「綺麗なコード vs 汚いコードの違いとは?初心者が押さえるべき7つのポイントを徹底解説!」

こんにちは。ゆうせいです。
今回は「綺麗なコード」と「汚いコード」の違いについて解説していきます。

プログラミング初心者の方の中には、

  • 「動けばいいんじゃないの?」
  • 「なんでコードの書き方にうるさいの?」

と思っている方もいるかもしれません。

ですが、綺麗なコードはバグが少なく、チームでも読みやすく、保守も簡単になるという大きなメリットがあるんです!

この記事では、コメントアウトの有無ではなく、コードの構造や書き方そのものに注目していきます。


綺麗なコードとは何か?

まず、定義からいきましょう。

綺麗なコードの特徴:

  • 意図がすぐに読み取れる
  • 短すぎず長すぎない
  • 無駄がない
  • 規則性がある
  • チームのルールに従っている

つまり「他人が読んでもすぐに理解できる」コードです。


綺麗なコード vs 汚いコード:7つのチェックポイント

1. ループの選び方:for文と拡張for文の使い分け

【悪い例】

for (int i = 0; i < list.size(); i++) {
    System.out.println(list.get(i));
}

【良い例】

for (String item : list) {
    System.out.println(item);
}

解説:
インデックスが必要ないときは、拡張for文(for-each)を使うとコードが簡潔読みやすくなります。
「何を繰り返してるか」が一目でわかりますね!


2. 変数名が意味を持っているか?

【悪い例】

int a = 10;
int b = 20;
int c = a + b;

【良い例】

int itemPrice = 10;
int tax = 20;
int totalPrice = itemPrice + tax;

解説:
変数名には「意味」が込められているべきです。
「a + b = c」だと、何が何だかわかりませんよね。


3. 一つの関数に多くの処理を詰め込んでいないか?

【悪い例】

void processOrder() {
    // 商品読み込み
    // 在庫チェック
    // 支払い処理
    // メール送信
}

【良い例】

void processOrder() {
    loadItems();
    checkStock();
    processPayment();
    sendConfirmationMail();
}

解説:
関数(メソッド)は一つの目的に絞るのが基本です!
機能ごとに分けることで、保守性がアップし、テストしやすくなります。


4. コードの行数が多い?少ない?

  • 行数が多すぎるコード:冗長になり、何をしているか分かりにくい
  • 行数が少なすぎるコード:処理を詰め込みすぎて、逆に読みづらい

【極端な悪い例】

if(x>0){doSomething();}else{doSomethingElse();}

【良い例】

if (x > 0) {
    doSomething();
} else {
    doSomethingElse();
}

解説:
コードは「詰めすぎず、間延びしすぎず」適度な改行とインデントが大事です。


5. 定数・マジックナンバーの扱い

【悪い例】

if (score > 60) {
    // 合格
}

【良い例】

final int PASS_SCORE = 60;
if (score > PASS_SCORE) {
    // 合格
}

解説:
マジックナンバー(数字だけ書かれた謎の値)は極力避けましょう。意味を持たせることで意図が明確になります。


6. 一貫性のあるスタイルを保っているか?

  • 大文字・小文字のルール
  • インデント(タブ or スペース)
  • 波かっこの位置

すべてが統一されていないと、読み手は混乱します。

【悪い例】

int Price;
if(price>0){
System.out.println("OK");
}

【良い例】

int price;
if (price > 0) {
    System.out.println("OK");
}


7. 冗長な条件分岐や処理をしていないか?

【悪い例】

if (isAvailable == true) {
    return true;
} else {
    return false;
}

【良い例】

return isAvailable;

解説:
無駄なif文やreturn文を削るだけで、コードがすっきりします!


綺麗なコードを書くメリット

項目メリット
保守性後から修正しやすい
再利用性似たコードが簡単に使い回せる
バグの発見構造が整理されていて見つけやすい
チーム作業他の人が読みやすい

まとめ:綺麗なコードを書くために意識すべきこと

  • 短くてもわかりやすいコードを目指す
  • 拡張for文や関数の分割を積極的に使う
  • 無駄をなくし、意味を込める
  • 見た目の整理も重要なスキル!

今後の学習の指針

綺麗なコードは「センス」ではなく「訓練」で身につきます。
次に学ぶとよい内容としては以下があります:

  • クリーンコード(Clean Code)という本を読む
  • リファクタリングの練習
  • コードレビューを受けてみる
  • コーディング規約(コーディングスタイル)を確認する

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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