世界のITエンジニアに贈る、日本の名言19日目 “There Is No Such Thing as “The Safest Bet”

こんにちは。ゆうせいです。

「安全策こそ最大のリスク」:変化の時代に“絶対”を信じない勇気を持て
Day 19 of Japanese Wisdom for Global Engineers
There Is No Such Thing as “The Safest Bet”


🗣️ 名言

「これがいちばん安全、なんてもんはないんだ。」
“There’s no such thing as the safest option.”
堀紘一(ほり・こういち)/経営コンサルタント・元ボストンコンサルティンググループ日本代表


👤 出典

堀紘一氏が、意思決定やリスクマネジメントの本質について語る中で放った一言。
この言葉は、「確実そうに見える選択肢ほど、思考停止に陥る危険がある」という警告を含んでいます。

This statement cuts through the illusion of “safe choices.”
Hori reminds us that apparent safety often masks real vulnerability—especially in fast-moving environments.


💡 解釈(テック業界/プロダクト戦略/キャリア選択に向けて)

現代のビジネス環境、特にIT・テクノロジー領域においては、「安全策」自体がリスクになる時代です。

  • 同じ技術スタックを使い続ける → 将来の技術的負債になる
  • 安定したプロダクトに機能追加せずキープ → 顧客離れの加速
  • チャレンジングな配属を避ける → スキルの停滞と機会損失

What looks safe today can become dangerously outdated tomorrow.
Sticking with the known often means sacrificing relevance.


🧠 「一番安全」だと思って選んだ結果…

状況想定された“安全”実際に起きたこと
古い技術での延命開発安定・低リスク保守コスト増、採用困難、進化停止
安全そうな会社に転職安定収入・肩書き成長機会がなくなりキャリアが鈍化
大手に追従するだけの戦略自社の失敗回避競争力が埋もれ、存在意義が薄まる

Safety, in the short term, is often just postponement of risk.
True resilience lies in navigating uncertainty, not avoiding it.


🔍 例え話

止まっている船は沈まないように見えるけど、やがて海に流されて岩にぶつかる。
むしろ、舵を切って動かし続けている方が、リスクを回避しやすくなる。
“安全”は動いて初めて手に入る。

A ship at anchor seems safe—
but drifting tides and unseen rocks will find it eventually.
Motion, not stillness, brings control.


❓ 今日の問い

「“これがいちばん安全”と信じて選んでいることが、実は“変化を避けているだけ”になっていないか?」

"Is your safest choice today actually just a way to avoid change?"


🌱 まとめと小さなアクション

「これが一番安全」――この考えが生まれた時こそ、自分に問い直すタイミングです。
何もしない“安全”よりも、一歩踏み出す“挑戦の安全”の方が、長期的にはリスクを減らします。

今日は「安全だから」と放置していたコード、仕組み、判断がないか見直してみてください。
1つだけ“揺さぶる”アクションを加えることで、未来の安全を育てましょう。

Don’t seek stillness.
Seek adaptive motion.
Because “safe” isn’t what it used to be—and probably never was.

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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