【Python入門】新人エンジニアのための記号一覧と使い方ガイド

こんにちは。ゆうせいです。

今回は、Pythonでよく使われる「記号(シンボル)」の使い方をまとめていきます。
プログラムを読み書きしていると、=:[] など、たくさんの記号が出てきますよね。
最初は「これって何?どう使うの?」と混乱することも多いはず。

そこでこの記事では、新人エンジニア向けに、記号の役割や使いどころ、注意点などを、
わかりやすく解説していきます!


Pythonで使う記号一覧(分類表)

記号名前主な使い方
=イコール(代入)変数に値を入れる
==ダブルイコール(等価演算子)値の比較
+ - * /算術記号計算(足し算、引き算など)
%剰余記号割ったあまりを求める
**べき乗記号2の3乗など
//整数除算小数点以下を切り捨てた割り算
[]ブラケット(リスト・インデックス)リストの定義や値の取得
{}波カッコ(辞書・セット)データの集合や辞書を作る
()丸カッコ(関数・グループ化)関数の呼び出し、タプルなど
:コロンif文や関数定義などの文法に使う
,カンマ複数要素の区切り
.ドットオブジェクトのメソッドや属性アクセス
#シャープ(コメント)コメントを書く
" 'ダブル/シングルクオート文字列を囲む
\バックスラッシュ(エスケープ)改行や特殊文字の表現
@アットマークデコレータの記法

では、それぞれを詳しく見ていきましょう!


=(イコール):代入演算子

Pythonでは、= を使って「値を変数に入れる(代入する)」ことができます。

例:

x = 5
message = "こんにちは"

この = は「等しい」ではなく、「右の値を左の変数に入れる」という意味です。

高校の数学での「=」とは違うので注意!


==(ダブルイコール):等価演算子

変数や値が「同じかどうか」を調べるときに使います。

例:

x = 3
print(x == 3)  # True が表示される

=(代入)と間違えやすいので、注意しましょう!


+ - * /基本的な計算記号

  • + 足し算
  • - 引き算
  • * 掛け算
  • / 割り算(結果は小数)

例:

a = 10
b = 3
print(a + b)  # 13
print(a / b)  # 3.333...


//(整数除算)と %(剰余)

  • //割り算の「整数部分」だけ を取り出します
  • %割ったあまり を取り出します

例:

print(10 // 3)  # 3
print(10 % 3)   # 1

たとえばお菓子を3人で分けて余った数を求めるとき、% が役に立ちます!


**(べき乗)

「2の3乗=8」などのべき乗を計算します。

例:

print(2 ** 3)  # 8

数学では 2^3 のように書くけど、Pythonでは ** を使います。


[]{}()

[]:リストやインデックスに使う

fruits = ["りんご", "みかん"]
print(fruits[0])  # "りんご"

{}:辞書(キーと値のセット)

person = {"name": "太郎", "age": 20}
print(person["name"])  # "太郎"

():関数の呼び出しやグループ化

print("Hello")
result = (3 + 4) * 2


:(コロン)

if文、for文、関数定義などのあとに必ず : をつけます。

if x > 0:
    print("正の数です")

インデント(字下げ)とセットで使われる のがポイントです!


#(コメント)

コードの説明を書きたいときに使います。

# これはコメントです
print("実行される部分")

コメントはプログラムに影響しません!


"'(クオート)

文字列を囲う記号です。どちらを使っても同じ意味になります。

text1 = "こんにちは"
text2 = 'さようなら'


\(バックスラッシュ)

改行やタブなど、特殊な文字を表す ときに使います。

print("こんにちは\nさようなら")

\n は「改行」
\t は「タブ(空白)」を意味します。


.(ドット)

クラスや関数の中の「機能(メソッド)」や「情報(属性)」にアクセスするときに使います。

text = "Python"
print(text.upper())  # "PYTHON"


@(アットマーク)

デコレータという少し進んだ機能で使います。今は「関数に追加機能をつける記法」と覚えておけばOKです。


まとめ:記号の使い方を一気に整理!

Pythonでは、記号の使い方を理解することで、読みやすく正確なコードが書けるようになります。

初心者のうちは、間違いやすい記号(===/// など)を重点的に練習しておくといいでしょう。


今後の学習の指針

  • Pythonの基礎文法を覚えたら、小さなスクリプトを書いてみましょう!
  • リストや辞書を使った簡単なプログラムで記号の使い方を定着させてください。
  • 関数、クラス、デコレータなどの「構文上の記号」も段階的に慣れていきましょう。

次は「リストや辞書の操作」に特化した記号と構文を深掘りしても面白いですね!

「なぜこの記号を使うのか?」と考えながら学習を続けていきましょう!

セイ・コンサルティング・グループの新人エンジニア研修のメニューへのリンク

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
この記事に間違い等ありましたらぜひお知らせください。