ソースコード末尾に改行を入れるべき理由とは?—多言語に共通する開発マナーを解説

こんにちは。ゆうせいです。
今回は、ちょっとしたけれど意外と重要なテーマについてお話しします。それは「ファイルの最後に改行を入れるべきか?」という問題です。
えっ?それって本当に重要なの?と感じた方も多いかもしれません。でも、実はこれ、プロの現場では“お作法”として広く浸透しているルールなんです。
では、なぜそんな細かいことが重要視されているのでしょうか?しかもPythonだけでなく、さまざまなプログラミング言語でも共通のマナーになっているんです。
一緒に詳しく見ていきましょう!
他の言語でも末尾の改行は推奨されている?
まずは、各言語ごとの慣習を比較してみましょう。
言語 | 慣習(末尾改行) | ツールでの警告例 |
---|---|---|
C/C++ | 必須(古い環境ほど顕著) | warning: no newline at end of file (GCCなど) |
Java | 推奨される | 一部のLinterやCIツールでチェック対象 |
JavaScript/TypeScript | 推奨される | ESLintのeol-last ルール |
Go | 自動的に入る(go fmt) | go fmt によって自動整形される |
Rust | 推奨される | cargo fmt で自動的に挿入されることも |
HTML/CSS/JSON | 厳密には不要だが推奨 | Prettierやstylelintがチェックすることも |
いかがでしょう?言語によって厳しさの違いはありますが、**全体的に「改行はあった方が良い」**という傾向が見えてきます。
なぜ改行を入れるべきなのか?その理由を解説
POSIX仕様の影響
UNIX系の仕様であるPOSIXでは、「テキストファイルの各行は改行で終わるべき」と明記されています。
この仕様に従わないと、古いツールやシェルスクリプトでの挙動が不安定になったり、予期しないエラーが起きることもあります。
diff
や cat
コマンドの動作が安定
ファイルを比較するdiff
や表示するcat
では、最終行に改行がないとこうなります:
$ cat sample.txt
Hello World$ ← 最後の$はコマンドプロンプト(改行がないため直後に表示されてしまう)
行が「くっついて」見えてしまい、人間にもツールにも見づらいのです。
Gitの差分(diff)が綺麗になる
Gitでも末尾の改行がないと、こんな差分になります:
-No newline at end of file
+No newline at end of file⏎
たった1文字の違いですが、レビュー時のノイズになります。毎回レビューで「改行入れてください」と言われるのは避けたいですよね。
エディタ設定で自動対応するには?
手で改行を入れるのは面倒?そんな方には、自動設定がおすすめです。
VS Codeの場合:
{
"files.insertFinalNewline": true
}
この設定を入れておけば、ファイル保存時に自動で1つだけ改行が追加されます。複数行は入らないので安心!
改行がなくても動くけど…やっぱり入れるべき?
実行だけを考えれば、末尾の改行がなくても問題ないことが多いです。たとえばPythonでは、以下のようなコードも普通に動きます:
print("Hello, World!")
ただし、Linter(構文チェッカー)やCIツールが警告を出すことがあります。つまり「動くけど、怒られる」状態。
開発はチームで行うもの。他の人にとって読みやすい・扱いやすいコードを書くことがプロの作法です。
まとめ:改行は“見えない品質”のひとつ
末尾の改行は、コードの動作には直接関係しません。しかし、開発の現場では“見えない品質”としてとても重要です。
- Linterの警告が減る
- 差分比較が綺麗になる
- エディタやフォーマッタと相性が良くなる
- チーム開発でのトラブルが減る
「ちょっと面倒くさいな…」と感じるかもしれませんが、一度設定してしまえばあとは自動です!
今後の学習の指針
今回のような“ちょっとした開発マナー”は他にもたくさんあります。
例えば、
- インデントはタブ?スペース?
- 行末のセミコロンは要る?要らない?
- コメントの書き方にルールはある?
といった細かい部分ですね。
こうしたマナーはLintツールやFormatterの設定を学ぶことで自然と身についていきます。
次は、コードの自動整形ツール(Formatter)の使い方について学んでみるのがおすすめです!
気になるテーマがあれば、どんどん聞いてくださいね。お待ちしています!
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