Git-flow と GitHub-flow の違いについて新人エンジニア向けに解説

こんにちは。ゆうせいです。

今回は、Git-flowGitHub-flow の違いについて、新人エンジニア向けにわかりやすく解説していきます。
どちらもGitを使った開発フローですが、適用するプロジェクトの規模やチームの開発スタイルによって使い分けるべきものです。

「結局どっちを使えばいいの?」という疑問を持つ人も多いので、メリット・デメリットも含めて説明しますね!


Git-flowとは?

複雑な開発に適したブランチモデル

Git-flowは、Vincent Driessen氏が考案した開発フローで、「長期開発」や「複数のリリースを管理するプロジェクト」に向いています。
大規模な開発チームやリリース管理が厳密なソフトウェアに使われることが多いです。

基本のブランチ構成

Git-flowでは、以下のような複数のブランチを使い分けます。

ブランチ名役割
main本番環境の安定版コード(デプロイ対象)
develop開発の中心となるブランチ
feature機能ごとの開発ブランチ(developから派生)
releaseリリース準備用ブランチ
hotfix緊急のバグ修正用ブランチ(mainから派生)

フローの流れ

  1. develop ブランチから feature ブランチを作成し、新機能を開発
  2. feature ブランチを develop にマージ(完了したら feature ブランチは削除)
  3. リリース準備ができたら release ブランチを作成
  4. release ブランチを main にマージし、本番リリース
  5. hotfix ブランチは main から作成し、修正後に maindevelop の両方へマージ

メリット

リリース管理がしやすいrelease ブランチを使って準備できる)
複数人での並行開発に強いfeature ブランチごとに開発できる)
本番環境の安定性を確保main は基本的に安定版のみ)

デメリット

ブランチの管理が複雑developrelease を意識する必要がある)
スピード重視の開発には不向き(本番にすぐ反映できない)

👉 大規模開発やエンタープライズ向けのアプリにおすすめ!


GitHub-flowとは?

シンプルでスピード重視の開発フロー

GitHub-flowは、GitHubが提案するシンプルな開発フローです。
Git-flowとは異なり、developrelease などのブランチは不要で、基本的に main ブランチを中心に開発を進めます。

基本のブランチ構成

GitHub-flowは、たった2種類のブランチで構成されます。

ブランチ名役割
main常にデプロイ可能な安定版コード
feature新機能開発や修正のための一時的なブランチ(main から派生)

フローの流れ

  1. main ブランチから feature ブランチを作成
  2. feature ブランチで開発し、コミットを積み上げる
  3. プルリクエスト(Pull Request, PR)を作成してレビュー
  4. 問題なければ main にマージしてすぐデプロイ
  5. feature ブランチは削除

メリット

シンプルで管理が楽(ブランチの種類が少ない)
開発スピードが速い(小さな変更を素早くデプロイできる)
CI/CDと相性が良い(自動デプロイと組み合わせやすい)

デメリット

リリースの準備をするフェーズがないrelease ブランチがないため)
安定性を確保するのが難しい(常に main にマージするため)

👉 スタートアップや小規模開発におすすめ!


Git-flow と GitHub-flow の比較

項目Git-flowGitHub-flow
ブランチの複雑さ複雑(複数のブランチ)シンプル(mainfeature だけ)
向いている開発大規模・長期開発小規模・素早い開発
デプロイのタイミングrelease ブランチで管理main にマージしたら即デプロイ
バグ修正の対応hotfix ブランチを使うfeature ブランチで直接修正

どちらを選べばいいの?

どちらを選ぶべきかは、プロジェクトの性質や開発の方針によります!

大規模プロジェクト・エンタープライズ開発ならGit-flow
小規模プロジェクト・アジャイル開発ならGitHub-flow
リリース管理をしっかりしたいならGit-flow
素早くデプロイしたいならGitHub-flow


まとめ

Git-flowは「しっかり管理したい大規模開発向け」、GitHub-flowは「スピード重視の小規模開発向け」という違いがあります。
どちらのフローもメリット・デメリットがあるので、チームの開発スタイルに合ったものを選びましょう!

「とりあえずGitHub-flowから始めて、必要ならGit-flowに移行する」という方法もアリです。
どちらも試してみて、自分のチームに合う方法を見つけてくださいね!💡

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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