0.NetBeans IDEとは
●NetBeans 日本語サイト
https://ja.netbeans.org/
●Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/NetBeans
1. netbeansの起動
デスクトップにあるアイコンをダブルクリックして起動します。
「学習と発見」の画面が表示されたら以降は使わないので「起動時に表示」のチェックを外して、閉じて構いません。
2. プロジェクトの作成
作成するプログラムは、「プロジェクト」という単位で管理されます。以下の手順でプロジェクトを作成します。
1.ウィンドウの左上にある「ファイル (F)」をクリック
2.「新規プロジェクト(W)…」をクリック
新規プロジェクトという、新しく作るプロジェクトの設定を行うためのウィンドウが開きます。
まず、一つ目のウィンドウ では、「カテゴリ」が「Java」、「プロジェクト」が「Javaアプリケーション」になっていることを確認して、「次へ (N) >」をクリックします。
次に、プロジェクト名を決定します。
今回は「プロジェクト名(N)」というところに「Kadai」などと入力します。(講師の指示に従ってください)
「プロジェクトの場所(L)」にソースファイルやClassファイルが保存されるので任意の場所を選んでください。
(研修ではCドライブ直下の指定したフォルダ)
問題なければ「終了(F)」ボタンをクリックします。
研修中はこのプロジェクトを使い続けていきます。
3.画面各部の名称
最初に知っておきたいのは、
1.プロジェクトウインドウ
2.ソースコードの編集画面
3.出力ウインドウ
の3か所です。
4. プログラムの作成
4.1. パッケージの作成
次の手順でクラス(プログラム)を格納するための「パッケージ」を作成します。
1.プロジェクトウインドウの「Kadaixxx」の上を右クリック
2.「新規」の上でクリック
3.「Javaパッケージ」をクリック
このパッケージは1日ごとに変えていきます。
末尾の4桁の数字が今日の月と日付を表します(mm/dd)。
パッケージ名を間違えた場合はこのページ最下部の「Q&A」の項を参照してください。
4.2. クラスの作成
次の手順でメソッドを記述するための「クラス」を作成します。
- 先ほど作成したパッケージ 「kadai01」の上で右クリック
- マウスカーソルを「新規」に合わせる
- 「Javaクラス」をクリック
「New Java クラス」というウィンドウが開くので、まずは「パッケージ(K)」が先ほど入力した「kadai1」になっていることを確認します。
間違っていた場合は、ここに「kadai1」などと再度入力します。
次に、「クラス名(N)」に「Kadai01」などと入力します。(クラス名は頭文字が大文字なことに注意)
右下の「終了(F)」ボタンをクリックして確定してください。
成功すると、次のような画面が表示されます。
何か間違えた点があれば、「Kadai01.java」を右クリックし、「削除」を選択することでクラスの作成をやり直すか、このページ最下部の「Q&A」の項を参照して、名前を変更してください。
4.3.コメント
プログラムには、自分自身を含めた人間に読んでもらうための「コメント」を書くことができます。
コメントはプログラムの実行に影響を及ぼしません。
メントは以下のように書きます。
// (一行コメント)
以下は行コメントの例です。
1 2 3 |
// 研修課題1 public class Kadai01 { } |
なお、複数行コメントは
/*
(コメント)
(コメント)
*/
のように書きます。
4.4. 途中結果の保存とコンパイル
画面左上にあるソースコードの編集画面のタブには「Kadai01.java」のように文字が太字になっています。
それは「プログラムに変更があったが、まだ保存されていない」という状態を表しています。
ここまでのKadai01クラスに対する作業を保存しましょう。
ショートカットキーの「Ctrlキーを押しながらSキーを押す」ことによって上書き保存されます。
太字がなくなり、「Kadai01.java」のようになりましたね。
研修中はまめに保存してください。
なぜなら、コンピュータがフリーズしてしまっても、上書き保存した以前のプログラムは残されるからです。
4.5. メソッドの作成
次に、先ほど作成したクラスの中に、一連の命令文を記述するための「メソッド」を作成していきます。
今回は、プログラムを開始したときに最初に呼ばれるエントリーポイントと呼ばれるメソッド「public static void main(String[] args){}」
(以下、mainメソッドと呼ぶ)を作成します。
mainメソッドは“psvm”と入力してからTABキーを押すと簡単に入力できます。
なお、Javaではプログラムは全てクラスの 内部、すなわちclass クラス名の後の”{” から “}” までの間に書かなければなりません。
1 2 3 4 5 6 7 8 |
package kadai1; public class Kadai1 { public static void main(String[] args) { System.out.println("Hello, World!"); } } |
netbeansを使用していると、一つ目の開き括弧やダブルクォーテーションをタイプすると自動的に適切に閉じてくれて便利です。
System.out.println(“Hello, world!”)と書いたあとには、忘れずに「;(セミコロン)」をつけてください。
セミコロンは、命令文の終わりを意味します。
上書き保存を忘れずに。
5. プログラムの実行
ここまでの結果を保存したら、プログラムを実際に動かしてみましょう。
「Hello.java」の上で右クリック
「Shiftキーを押しながらF6キーを押す」ことでファイルが実行されます。
成功すると「出力ウインドウ」に次のように表示されます。
1 |
Hello, World! |
6. プロジェクトのインポート
6.1. プロジェクトのインポート
研修中は基本的にその日のサンプルファイルを毎日配布します。
講師が用意したサンプルファイルをみなさんのnetbeansで使えるようにすることをインポートといいます。
「ファイル(F)」-「プロジェクトをインポート(I)」-「Zipから」を選びます。
講師の指示を聞いて「参照(B)」から対象のファイルを選んでください。
その他として、講師が配布するプロジェクトのインポートや、各自で作成したプロジェクトのエクスポートの操作がありますが、それは研修室でお伝えさせていただきます。
以上。