Pythonを使ったWebアプリ開発について 新人エンジニア向けに解説

こんにちは。ゆうせいです。

今日は、新人エンジニアの方向けに、Pythonを使ったWebアプリ開発について解説していきます。「Webアプリってそもそも何?」というところから、「Pythonでどうやって作るの?」という手順まで、初心者でも分かりやすいように噛み砕いて説明しますね。最初は少し難しく感じるかもしれませんが、一緒に学んでいきましょう!


Webアプリとは?

まず、「Webアプリ」ってなんだろう?簡単に言うと、インターネット上で動くアプリケーションのことです。たとえば、Googleの検索エンジンやYouTube、Twitterなど、普段使っているサービスもWebアプリの一種です。

Webアプリの仕組みをざっくり説明

Webアプリは大きく以下の3つで構成されています:

  1. フロントエンド
    ユーザーが直接目にする部分です。HTML(ウェブページの骨組み)、CSS(デザインや見た目の設定)、JavaScript(動きをつける)が使われます。
  2. バックエンド
    データの管理や処理を行う部分です。PythonやPHP、Rubyなどが使われます。これが私たちが今から作る部分!
  3. データベース
    データを保存する場所です。例えば、ユーザー情報や投稿内容を保存する役割を果たします。MySQLやPostgreSQLがよく使われます。

PythonでWebアプリを作る理由

Pythonは、初心者でも学びやすい言語として知られています。それだけでなく、Webアプリ開発に便利なフレームワーク(後述します)が豊富に用意されているのも魅力です。

メリット

  • コードがシンプル
    他の言語に比べて書きやすい。
  • 強力なライブラリ
    DjangoやFlaskといったフレームワークがあり、効率よく開発できる。
  • 初心者にも優しい
    読みやすいコードでトラブルが少ない。

PythonのWebアプリ開発でよく使われるフレームワーク

「フレームワーク」とは、アプリを作るための道具箱のようなものです。Pythonには、以下の2つが特に人気です。

Flask

軽量でシンプルなフレームワークです。小規模なプロジェクトや学習用に最適です。

  • 特徴: 必要最低限の機能だけ搭載
  • メリット: カスタマイズ自由
  • 例え: 自分でいろいろ作るのが好きな人向けのレゴブロック

Django

フルスタック(全部入り)のフレームワークです。大規模なWebアプリ開発に向いています。

  • 特徴: 認証機能や管理画面などが標準搭載
  • メリット: 時間を短縮できる
  • 例え: 最初から完成度が高いプラモデル

実際にFlaskでWebアプリを作ってみよう!

ここからは、実際にコードを書いていきます。シンプルな「Hello, World!」アプリを作ってみましょう。

1. 必要な準備

以下をインストールしてください:

  • Python(バージョン3.9以上推奨)
  • Flaskライブラリ(コマンド: pip install flask

2. コードを書いてみよう

以下のコードをapp.pyという名前で保存します。

from flask import Flask

app = Flask(__name__)

@app.route("/")
def home():
    return "Hello, World!"

if __name__ == "__main__":
    app.run(debug=True)

3. 実行してみよう

以下のコマンドをターミナルで実行します:

python app.py

その後、ブラウザでhttp://127.0.0.1:5000にアクセスしてみてください!「Hello, World!」と表示されていれば成功です。


コードの説明

  • from flask import Flask
    Flaskライブラリを使うための記述です。
  • app = Flask(__name__)
    アプリケーションの本体を作っています。
  • @app.route("/")
    URLに対応する処理を指定します。ここでは、/(ホームページ)にアクセスしたときの動作を設定しています。
  • def home():
    ホームページにアクセスしたときの具体的な動作を定義します。
  • app.run(debug=True)
    アプリを実行します。debug=Trueとすることで、エラーが発生した際に詳しい情報を表示してくれます。

実践の第一歩

「Hello, World!」ができたら、次は以下のステップに進んでみましょう:

  1. HTMLを使ってページを作成
    フロントエンドを少し学びます。
  2. フォームを作成してデータを送信
    ユーザー入力を処理する方法を学びます。
  3. データベースを使ってデータを保存
    SQLiteやMySQLと連携してみましょう。

まとめ

PythonでのWebアプリ開発は、最初は難しく感じるかもしれません。でも、Flaskのようなフレームワークを使えば、基本的なアプリを短時間で作ることができます。今回紹介した「Hello, World!」のように小さなプロジェクトから始め、少しずつステップアップしていきましょう。

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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