶ |
たとえば料理で考えてみましょう。
「絶対おいしい料理を作ろう!」と思うと緊張します。
でも、「最悪まずくても、材料費500円なら経験としてOK!」と思うと、少し挑戦しやすくなりますよね。
つまり、“失敗しない人生”ではなく、“失敗しても致命傷にならない人生”を設計する感覚なのです。
難しそうに見えますが、実はとてもシンプルです。
「許容可能な損失 = 失っても立ち直れる範囲」です。
さらに噛み砕くと、「あとで笑って話せる失敗なら、やってみよう!」という考え方に近いかもしれません。
なぜ優れた起業家はこの考え方をするのか?
未来は予測できないからです。
「特に新規事業や教育、AI、研修、人材育成の世界は、「やってみないとわからない」不確実性に満ちています。」
にもかかわらず、「絶対成功する確証が出るまで動かない」となると…永遠に動けません(笑)
だから起業家は、「小さく負ける」ことをとても大切にします。
小さく負けるメリット
- 経験値が増える
- 学習速度が上がる
- 挑戦回数が増える
- 精神的ダメージが小さい
- 修正が効く
ゲームでいうなら、「いきなりラスボスに挑まない」感じですね!
まずはスライムで練習する(笑)
ここからは、例をもとに、実務や人生にどう活かせるかを考えてみます。
自分ごと編
〜人生の柔軟性を持つ〜
① 新しいことを学んで仕事にならなくても良い
これは、とても大切な視点です。
多くの人は、「学んだら回収しなければ!」と思います。
でも実際には、学びの価値は“後払い”で来ることが多いんです。
たとえばAI。最初は趣味レベルだった知識が、数年後に主力事業になることがあります。
逆に、「絶対儲かるから学ぶ」だけだと、苦しくなります。
楽しいから学ぶ。面白いから触る。
そんな“余白”が、未来を作ることがあります。
まるで、猫ちゃんが突然ダンボールに入り始めるようなものです。
「なんでそこ!?」と思っても、本人(本猫?)は超真剣(笑)
でも、その自由さが魅力なんですよね(=^・^=)
② 研修で少しスベる瞬間があっても良い
講師をしていると、「完璧に話さなければ」と思いがちです。
でも、少しの失敗が逆に安心感を生むことがあります。
例えばプログラミングの研修中での入力ミス。
昔なら「やってしまった!」ですが、今は「あ、こういうミス起きますよね」とリアルな教材になります。
受講者からすると、“完璧な先生”より、“人間らしい先生”の方が安心できたりします。
心理的安全性ですね。
③ 年齢とともに得意分野が変わることを許容する
若い頃はスピード勝負。
でも年齢を重ねると、経験や空気づくり、人を見る力が武器になることがあります。
スポーツ選手でもそうですよね。
若手は瞬発力。ベテランは読み。
だから、「昔できたことができない」を悲しみすぎなくて良いのです。
代わりに、「今だからできること」が増えているかもしれません。
④ 猫と遊んで仕事が少し遅れる日があっても良い
これは深いです(笑)
もちろん締切は大事。
でも、人生は仕事だけではありません。
猫ちゃんが膝に来る時間。ゴロゴロ言う時間。突然キーボードの上を歩く時間。
あとからお金で買えません。
研修本番中に猫乱入は困りますが(笑)
少し遠回りしてでも、大事な時間を守る。
それも「許容可能な損失」なのです。
⑤ 「楽しい」を優先した結果、遠回りになっても良い
実は、長く続く人ほど、「好き」を軽視していません。
楽しいことは、継続できます。
継続すると、試行回数が増えます。
試行回数が増えると、成功確率が上がります。
つまり、楽しさは“非効率”に見えて、長期では超効率的だったりするのです。
お仕事編
〜組織の器を広げる〜
① 全ての顧客ニーズに応えなくても良い
全部に応えようとすると、会社の軸が消えます。
たとえばラーメン屋さん。
「寿司もカレーもパスタも全部やります!」となると、逆に何屋かわからなくなります。
もちろん、「できれば応えたい」気持ちは素敵です。
でも、「うちはここが強い」を決めることで、ブランドになります。
断る勇気も、経営なのです。
② 利益が薄いビジネスでも、人脈・信用が残れば成功
短期利益だけを見ると、「割に合わない」ことがあります。
でも、未来はつながっています。
一緒に仕事した人との信頼。
「あの会社感じ良かったな」という印象。
次の紹介。次の案件。
そうした“見えない資産”が積み上がることがあります。
エフェクチュエーションでは、「誰とやるか」をとても大切にします。
③ 若手社員が失敗する機会を許容する
小さな失敗を許せない会社は、挑戦が消えます。
すると、未来のエースが育ちません。
最初から完璧な人なんて、ほぼいません。
むしろ、失敗した経験がある人ほど、人に優しくなれます。
「あの時、自分も困ったな」があるからです。
許容可能な損失の本質
ここまでをまとめると、許容可能な損失とは、「失敗してもいい」ではありません。
「再起できる範囲で挑戦する」という知恵です。
重要なのは“生き残ること”
起業でも人生でも、一発大成功より、「続けられる」ことの方が強い場合があります。
小さく試す。学ぶ。修正する。また試す。
まるで猫ちゃんが高い棚にジャンプする前に、何回も距離を測るみたいですね(笑)
いきなり全力ジャンプしません。
ちゃんと見ています。
でも最後は飛ぶ。
ここが大事です。
最後に
〜挑戦できる人生を守る〜
エフェクチュエーションの「許容可能な損失」は、単なるリスク管理ではありません。
挑戦を続けるための思想です。
完璧を目指しすぎると、動けなくなります。
でも、「このくらいなら失っても大丈夫」を決めると、人は動けます。
そして不思議なことに、小さく動き続ける人ほど、未来を変えていきます。
楽しい遠回り。
少しの失敗。
雑談。
猫との時間。
そんな一見ムダに見えるものが、あとで人生を豊かにすることがあります。
だからこそ、「絶対失敗しない」ではなく、「失敗してもまた歩ける」を大切にしてみませんか?(^_^)
これからは、「どうすれば成功するか?」だけではなく、「どうすれば安心して挑戦し続けられるか?」という視点でも、少し考えてみたいですね。
未来の見え方が、少し変わるかもしれませんよ!(=^・^=)

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投稿者プロフィール

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セイ・コンサルティング・グループ株式会社専務取締役
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上
キャリアコンサルタント・産業カウンセラー
アンガーマネジメントファシリテーター、コンサルタント
ハッピーな人生を送る秘訣は「何事も楽しむ!」ことにあり。
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