Pythonの文字列、シングルクォーテーションかダブルクォーテーションか?使い分けのベストプラクティスを解説!

こんにちは。ゆうせいです。
今回は、Pythonを勉強している方なら一度は疑問に思ったことがあるであろう、「文字列はシングルクォーテーション(')とダブルクォーテーション(")、どちらを使えばよいのか?」というテーマについて、丁寧に解説していきます。
PythonではどちらでもOKってホント?
はい、Pythonでは基本的にシングルクォーテーション(')でもダブルクォーテーション(")でも、どちらを使っても文字列として正しく認識されます。
たとえば、以下のコードはどちらも同じ意味になります。
text1 = 'こんにちは'
text2 = "こんにちは"
このように、機能的には違いがありません。
でも、ここで終わってしまうと「好きにしていいのか」と思われがちですが、実は状況によって使い分けた方がコードが見やすく、バグも防ぎやすくなるんです。
どんなときに使い分けるべき?
では、どんな場面でどちらを使うのが良いのか、具体例を交えながら見ていきましょう。
H3: 文字列の中にシングルクォーテーションを含めたい場合
たとえば、文章中に**アポストロフィ(’)**を使いたいとき。
message = "I'm a Python developer."
このように中に ' が入っている場合は、外側を " で囲んであげるとエスケープせずに済みます。
逆にこう書くと、ちょっと面倒です:
message = 'I\'m a Python developer.' # バックスラッシュでエスケープが必要
エスケープ(escape)とは: 文字列の中に特別な意味を持つ記号(ここでは ' や ")をそのまま使いたいときに、バックスラッシュ(\)で無効化する操作のこと。
H3: 文字列の中にダブルクォーテーションを含めたい場合
たとえば、次のようなセリフを表示したいとき:
quote = 'He said, "Python is fun!"'
このように中に " を含める場合は、外側を ' にするのがスムーズです。
コードスタイルとしてはどうするべき?
PythonにはPEP8(ペップエイト)という、公式のスタイルガイドがあります。これは「Pythonらしい書き方」を推奨してくれるルール集です。
PEP8では、次のように書かれています。
一貫性が大事。プロジェクトの中で統一されたスタイルを保つようにしましょう。
つまり、どちらを使っても良いけれど、同じプロジェクト内では統一するようにということです。
実際の現場ではどっちが多いの?
Pythonの世界では、シングルクォーテーション(')を使う派が多い印象です。特に、Webフレームワークの「Django」や、データ分析でよく使われる「pandas」などではシングルクォーテーションがよく登場します。
一方で、JavaScriptなど他の言語から来た人はダブルクォーテーションを好む傾向にあります。
これは慣れの問題なので、自分が書きやすく、チームのルールに合っているかどうかが一番大事です。
H2: まとめ:迷ったらこう使おう!
H3: シングルクォーテーション(')を基本にする
- Python界隈ではこっちが主流
- キーボードの入力も早い
H3: ダブルクォーテーション(")が便利な場面
- 文字列中にアポストロフィ(’)があるとき
- HTMLタグやセリフなど、「"」を多用したいとき
今後の学習の指針
Pythonのような言語では「コードの見た目」も品質の一部です。これから学ぶときには:
- PEP8を意識してコードを書く
- 自動整形ツール(例:Black, isortなど)を活用する
- チームで統一されたスタイルを守る練習をする
このような習慣を身につけると、読みやすく美しいコードが自然と書けるようになりますよ。
他にも、フォーマット文字列(f文字列)やエスケープシーケンスの使い方など、文字列に関する学びはたくさんあります。興味があれば、次は**「f文字列とformat関数の違い」**について学ぶのがおすすめです!
他にも気になることがあれば、いつでも聞いてくださいね。
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投稿者プロフィール

- 代表取締役
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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