中小企業も「多角化経営」を考える時代へ

これまでは、「まずは本業をしっかり」が中小企業の鉄則とされてきました。
でも、最近は少しずつ潮目が変わってきています。

たとえば、技術の進化や顧客ニーズの変化、そして予測しづらい社会情勢(パンデミックや物価高騰など)。
こうした変化に対応するには、1つの事業だけに依存しない体制が大切なんですね。

では、多角化ってどんな方法があるんでしょう?
わかりやすく分けてみました。


多角化経営の代表的なスタイル

既存事業との「シナジー型」多角化

今のビジネスの延長線上にある新たなサービスや商品を展開するタイプです。

例:IT人材育成研修会社の場合

  • オンライン講座プラットフォームの運営
    → 自社で作った講座を販売するだけでなく、他の講師にも提供して展開。
  • 企業向けDXコンサルティング
    → 人材育成の知見を活かして、企業全体のデジタル推進をサポート。
  • 採用支援サービス
    → 育成した人材を「就職・転職」までつなげる事業。就職エージェント的役割。

メリット:今のノウハウが活かせる!
デメリット:競合が多くなりやすい。

異業種への「チャレンジ型」多角化

まったく新しい業種へ挑戦するスタイルです。リスクは高いですが、うまくいけば収益の柱がもう1本できます。

例:IT人材育成研修会社が異業種にチャレンジする場合

  • eスポーツ事業
    → プログラミング人材と親和性が高い若者向けマーケット。
  • シニア向けスマホ教室事業
    → 高齢化社会でニーズが増加中。「人に教える」ノウハウを転用。
  • 教育マンガ・アニメ制作
    → ITの難しい内容を「マンガで解説」。親しみやすく広がりやすい!

メリット:新たな市場を開拓できる
デメリット:初期投資やノウハウ構築が必要


他業種の中小企業での多角化事例

飲食業

例:居酒屋が「冷凍食品の通販」を開始

コロナ禍で店舗の来客が激減したことをきっかけに、自慢のメニューを冷凍食品として販売。ECサイトやAmazonでも展開!

→ メリット:既存の商品力を生かせる
→ デメリット:物流や製造ノウハウの習得が必要

建設業

例:リフォーム会社が「DIY教室」や「資材販売」を展開

リフォームに興味のある人を対象に、ワークショップを開催したり、資材を自社倉庫から小口販売したりしている事例も。

→ メリット:顧客との接点を増やせる
→ デメリット:マーケティング力が必要


にゃんこエピソード:ヒントはにゃんこから!?

あるIT研修会社のAさん。自宅のにゃんこが、ある日パソコンの上にドーン!と座ったそうです。

「こらっ!お客さんの資料作ってるとこなのに~」

でも、そのときふと気づいたんです。

「うちの教材、猫みたいに“ぬくもり”が足りないかも?」と。

そこから始まったのが「癒し系キャラがナビゲートするIT研修動画」!
結果、受講者の離脱率がグッと減ったとか…!

にゃんこ、さすがです(ΦωΦ)


多角化で成功するためのポイント

  • 自社の強みをしっかり分析する
  • 小さく始めて様子を見る(スモールスタート)
  • 信頼できるパートナーとの連携を考える
  • 補助金や助成金を活用する(意外と多角化向けの制度あります!)

まとめと、これからの学習の指針

中小企業にとっての多角化経営は、「生き残りの手段」ではなく「新しい価値創造の道」でもあります。

いきなり大きな転換をするのではなく、まずは自社の強みをベースに、少しずつ「可能性の芽」を育てていくことが大切です。

これから勉強すると良いテーマはこんな感じです:

  • 「シナジー効果とは何か?」
  • 「異業種進出の成功事例」
  • 「デジタルを活用した多角化戦略(EC、動画、SNS)」
  • 「中小企業向け補助金の探し方」

あなたの会社も、次の一歩がすぐそこかもしれませんよ!٩( 'ω' )و

もし気になるアイデアや「もう少し詳しく聞きたい!」ことがあれば、ぜひ教えてくださいね♪


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投稿者プロフィール

田渕講師
田渕講師
セイ・コンサルティング・グループ株式会社専務取締役
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上
キャリアコンサルタント・産業カウンセラー
アンガーマネジメントファシリテーター、コンサルタント
ハッピーな人生を送る秘訣は「何事も楽しむ!」ことにあり。
一期一会を大切に、そして楽しく笑顔になる研修をミッションに!