この記事では、新人エンジニア研修の参加者の皆さんがご自身でEclipseの操作ができることを目的としています。

Eclipseは、Javaプログラミングを中心に広く利用されている統合開発環境(IDE)です。この記事では、Eclipseの基本的な使い方について説明します。

プロジェクトの作成、パッケージやクラスの作成、ソースコードの編集、プロジェクトのビルドと実行について取り上げます。

新しいJavaプロジェクトの作成

Javaプロジェクトとは、Javaプログラムを作成・管理するためのソースコード、ライブラリ、設定ファイルなどをひとまとめにしたものです。。

Eclipseを使用して新しいJavaプロジェクトを作成する手順は以下の通りです。

  • メニューから ファイル (Alt + F) -> 新規 (N) -> Javaプロジェクト を選択します。または、ショートカットキー(Ctrl + N)を押して作りたいプロジェクトを選択します。
  • プロジェクト名を入力し、 完了 ボタンをクリックします。

パッケージとクラスの作成

Javaのパッケージとは、関連するクラスをまとめるための入れ物です。コードの整理や名前の衝突防止を目的としています。

また、クラスとは、オブジェクト指向プログラミングにおいて、オブジェクトの構造と動作を定義するテンプレートです。属性(フィールド)と操作(メソッド)を持ちます。

  • プロジェクトエクスプローラーまたはパッケージエクスプローラーで、作成したプロジェクトを右クリックします。
  • 新規 (Alt + Shift + N) -> パッケージ を選択し、パッケージ名を入力して 完了 をクリックします。または、ショートカットキー(Ctrl + N)を押してパッケージを選択することもできます。
  • 作成したパッケージを右クリックし、 新規 (Alt + Shift + N) -> クラス を選択します。
  • クラス名を入力し、 完了 をクリックします。

ソースコードの編集と保存

Eclipseでは、エディタを使用してソースコードを編集できます。以下の手順でソースコードを編集します。

  • プロジェクトエクスプローラーまたはパッケージエクスプローラーでクラスファイルをダブルクリックします。
  • エディタが開くので、ソースコードを入力または編集します。
  • 編集が完了したら、 Ctrl + S (または Cmd + S)で保存します。

プロジェクトのビルドと実行

Eclipseは、コードの変更を自動的にビルドします。ビルドとは、ソースコードをコンパイルし、実行可能な形式(例えば、Javaではバイトコード)に変換するプロセスです。ビルド後、プロジェクトを実行するには以下の手順を行います。

  • エディタのクラスファイル内で右クリックします。
  • 実行 (Alt + Shift + X) -> Javaアプリケーションとして実行 (J) を選択します。または、ショートカットキー(Ctrl + F11)を押して実行することもできます。

コンソールビューに実行結果が表示されます。

パッケージエクスプローラーは、Javaプログラマーに向いている。

Eclipse IDEでは、プロジェクト・エクスプローラーとパッケージ・エクスプローラーはファイルやフォルダーの表示方法に違いがあります。

EclipseはJavaだけの開発環境ではないので、プロジェクトエクスプローラーがあります。しかし、皆さんはパッケージ・エクスプローラーを使用したほうが使いやすいでしょう。

2つの違いをまとめます。

表示

  • プロジェクトエクスプローラーは、ファイルシステムのディレクトリ構造に基づいてプロジェクト全体を表示。
  • パッケージエクスプローラーは、Javaのパッケージ構造に基づいてパッケージとその内容を表示。

用途

  • プロジェクトエクスプローラーは、全体的なファイル管理に適している。
  • パッケージエクスプローラーは、Javaコードの管理とナビゲーションに特化している。

以上。