プログラミングにおけるキャメルケース、スネークケース、その他の命名規則を解説!

こんにちは。ゆうせいです。
プログラミングでは、変数名や関数名を付けるときに「命名規則」を意識することがとても重要です。
なぜなら、統一感のあるコードは可読性が高く、他のエンジニアが理解しやすくなるからです。
今回は、プログラミング初心者が知っておくべき キャメルケース(CamelCase)、スネークケース(snake_case)、ケバブケース(kebab-case)、パスカルケース(PascalCase) などの命名規則を詳しく解説します!


1. キャメルケース(CamelCase)

キャメルケースとは、単語の区切りを大文字にする命名方法です。ラクダ(キャメル)のコブのように見えることから CamelCase と呼ばれています。

種類

キャメルケースには以下の2種類があります。

1.1 ローワーキャメルケース(lowerCamelCase)

  • 最初の単語は小文字、次の単語の先頭を大文字にする
  • 例:
int userAge;
String firstName;
  • 主に使われる場面
    • Java や JavaScript の 変数名関数名
    • C++ などのメソッド名

1.2 アッパーキャメルケース(UpperCamelCase、PascalCase)

  • 各単語の先頭をすべて大文字にする
  • 例:
class UserProfile { ... }
struct EmployeeData { ... }
  • 主に使われる場面
    • クラス名
    • 構造体(struct)名
    • C# のメソッド名

どんな言語で使われる?

  • Java、JavaScript、C++、C#、Swift など

2. スネークケース(snake_case)

スネークケースとは、単語を「アンダースコア( _ )」で区切る命名方法です。
「ヘビ(スネーク)が這っているように見える」ことから snake_case と呼ばれます。

種類

スネークケースにも 2種類 あります。

2.1 ローワースネークケース(lower_snake_case)

  • すべて小文字で、単語をアンダースコアでつなぐ
  • 例:
user_age = 25
first_name = "John"
  • 主に使われる場面
    • Python の 変数名関数名
    • C 言語の 関数名
    • PostgreSQL の カラム名

2.2 アッパースネークケース(UPPER_SNAKE_CASE)

  • すべて大文字で、単語をアンダースコアでつなぐ
  • 例:
#define MAX_SPEED 120
const int DEFAULT_TIMEOUT = 30;
  • 主に使われる場面
    • C 言語の定数
    • Python の定数
    • 環境変数(ENVIRONMENT_VARIABLE)

どんな言語で使われる?

  • Python、C、Ruby、SQL など

3. ケバブケース(kebab-case)

ケバブケースとは、単語を「ハイフン( - )」で区切る命名方法です。
「串刺し(ケバブ)のように見える」ことから kebab-case と呼ばれます。

<div class="user-profile"></div>
background-color: blue;

主に使われる場面

  • HTML、CSS のクラス名
  • URL のパス
    • 例: https://example.com/user-profile

どんな言語で使われる?

  • HTML、CSS、URL など

4. その他の命名規則

キャメルケースやスネークケース以外にも、いくつかの命名規則があります。

4.1 ハンガリアン記法(Hungarian Notation)

  • 変数の先頭に型情報を付ける
  • 例:
int iCount;
char* szName;
double dAmount;
  • 主に使われる場面
    • 昔の C 言語や Windows API で使われていたが、最近はあまり使われない

4.2 SCREAMING_SNAKE_CASE

  • スネークケースのバリエーションで、すべて大文字にする
  • 例:
MAX_CONNECTIONS = 100
API_KEY = "abc123"
  • 主に使われる場面
    • 定数を表すとき

4.3 StudlyCaps

  • PascalCase の変形で、意味のある部分だけ大文字にする
  • 例:
$UserID = 123;
  • 主に使われる場面
    • PHP など

5. どの命名規則を使うべき?

どの命名規則を使うかは プログラミング言語の文化やチームのルール によります。
一般的なルールをまとめると、以下のようになります。

命名規則使われる場面
lowerCamelCase変数、関数名(Java, JS)getUserName()
UpperCamelCase(PascalCase)クラス、構造体名UserProfile
lower_snake_casePythonの変数・関数get_user_name()
UPPER_SNAKE_CASE定数MAX_LIMIT
kebab-caseCSSのクラス名、URLbackground-color
Hungarian Notation昔のC言語szUserName

6. まとめ

  • キャメルケース(CamelCase):単語の先頭を大文字にする(lowerCamelCase, UpperCamelCase)
  • スネークケース(snake_case):単語をアンダースコア(_)で区切る(lower_snake_case, UPPER_SNAKE_CASE)
  • ケバブケース(kebab-case):単語をハイフン(-)で区切る(主にHTMLやCSS)
  • その他の命名規則:ハンガリアン記法、SCREAMING_SNAKE_CASE、StudlyCaps など

エンジニアとしてコードを書くときは、 チームや言語のルールに従うことが大切 です!
統一された命名規則を使うことで、コードの可読性が向上し、チーム開発がスムーズになります。

最初は意識しないと混乱するかもしれませんが、使い続ければ自然に身につくので、ぜひ実践してみてください!

セイ・コンサルティング・グループの新人エンジニア研修のメニューへのリンク

春のロゴ アイコン by Icons8

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
この記事に間違い等ありましたらぜひお知らせください。