この記事では、新人エンジニア研修の参加者の皆さんがご自身でNetBeansの環境構築ができることを目的としています。

1. JDK8のダウンロードとインストール

NetBeansをインストールする前に、Javaをあらかじめインストールしておきます。

本研修ではJava8を使用しています。JDK8u202をoracleからダウンロードします。

ダウンロードにはあらかじめメールアドレスの登録が必要となります。

Java8の設定はデフォルトのままで問題ありません。

2. Netbeans12.6のダウンロード

NetBeansのダウンロードサイトです。

NetBeans12.6 をダウンロードしてください。

(NetBeans9~14などがアーカイブされていますが、当研修ではNetBeans12.6を使用します)

ダウンロードしたApache-NetBeans-12.6-bin-windows-x64.exe を実行し、インストールを開始します。

3. Netbeans12.6のインストール

「Apache-NetBeans-12.6-bin-windows-x64.exe」をダブルクリックすると下図1,2が表示されるのでNextをクリックしてください。

NetBeans12.6のインストール
図1 Nextをクリック
新人エンジニア研修
図2 チェックしてからNextをクリック

途中で下図3のJDKの場所の設定画面が表示されますが、デフォルト値のままNextで進めてください。

NetBeans12のインストール
図3 Nextをクリック

「Check for Updates」のチェックはオフするとアップデートの警告が出なくなります。オンのまま進めても構いません。

新人エンジニア研修
図4 installをクリック

下図5の画面が表示されればNetbeans12.6インストールは完了です。

NetBeans12のインストール
図5 インストールの完了

4. GlassFish4.1.1 のインストール

Webアプリケーションを実行するためのWebコンテナとして、GlassFishまたはTomCatが利用できます。

ここでは、GlassFish4.1.1を使用するための設定を紹介します。

GlassFishはNetBeansIDEからインストールを実行します。
IDEからダウンロードを実行してもダウンロードが開始されない場合、NetBeansIDEのオプション指定でプロキシの設定を変更しておいてください。

下図6のようにメニュー「window」から「Services」を開き、「Servers」で右クリックし「Add Server..」を選択します。

新人エンジニア研修
図6 「Add Server..」を選択

下図7のようにサーバの選択でGlassFishServerを選択状態にし、「Next」ボタンで次に進めます。

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図7 GlassFishServerを選択

下図8のChoose server to downloadで、「GlassFish Server 4.1.1」を選択します。

その下の「I have read and accept the licence agreement...(Click)」にチェックを入れ、「Download Now」ボタンを押下します。
(ダウンロードが開始されない場合は戻ってプロキシの設定を変更してください。)

図8
図8 「Download Now」ボタンを押下

下図9のGlassFishの設定はデフォルトで構いません。

新人エンジニア研修
図9 GlassFishの設定

5. JavaDBの環境設定

JavaDBの環境設定が正しくないとGlassFishが正常に動作しないため、JavaDBの環境設定を確認します。

下図10のJava DBを右クリックして、Propertiesを選択します。

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図10 Propertiesを選択

下図11の上側の「Java DB Installation」の設定が「{ユーザーフォルダ}\GlassFish_Server\javadb」になっていることを確認し、必要であれば訂正します。

図11
図11 「Java DB Installation」の設定

6. NetBeans12 の日本語化

NetBeansのメニューは英語のみになりますが、有志により、日本語化設定ファイルが配布されています。

NetBeans12.6では、「NetBeans 12.1用 (org-apache-netbeans-localise-ja-0.0.2.1.nbm)」が利用できますので、ダウンロードしてください。

Releases · junichi11/netbeans-translations-ja · GitHub

Contribute to junichi11/netbeans-translations-ja development by creating an account on GitHub.

下図12のようにメニューから「tools「 → 「Plugin」 を選択します。

新人エンジニア研修
図12 「Plugin」 を選択

下図13でDownloadのタブに切り替え、AddPlugin を選択します。

プラグイン選択画面が表示されるので、あらかじめダウンロードしておいた日本語化ファイルを選択してください。

新人エンジニア研修
図13 AddPlugin を選択

日本語化ファイルが正常に読み込まれたら、下図14左下の「Install」ボタンを押下します。

新人エンジニア研修
図14 「Install」ボタンを押下

下図15下のライセンス同意にチェックを入れ、Installボタンを押下します。

新人エンジニア研修
図15 Installボタンを押下

下図16の確認画面が表示されますので、そのままContinueを押下してください。

新人エンジニア研修
下図16 Continueを押下

インストールが完了したら、下図17のRestart IDE Nowにチェックをし、「Finish」を押下します。

Restart IDE Now
図17 「Finish」を押下


再起動後、メニューなどが日本語表記になっていることを確認してください。

メニューが日本語化された
図17 メニューが日本語化された

7. Tips

7.1. NetBeansIDEで、プラグインのダウンロードや、Webアプリの実行ができない

「ツール」→「オプション」→「実行」で「プロキシ設定」を現在の設定から変更してみてください。
「プロキシなし」⇔「システムのプロキシ設定を使用」

7.2. 「ファイルを指定して実行(Shift+F6)が使用できない

プロジェクトのプロパティを開き、「コンパイル時に保存する」のチェックを外してください。
この操作はプロジェクトを作成する都度に必要になりますので注意してください。

7.3. コードテンプレート機能(コード補完)機能が動作しない

以下の隠しフォルダを削除してみてください。

{ユーザーフォルダ}

{ユーザーフォルダ}[\AppData\Roaming\NetBeans]
{ユーザーフォルダ}[\AppData\Local\NetBeans]
それぞれの[NetBeans]フォルダを削除し、新規プロジェクトを作成、「nb-javac Java editing support library」をインストールする。

Javaテキストには、NetBeans8.2を利用していた際の画面キャプチャが含まれています。読み替えが必要な場面もありますので、講師からお伝えさせていただきます。

以上。