IT技術者のための「インド式計算」

こんにちは。ゆうせいです。

今日は、IT技術者のみなさんに向けて「インド式計算」を紹介します!聞いたことがありますか?インド式計算とは、インドの伝統的な数学の知恵を活かした計算方法で、驚くほど速く、効率的に数値を扱うことができるテクニックです。

ITの現場では、コードを書くのももちろんですが、効率よく計算するスキルも重要です。アルゴリズムを考えるとき、データの処理をするとき、正確で素早い計算力があると役立ちますよね。

今回は、IT技術者の視点から、どのようにインド式計算を活用できるかを解説します。


インド式計算とは?

インド式計算は、数学の「ベーダ数学(Vedic Mathematics)」という伝統に基づいています。この数学体系では、さまざまな計算をシンプルな法則に分解して行います。特徴は以下の通りです。

  • 速さ:頭の中で計算できるスピードが圧倒的。
  • 柔軟性:さまざまな数字や計算に応用可能。
  • 簡潔さ:複雑な式も単純化できます。

この計算方法を使えば、プログラミングの最中に頭を整理しやすくなったり、計算負荷を減らす考え方にも応用できます。


基本テクニック

ここでは、インド式計算の基本的な技術をいくつか紹介します。

1. かけ算のショートカット:縦と横の法則

例えば、23 × 45を計算するとします。

インド式計算では次のように分解します。

  1. 各位ごとに分割
    • 23を「20」と「3」に分ける
    • 45を「40」と「5」に分ける
  2. かけ算の法則に従って計算
    • 20 × 40 = 800
    • 20 × 5 = 100
    • 3 × 40 = 120
    • 3 × 5 = 15
  3. 結果を合計
    • 800 + 100 + 120 + 15 = 1035

このように、小さな計算に分解することで、大きな数でも手早く解けます。プログラムのロジックにも似ていますよね!


2. 2乗計算:差を利用する方法

例えば、105²を求めるとします。

  1. 基準値(100)を設定
    • 105は100に近いので、基準値を100とします。
  2. 差を計算
    • 105 - 100 = 5
  3. 式を展開
    • 基準値の2乗 + 2 × 基準値 × 差 + 差の2乗
    • 100² + 2 × 100 × 5 + 5²
    • 10000 + 1000 + 25 = 11025

これなら電卓なしでも計算できますよね!アルゴリズムの効率化に通じるアイデアです。


3. 掛け算の補完法則

99 × 97を考えてみましょう。

  1. 基準値を選ぶ
    • ここでは100を基準とします。
  2. それぞれの差を計算
    • 100 - 99 = 1
    • 100 - 97 = 3
  3. 法則を使う
    • 基準値 × (基準値 - 差の合計) + 差の積
    • 100 × (100 - (1 + 3)) + (1 × 3)
    • 100 × 96 + 3 = 9603

小さい数の組み合わせで解くことで、頭の中でも処理できますね!


IT業務での応用

これらの計算スキルは、以下のような場面で役立ちます。

  • アルゴリズムの設計:計算量を減らすための考え方が身につきます。
  • データ処理:数値処理の精度と速度が向上します。
  • コーディング時の検算:プログラム結果を手早く確認できます。

たとえば、プログラムの複雑な計算ロジックを確認するとき、インド式計算を使えば素早く答えを導けます。


まとめと次のステップ

インド式計算は、頭の中で効率的に計算するための強力なツールです。IT技術者にとっても、論理的思考や問題解決能力を高める上で有用な技術です。

次は、自分で練習する時間を作ってみてください!実際に手を動かして、「速さ」と「正確さ」の両方を磨いていきましょう。

最後に、疑問があればぜひ聞いてくださいね。それでは、計算の世界を楽しんでください!

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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