色の日に考える色彩心理学とメンタルヘルス:心に響く色の力

こんにちは!今日は1月6日、「色の日」です。普段、どのくらい「色」を意識して生活されていますか?
色は私たちの日常に当たり前のように存在していますが、実はその効果や意味を知ると、心や体にポジティブな影響をもたらすことができます。
今回は「色彩心理学」と「メンタルヘルス」に焦点を当て、さらにその影響が会社の経営にもつながるお話をしていきますね。


色彩心理学とは?

まず、「色彩心理学」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、色が人間の心理や行動にどのような影響を与えるのかを研究する分野です。例えば、「赤」はエネルギーや興奮を促し、「青」は落ち着きや信頼感をもたらすとされています。
以下の表をご覧ください。一部の色と、それがもたらすとされる心理的効果をまとめました。
以下に虹の色を含んだ色彩の心理的効果をまとめた表を作成しました!

心理的効果主な使用例
活力、情熱、緊張感ファストフードのロゴ、スポーツウェア
オレンジ親しみやすさ、エネルギー、創造性子ども向け施設、広告デザイン
明るさ、集中力、希望学習空間、飲料ブランド
癒し、安心感、調和自然系ブランド、リラックス空間
落ち着き、冷静さ、信頼感医療施設、ビジネスロゴ
知性、直感力、高貴さ学問関連、アートや高級感を出したい空間
創造性、神秘性、高貴さ化粧品ブランド、高級ホテル

虹の色それぞれの心理的効果

  • 赤やオレンジは、見るだけで元気になれる色です。運動や創造的な活動に取り入れると良いですよ!
  • 黄色や緑は、穏やかで落ち着きたい場面や、集中力を高めたいときにぴったり。学習や癒し空間におすすめです。
  • 青や藍、紫は、知性や高級感を意識したいときに活躍します。例えば、会社のロゴやブランディングに使うと信頼感が高まります。

虹の7色すべてを理解することで、もっと色彩の力を上手に活用できるようになりますね!

※色の効果については、多くの研究や経験則に基づく一例であり、必ずしもすべての場面で同じ結果を生むわけではありません。たとえば、赤が緊張感を与えるとされる一方で、人によっては赤を見て温かさや安心感を感じることもあります。
文化や個人の体験によって受け取り方が異なることを念頭に置き、柔軟に活用するのがポイントです。


色を活用する際の注意点

  • 用途や目的に合わせて選ぶ:色がもたらす心理効果は、環境や目的によって異なる場合があります。
  • 個人差を考慮する:感じ方は人それぞれ。選んだ色が適しているかどうか、試しながら取り入れることが大切です。

虹の7色を理解することで、日常や職場での色彩の使い方がもっと楽しく、効果的になるかもしれません!


色とメンタルヘルスの関係

「色」がメンタルヘルスにどう関係しているのか、不思議に思う方もいるかもしれません。
色は、無意識のうちに私たちの感情や行動を左右します。例えば、ストレスがたまりやすい環境に「明るい黄色」や「穏やかな緑」を取り入れるだけで、リラックスしやすくなり、集中力も高まるとされています。

特に職場環境では、この「色」の影響が顕著です。
例えば、長時間作業するオフィスに「白」だけの空間が続くと、冷たさや無機質さを感じ、疲労感が増すことがあります。一方で、観葉植物の「緑」やアクセントカラーとしての「青」を取り入れると、社員の気分が落ち着き、生産性が向上するケースが多く報告されています。


メンタルヘルスと企業経営の関係:厚生労働省のデータから見る現状

メンタルヘルス問題が企業経営にどのような影響を与えるのか、厚生労働省のデータを交えながら見ていきましょう。

メンタルヘルス不調者に関するデータ

  • 厚生労働省の「令和4年労働安全衛生調査」によれば、過去1年間にメンタルヘルス不調により連続1カ月以上休業、または退職した労働者がいた事業所の割合は10.1%。前年より0.9ポイント増加しています。
  • メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所の割合は59.2%で、前年の61.4%から減少しています。
  • 「労働者健康状況調査」では、仕事や職業生活に関する強いストレスを感じている労働者の割合が50.6%にのぼると報告されています。

これらのデータは、メンタルヘルス不調者が増えると企業の生産性や経営が悪化するリスクを示しています。


メンタルヘルスと経営の影響を数値で見る

以下の表は、メンタルヘルス不調者が増えた場合の企業への影響を示しています。

年度メンタル不調者数(人)経営コスト(万円/年)生産性低下率(%)
20185502.5
2019101204.8
2020203009.2

このように、メンタルヘルス不調が増えると医療費や休職コストが増大するだけでなく、生産性の低下が顕著になります。対策が不十分な場合、社員の離職率も高まり、企業の競争力を損なう可能性があります。


実践!色で職場を変える方法

ここまで読んで、「色って重要なんだな」と感じていただけたのではないでしょうか。では、具体的にどう活用すればよいのでしょうか?いくつか簡単にできる方法をご紹介します。

  1. デスク周りにアクセントを追加
    観葉植物やカラフルなマグカップなどを置くだけで気分転換になります。
  2. オフィス空間の色を見直す
    壁や床の色が単調であれば、明るめの色のラグやポスターを導入してみましょう。
  3. 季節ごとの色を取り入れる
    冬には温かみのある色、夏には涼しげな色を活用することで、季節感を楽しむと同時に社員の満足度も向上します。

にゃんこの色彩心理学エピソード

最後にちょっと癒されるエピソードを…
我が家のにゃんこは、冬場になるといつもオレンジ系クッションの上で丸まっています。このクッションは、寒い季節に暖かさを感じてもらおうと選んだものなんですが、案の定お気に入りに!
逆に、夏になると涼しげなブルー系のクッションに自然と移動するんです。「色」って、にゃんこの本能にも影響しているのかな?なんて思ってしまいます。どんな色のクッションでも、にゃんこの寝顔を見ていると心がホッとしますよね☺️


まとめ:色を活用して心も経営も豊かに

色彩心理学は、私たちの心だけでなく、職場の雰囲気や経営にも大きな影響を与える力を持っています。
普段何気なく選んでいる「色」を少しだけ意識してみると、新しい発見があるかもしれません。今日から、ぜひ色の力を活用してみてくださいね!

次回は、色彩とクリエイティブな発想の関係について深掘りしてみようかな、なんて考えています。それではまた♪


投稿者プロフィール

田渕講師
田渕講師
ハッピーな人生を送る秘訣は「何事も楽しむ!」ことにあり。
一期一会を大切に、そして楽しく笑顔になる研修をミッションに!