【人材育成の原則】新人もベテランも伸ばすために必要な基本をわかりやすく解説!

こんにちは。ぶんちゃんです。

今回は「人材育成の原則」についてお話しします。

「新人がなかなか育たない…」
「教えてもすぐ辞めてしまう…」
「後輩にどう接したらいいのかわからない…」
そんな悩みを抱えていませんか?

実は、人材育成には“効果を出すための原則”があります。これを知っているかどうかで、育成の成果は大きく変わります。

本記事では、難しい専門用語も噛み砕いて説明しながら、人材育成の基本を誰でも理解できるようにお伝えします。
図や例も交えて丁寧に解説するので、安心して読み進めてください!


人材育成とは何か?

H3:人を「教える」だけが育成じゃない!

「人材育成=指導」だと思われがちですが、実際には**“人の可能性を引き出す仕組み”**そのものが人材育成です。

たとえば、種に水をやるだけでは芽は出ませんよね?
土、日光、温度、肥料…いろんな環境が整って初めて、芽が出て育ちます。
人材育成もこれと同じ。「教える」ことは水やりの一つにすぎません。


人材育成の原則5つ

ここでは、人材を育てるために押さえておきたい5つの原則を紹介します。

H3:① 成長には「段階」があると理解する

人は、一足飛びには育ちません。
「段階的に成長する」という成長モデルがあります。

有名なのは、心理学者ノエル・バーチが提唱した「意識の4段階モデル」です。

段階状態
無意識的無能自分ができていないことに気づいていない「ミスしてるのに気づかない新人」
意識的無能できていないことに気づいている「できないことに落ち込む中堅社員」
意識的有能意識すればできるようになる「マニュアル通りに丁寧に作業できる」
無意識的有能無意識にうまくできる「自然に周囲をフォローできるベテラン」

この段階を知ることで、「今この人はどこにいるのか?」「何をサポートすればいいのか?」が見えてきます。

H3:② フィードバックは“行動”にフォーカスする

人材育成で欠かせないのがフィードバックです。

ただし、感情や性格を否定するのではなく、「行動」に着目して伝えるのがポイントです。

悪い例:「君っていつも雑なんだよね」
良い例:「今日の資料、最後の数字に誤りがあったよ。確認プロセスを一緒に見直そうか」

こうした具体的な指摘と改善提案が、相手の学びを深めます。

H3:③ 本人の「内発的動機」を引き出す

人は、他人に言われたからではなく、自分で「やりたい」と思ったときに最も伸びるんです。

これを**内発的動機(intrinsic motivation)**と言います。

内発的動機を引き出すには、次の3つが重要だとされています(自己決定理論より)。

要素意味育成での工夫例
自律性自分で選んでいる感覚「このタスク、自分で進め方決めていいよ」
有能感自分はできるという感覚「前より上手くなってきたね」と伝える
関係性周囲とつながっている感覚「一緒にやろう」「相談してくれて助かるよ」

「やらされている感」では人は伸びません。やる気の根っこを育てましょう。

H3:④ 育成する側も“学び続ける”姿勢が大事

人を育てるには、育てる側の成長も不可欠です。

部下や後輩に「こうしろ」と言うだけで、自分は変わらないままだと説得力がありません。

「一緒に学ぼう」「自分もチャレンジしてるよ」と伝えることで、信頼される育成者になれます。

H3:⑤ 長期視点で見る

人材育成は「即効性がない」のが特徴です。

たとえば、筋トレと同じで、1回で筋肉はつきません。数ヶ月〜年単位で変化が出てくるものです。

だからこそ、目先の結果ではなく、成長のプロセスを信じて支える姿勢が大切です。


数式で理解する「成長の要因」

人材の成長は、次のような数式でも表されることがあります。

成長量 = 能力 × 意欲 × 機会
(せいちょうりょう = のうりょく かける いよく かける きかい)

  • 能力…その人がもつ知識やスキル
  • 意欲…やる気、モチベーション
  • 機会…学ぶ機会、実践する場

どれか一つがゼロだと、成長はゼロになってしまう。つまり、「やる気だけあっても、学ぶチャンスがなければ意味がない」ということです。


よくある失敗と改善法

よくある失敗改善のポイント
一方的に教えすぎる対話・質問を重ねて自ら考えさせる
成果ばかり求めてしまうプロセスに目を向け、「できたこと」を褒める
短期間で結果を出そうと焦る数ヶ月〜年単位で変化を見守る姿勢をもつ
すべての人に同じ方法をあてはめる個々の性格や段階に合わせてアプローチを変える

今後の学習の指針

人材育成は、知識だけでなく「実践」がカギです。今後は以下のような内容を学ぶと、さらに深く理解できます。

  1. コーチング・メンタリング技法の習得
  2. 心理的安全性を高めるチーム作りの方法
  3. 育成計画の立て方と評価の仕方
  4. 世代別・個人別に合った育成スタイルの違い

人材育成は一人では完結しません。
育てる側が「人に関心を持ち、信じる力」を身につけることで、組織全体が変わっていきます。

次回は「若手社員のやる気を引き出す具体的なアプローチ」についてお話しする予定です。
ぜひチェックしてみてください!


疑問や知りたいテーマがあれば、お気軽にコメントくださいね!

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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